2008/12008年01月30日





08/1/31 (木)  KFC

5時半起床。 睡眠時間は4時間。
少し暖かい1月最後の朝。
出勤時の気温は4度。
久しぶりにファルコン号で職場へ向った。

早い時間から機器を引きずり、建物から建物へとリエゾンサービス。
仕事用PHSや館内放送で何度も呼び出しをくらい効率悪し。
それでも明日から始まるレセプト対策に精を出す。
午前中の時間などあっと言う間に過ぎていく。

昼食に買ったコンビニのヤキソバは信じ難いほど脂っこく、残してしまった。
この頃、以前にも増して脂に弱くなったな。
ホントはざる蕎麦が食べたかったのだけど、この時期のコンビニにざる蕎麦を探すのは難しい。
食後に玉露園のこぶ茶。
これは飲んで美味し、料理の味付けに使っても美味し。

午後も汗をかくほどに良く働いた。
と思ったら、どうやら熱発していたようだ。


数日前からの歯痛に耐えられず、ロキソニン処方。
僕にとって頭痛にはあまり効かないこの薬、歯痛には激的に効くんだ。
歯痛といってもどの歯が痛いのか良く解らない。
神経が疼くようで、もう全ての歯が痛いのではないかと言う気もする。
先日仮詰めした所が炎症でも起こしているのか。
それにより熱が出ているのかもしれない。

歯医者の予約は明日。
それまで何とか鎮痛剤で凌ぐしかない。


   

仕事帰りの都道でこのオジサンを見た途端、これが食べたくなる。
えぇっ、と自分でも笑ってしまう。
だって、つい数時間前にヤキソバを持て余し、脂っこいものは胃が受け付けんっ!と言っていたんだから。

3本買って帰った久しぶりに食べるフライドチキンは美味く、冷たいエビスビールをウグウグと流し込みながら堪能した。
たまに発作的に食べたくなるんだよな、これ。



 


08/1/30 (水)  不眠

   

昨夜の雨もあがり、気持ち良く晴れた朝。
湿気を含んだ柔らかい空気。
朝の時間に余裕があったので、フキノトウ積みに熱中する。
自宅の北側の壁際にフキを植えていて、この時期はフキノトウを収穫することが出来るんだ。
僕はコイツが大好物で、この時期にこの苦味を楽しみたいがため、毎年大量の腐葉土を搬入しフキを育てているんだ。

出勤時の気温は2度。
いつも通り渋滞にもまれ、チョロQで出勤。

今月中にするべき仕事の山に押しつぶされる。
シールドルームに篭り、黙々とルーチンワーク。
外の様子をネット回線を通しライブカメラで眺めながら働いた。

昼に緑のたぬき。
午後、睡魔に襲われ応接室のソファで少しだけ意識を失った。
なぜって、昨夜は全く寝なかったからだ。



もともと不眠の傾向はあるのだけれど、昨夜は久しぶりに完徹。
長い間、何度も寝返りをし、何度も時計を見、眠るのを諦めたのが午前3時前。
一番暗く静かな時。
そんな時間に起きて居るのは嫌いではない。
夜は心細く人を弱気にさせる事も有るけれど、夜を越えた朝の眩しさが素晴らしいからかもしれない。

住民達も眠ってしまった掲示板を徘徊したり、ラジオを聞いたり、犬にちょっかいをだしたり、もちろん読みかけの本も沢山有る。
朝まで退屈せずに過ごす方法には精通しているんだ。
無駄に長い不眠歴を誇る訳ではないのだから。
ただ、昨夜は窓だけは開けなかった。
だって前日Mと見た映画に出てきた、夜な夜な街を徘徊するゾンビが涙が出るほど怖かったからだ。

今思えば、子供の頃からこんな深夜の時間が好きだった。
意味も無く家を抜け出して、1人で散歩したり。
ラジオの深夜放送に聞き入ったり。
星を見る趣味を始めて、大きな望遠鏡を買ってもらったのは中学の頃だったか。
あの頃、深夜に仕事をしている人が居るなんて思いもしなかった。
夜更かししている時、夜は僕だけの物だと思っていたんだ。
自分だけの世界に篭るのが、あの頃から好きだったんだ。

それにしても、周期的にやってくるこの不眠現象はなんなのだろう。
どんなに疲れていても眠れない事が有る。
睡眠の必要を感じなくても朝までぐっすり眠る夜もある。
体の欲求と、睡眠の質が同調しないんだ。
だから、眠れないときは諦める事も覚えてしまった。


夕飯は湯豆腐。
数日前からまた歯が痛いから、柔らかいものが食べたかったんだ。
フキノトウは明日にでもフキミソを作ろう。
アレがあればご飯を何杯もお代わりしてしまうだろう。

今夜は眠れるのかな。
Mと少し電話で話したら、眠くなるまで酒を呑み、本を読んで過ごそう。
今読んでいる本はこれ
おもしろい。


 


08/1/29 (火) かっぱ寿司

   

Mに「かっぱ寿司」と言う回転寿司店へ連れて行ってもらい、皿を積み上げる。
タッチパネルで注文すると電車模型が皿を運んでくるという子供ダマシの仕掛けに魅せられ、2人で22枚もたいらげる。

昼酒、映画、買い物、散歩。
そんな休日。
空は終日曇天。

 


08/1/27 (日)  Nikon COOLPIXの使用感

   

一昨日買ったデジカメを持ち出し、早速100枚ほど撮ってみた。
買ったカメラはこれ

比較の対象は4年前に買ったCannonのIXY-L(写真上)
いつも鞄やポケットに入れておき、日々食べた物や呑んだ酒を記録する生活カメラだ。

この4年の間に実用化された新しい技術は手ぶれ防止機能で、僕の興味もそこにあり、これを買ったのはレンズシフト式手ぶれ防止が付いていたからでもある。



ざっと使ってみて気になった欠点は以下の通り。

相変わらずノイズが多い。
 もういい加減、画素数を競う事は止めたらどうかと思う。
 800万画素だというこの機種は、想像通りノイズが多く2000まで有るISO感度で使えるのはせいぜい400まで。
 だいたい800万などという画素数を誰が必要としているのか解らない。
 ノイズの点では4年前の400万画素IXYの方が良い気がする。

測光をマニュアルで設定できない。
 夜景やら風景やら、機械任せのシーンモードというものが15も有り、それを使えと言うことなのだろうが、マニュアル設定できる項目が少ない。
 特に僕の好きなスポット測光が電子ズーム時にしか使えず、電子ズームなど使うはずも無い僕にはマルチ測光しか準備されていない。

マクロが寄れない。
 撮影距離はレンズ前50センチ~であり、それ以上寄る時はマクロに切り替える必要が有る。
 そのマクロも15センチまでしか寄れず、物足りない。(これは後記する様に欠点では無いが)
 切り替えなしで10センチまでピントの合うIXYの方が料理を撮るには良いかもしれない。

バッテリーがもたない
 レンズ駆動のVRと大きな液晶のためか、バッテリーの持ちはあまり良くない。
 今日撮った写真でストロボは殆ど使わなかったが、100枚の撮影でバッテリーを充電する必要があった。
 旅行に行くときなどにはスペアのバッテリーが必要だと思う。 (すでに安い互換品をネット通販にて980円で発注済み)



長所は以下の通り。

手ぶれ防止(VR)機能は素晴らしい。
 CCDセンサーが移動するVR補正より有利といわれるレンズ駆動のVR補正。
 シャッタースピード三段分の補正が出来ると言われ、これは1/250で何とか手ぶれせず撮れる人なら1/30でもぶれずに撮影できるという事。
 上記のようにノイズは多いけれど、それを嫌いISOを100に固定しても薄暗い室内で手ぶれせずに写真を撮る事が出来る。
 こんなに効果のある物とは知らなかった。
 手ぶれ写真を大量生産していたIXYとは雲泥の差。

レスポンスは非常に良い。
 起動、レリーズラグ、フォーカス共に反応が早い。
 もちろん沈胴式レンズだから一眼レフほど起動は早く無いけれど、それでも充分に使える。
 今まで使っていたIXYが起動、レリーズラグ共に酷いものだったので尚更良く感じるのかもしれないけれど。
 これからは暴れる犬の写真も撮れるだろう。

マクロは寄れないけれど綺麗。
 最短15センチのマクロだけれど、望遠マクロが使えるため被写界深度が浅い綺麗な写真が撮れる。
 花の写真を撮る時など、自分の影が写りこまずに済む点も良し。
 カメラが10コマの連続撮影をし、その中から最もピントの合っている一枚を記録してくれるモードも有る(使っていないので効果は知らぬ)

色調が穏やか?
  どうも派手になってしまうIXYと違い、発色が穏やか(な気がする)
  IXYに限らずCannonのカメラは派手だというウワサもあるけれど。

   


    ISO100 1/30秒露出 手持ち撮影。

長所も短所も有るけれど、僕にとって6台目となるコンデジを気に入っている。
この頃安くなった2GのSDカードを刺して、スペアのバッテリーも持ち歩き、また沢山の写真を撮りたいと思う。
特に薄暗いバーや居酒屋では手ぶれ防止機能が役立ってくれるに違いない。

 


 

08/1/26 (土)  迷い犬が来た

   


雲の多い朝。
出勤時の気温は0度。
風は無し。
近所の公園で水仙が咲き始める。
深呼吸したくなるような、早春の香り。

昨夜は黒糖焼酎に酔っ払い、買ったデジカメの箱すら開けなかった。
出勤時、もし時間が有ったら職場で開けて見ようと箱ごと鞄に突っ込み持って出たのだけれど、
土曜日にそんな余裕が有るはずも無く。

いつも通りの忙しさ。
でも、いつも通り働ける事は有難い。
そんなあたり前の事を、少しだけ考えた。
職場で長期欠勤している人の近況を耳にしたからだ。
普通の日々をおくれる事の有り難さを忘れてはいけない。

今月、残りの出勤は今日を入れて残り4回。
まだゴールは見えず。




午後、老いたビーグル犬が職場敷地に迷い込んできた。
良く人になれた犬で、怯えた様子も無く僕の手からパンを食べた。
しかし、その容貌は非常に汚く、長く放浪していた事をうかがわせる。
首輪も無い所を見ると、もしかしたら捨てられたのか。

さて、どうしようか。
迷い犬なら飼い主も探して居るだろう。
でも、長く放浪していただろうこの犬を保健所へ渡せば、きっと飼い主も見つからないままに処分されてしまうだろう。
かといって、僕の家に連れ帰る事もできぬし。

なんて悩んでいるうちに、その犬はまた姿を消してしまった。
どこへ行ったのか、行くあてが有るのか解らないけれど、特に飢えた様子も無かったから生きる術は身に付けているのかもしれない。
放浪するのがその生き方なら、それも良いのかもしれない。
少しだけ、そんな生活に憧れた。

 

 


08/1/25 (金)

   

ビックカメラへ偵察に行って、結局買ってもうた。
手ぶれ補正付きのコンデジで世界最小最速だって言うけれど、どうなのかな。
今度の日曜日にでも弄ってみよう。

今までのixyは分解整備に出してM宅へ行く予定。
いつもお下がりですみません、M宅の皆様。

 


 

08/1/24 (木)  デジカメ買うか

台風並みの低気圧が東へ抜け、その渦へ向って北から冷たい寒気が流れ込む。
冷たい風。
咲き始めたキヌサヤの花が大きく揺れている。
風に負けないよう、支柱を立ててやる朝。

自転車を漕ごうと言う気持ちはあるけれど、どうしてもこの時期の寒さに勝てない。
チョロQで出勤。
昨日の雪はわずかにその痕跡を残すのみ。
また暫くは冬型の晴れの日が続きそう。

植木屋さんが大挙して押し寄せ、職場内の植木の手入れ。
クヌギの枝を下ろしたり、藤棚を作り変えたり、松の葉を整えたり。
子供の頃からそんな作業が大好きな僕は、窓越しにその仕事っぷりを眺めながら自分の仕事。
測定機器のバージョンアップをするために、メーカーの保守担当の方と悪戦苦闘する。
測定結果のバラつき原因を突き止めるのに時間が掛かり、今日の他の作業は来週送りになりそうな気配。
仕方が無いけれど、気ばかり焦るな。


コンパクトデジカメの買い替えを検討中。
今使っているキャノンのixy-Lはレスポンスの悪さやノイズの多さに閉口する事も多いけれど、
どこへでも持ち歩ける小ささと質感の良さ、マクロの性能の良さで今まで使ったコンデジの中で最も気に入っている。
この春で買って4年。
コンデジとしては良く活躍してくれ、この4年間で約7000枚を撮影した。

まだまだ使うつもりで居たけれど、去年海で波をカブってから沈胴式レンズの動きが怪しくなり、更にバッテリーの寿命で満充電しても20枚しか撮れない状況なんだ。
それでも使い続けようと新品バッテリーを物色するも、同等品は国産セルのモノは生産終了。 純正品は購入意欲を無くすほどの値段。
そろそろ買い替えの時かな。

一眼デジを持っているので、コンデジに求めるのはいつでもポケットに入れられる小ささ。
出来れば広角気味のレンズを持ち、バッテリーの持ちが良く、SDカードが使え、マクロが寄れれば良い。
この頃流行りの手ブレ補正もあれば嬉しいし、畑で汚れた手で使う事が多い事を考えれば防水防塵なんかで有ると嬉しいな。
そんなコンデジ、有るだろうか。
じっくり研究してみよう。


   

夜は好物の「めぎす」の干物を焼いた。
その苦味が一層に酒を美味くする。
酒は美和桜・純米中汲み大吟醸。

今夜はテレビもラジオも一切点けない。
Amazonから届いた北方版・水滸伝を読み耽るんだ。
毎月一巻発行される水滸伝も、もう16巻。  
残すところ3巻となった。


08/1/23 (水) 雪が降った

   

暗いうちから起き出して、東京アメッシュの画像を見ていた。
南岸を通過する低気圧の影響で朝から雪の確率が高かったからだ。
レーダー画面上は、自宅周辺でもそろそろ降り出しそうな気配。
手袋、帽子、ダウンジャケットの完全防備で犬と散歩に出た。

やがてハラハラと落ちてきた小粒の雪はアスファルトの上に落ちればすぐに消えてしまう。
出勤まであと2時間。 まだ時間の余裕はある。
急いで近所の芝生へ移動し、しばらく犬と雪を楽しんだ。

予報では雪のピークは昼。
夕方には消えてしまうかもしれない。
何だか久しぶりに雪を見た気がするな
久しぶりに見る雪はやっぱり綺麗で、それを誰かと話したく、まだ布団の中に居たMを電話で起こしてしまった。




チョロQで出勤。
雪の影響か、予約のキャンセルが相次ぎ暇。
午前中の早い時間からメロンパンだとかバウムクーヘンだとかの差し入れが重なり、飽食の日。
昼にはカレーうどんをペロリと平らげ、食後には窓越しに雪を見ながらアイスクリーム。
一体いつから減量を始めるつもりなのか自分に問うも、明確な計画などなし。
先日買ったユルユルの白衣が心地良い。

昼休みに職場近くの公園へチョロQで出掛ける。
この車は4駆だぞとばかり走り回って見たけれど、たかが2センチの降雪。
普通の車が立ち往生するパニックの中、唯一僕の4駆だけが颯爽と走るというような図になどなるはずも無く、平和なドライブとなった。

午後も静かに流れる。
Mから、雪が積もったね、とのメール。
珍しく彼女も今日は、外の景色を見る余裕が有るという事か。
しわ寄せが来る明日が怖いけれど、いまは怠惰な時間を互いに楽しもう。



夕飯はモチ入りちゃんこ鍋。
仕上げにウドンまで入れ、肥満一直線を自虐的に笑う。
酒は奄美の黒糖焼酎をお湯割りで。
甘い香りが、とても好きだ。

 

 


 

08/1/21 (月)  雪降らず

大寒らしい、底冷えのする灰色の朝。
6時の気温は4度。

昨夜は雪の予報に踊らされ、酒を呑みながら遅くまで起きていた。
雪が見たかった。
しかし、低い雲から落ちるものは無し。
当初の予報より、雪雲が北上しなかったんだ。
今朝も、もしやと楽しみにカーテンを開けたけれど、雪の代わりに地面を覆うのは枯れ芝ばかり。
犬と雪の中散歩しようと帽子や手袋を準備していたのに。
がっかりだ。




早い時間から出勤。
今月前半にダラけた報いの忙しさ。
そんな時恒例のイレギュラーも重なり、もう何が何だか解らず走る。
そうして過ごす職場での時間の流れは早い。
1日なんか、あっと言う間に暮れてゆくんだ。

昼は仕出屋の弁当。
揚げ物ばかりで胃もたれする。
午後もずっと走っていた。

仕事帰り、スポーツクラブを物色。
去年まで通っていたクラブは温泉を掘り当てスパ施設となってしまい、やむなく退会。
でも、そろそろ体が運動を求める。
公営体育館も勿論良いのだけれど、行動エリアにある幾つかのクラブも見学してみたい。
暖かくなれば運動欲求は更に高まるだろう。




   

夕飯には「からしな」炒め。
畑の境界に種を蒔いていたからしなを刈り取ってきたもの。
サッと茹でてから塩コショウで炒める。 微妙な辛味が美味しい。
他に湯豆腐、赤魚の干物。
酒は美和桜の大吟醸を開けた。

明日は久しぶりにMとデートの予定。
怒涛の年末年始勤務も少し落ち着いて、やっと休みが取れたんだ。
久しぶりだから何処かへ出かけたいけれど、きっと疲れているんだろうな。
まあ、一緒に居るだけでも良いのだけれど。


 

 


08/1/20 (日) 雪見酒なるか

   

日曜朝8時のお楽しみ、NHK「小さな旅」を見ていたら突然テレビから音が消えた。
先日からどうも接触の悪かったスピーカー周辺がどうやらイッてしまったようだ。

テレビは10年前に買った、当時ブラウン管最大と言われた37インチ。
重さ100キロ、奥行き1メートル。
今の薄型からは隔世の感を禁じえない、前世紀の遺物のようなシロモノだ。

先日、Mの息子君に買い与えた液晶テレビの薄さと鮮明さに一瞬買い替え衝動が浮かんだが、
来月にファルコン号の車検を控え緊縮財政の折、修理を試みる。
久しぶりに嗅ぐハンダの匂い。
中学生の頃はこんな風にしてテレビやビデオを分解したり、あげく組み立てられなくなったり。
とにかく電気いじりが好きだったな。

苦闘3時間。
昼前に修理なった巨大なテレビを前に快感に浸る。
やっぱり機械いじりは楽しいや。



昼、車で30分ほどの所にある大きな魚屋さんで、早くも晩酌用の買出し。
見事な天然ぶりの刺身と美味そうなヤリイカ、大きな岩ガキを買った。

その後、車のディーラーで整備の打ち合わせ。
今までの車は自分でユーザー車検をしていたのだけれど、今回は保証との兼ね合いでディーラーに依頼する必要があったんだ。
自分の車を人に弄られるのが大嫌いな僕。 整備の日は仕事を休んで付きっ切りになるかもしれない。

幼馴染とラーメンを喰らい、いつもの地酒屋に4本の酒を予約し、畑から大根を抜き、あまりの寒さに湯たんぽを探し回るも見つけられず、
FMの「アベレージ」を聞き、ちびまるこに笑い、そして夜。
たった1日の休日などあっという間に飛んでゆく。

昨夜は遅くまで本を読みながら酒を呑んだ。
だから今夜はもう眠たくなってきたな。
でも、ベッドに行く事は出来ない。
予報によれば夜半から雪が降るからだ。

夜、静かに降る雪を見ながら酒を呑もうと昼間から支度をしたんだ。
今夜は上等な燗で雪見酒。
それが叶うまでは眠るわけにはいかないんだ。




 

08/1/19 (土) 寒さにめげる

最高気温が10度にも満たない日が続く。
昨日の東京など6度までにしか上がらず、温度計を見るまでは自分が寒気がしているのではないかと思っていた。

今朝6時に出勤した時の気温は0度。
秋に種をまき、少しずつ食べていた水菜は霜柱で持ち上げられてしまった。
寒さに弱い僕の活動性は最低。 このままでは冬眠してしまうのではないかと思う。

職場の自室で今月の仕事予定を練りなおす。
今年に入ってからヤル気が出ない。
でもそんな事を言ってられる場合では無い事を再確認し、それでも尚、面倒な事を来週に送った。

きっとそのうちに意欲が出てくるだろう。
まるで森田療法を試しているかのような気持ち。
でも、今は本当に頑張れないんだ。


昨日深夜、日記をアップしようとして誤って消してしまった。
書きなおす気力なく、必要な事のみ以下に覚書。

懸案の内視鏡検査は終了。
去年末より続く胃の痛みは、やはり出血性の胃炎だった。
これは毎年冬に繰り返される事で、胃薬よりむしろ抗不安剤が効くのではないかと思ってしまう。
冬が辛い、冬が嫌いだと言う気持ちが自分の胃を痛めつけているんだろう。
僕の胃粘膜写真を前にして主治医は、何をこんなにストレス貯めてるんですか?と苦笑いした。

それにしても何度経験しても内視鏡検査の恐怖には慣れる事が出来ない。
昨日も危うく敵前逃亡するところだった。


Mの末っ子君の誕生日プレゼントにテレビを買った。
誰がこんな世の中にしたのか、デジタルだぁ液晶だぁとすっかり高級品になってしまったテレビ。
テレビを買ってあげるなどと迂闊に約束した自分の愚かさを呪いつつ支払い。
Mのマンションへ持ち帰って見ると、店舗で見た印象よりずっと大きく、もう少し小さなモノでも十分だったか。

抵抗を感じながらB-CASカードを挿入。
折り良く池田センセが良い事を書いていた。

でもまあ、ご満悦の末っ子君を見ていたらこちらまで良い気分になる。
彼は映画が好きだから、これでDVDでも見てくれれば良いと思う。

覚書終わり。


    

適当に仕事を切り上げ帰宅後、毛深い娘↑(3歳)に急かされながら夕飯を作る。
僕はカレイの煮付け。
ワンコには昨日作ったキャベツとスジ肉煮。
新ジャガの煮ころがしを作りながらワンコと遊んでいたら、鍋を焦げ付かせてしまった。

夜、上弦の月は霞の向こうで淡月となる。
天気は西から下り坂。
東京の降水確率は70パーセントで、すっぽりと覆う寒気の影響で降ればきっと雪になる。
もし一面を白に染めるほどに雪が降ったら、気に入りの「枯山水」を温めて雪見酒としよう。
降ると良いな。

 

 


08/1/16 (水) イクジナシ化する

   

寒い。
今年は暖冬だと思っていたのに、やはりそんなに甘くは無かったようだ。
冬なんて大嫌いだ。
寒さと暗さが僕から力を吸い取り、後に残るのは無気力なヌケガラだ。

出勤する時の気温は1度。
乳白色の低い雲。
俯いてトボトボと歩いていたら、陽だまりでホトケノザの花を見つけた。
まだ1月の中旬。
早春から咲き始めるこの花が開くには寒すぎる季節だ。
でも、コンクリートの陽だまりはとても暖かそうで、きっとこの花は満足して咲いているんだろう。
畑の畦道を思い出すホトケノザ。
立春まで、あと半月ちょっと。




どうも年が明けてから仕事が捗らない。
誰のせいでもなく、僕のモンダイだ。
僕のヤル気は、この冬を越せなかったのだろうか。

普段あまり感じる事の無い、仕事が嫌だな、という気持ちを抑えられない。
午前中、どうしても今日やらなければならない事だけを済ます。
予定が入っていないのに予約を断ったり、内線が鳴っているのに出なかったり。
このままではホントに職場内引き篭もりになってしまいそうだ。

昼は緑のたぬき。
午後も何だかボンヤリと過ごした。
オヤツにうまい棒を3本。

どうしてこんなにイクジナシなのか。
18日に予約を入れた内視鏡検査が嫌で、何だかそればかり考えている。
かと言って検査をキャンセルし胃の痛みを放置する勇気もない。

歯の治療は途中で投げ出してしまった。
去年末に依頼された某所での発表は延期してもらった。
職場新年会には出なかった。
幼馴染からのフグで豪遊の誘いにも乗らなかった。

そしてただ、ボンヤリしている。
いじけたイクジナシ。



夕飯は「いなげや」で買ったコロッケ。
酒は山崎12年をロックであおった。

今は本の世界に逃避する事だけが楽しみだ。
今夜もどうせ上手く眠れないだろう。
でも大丈夫。 出番を待っている未読の本は数十冊も積んであるんだから。
どうも冬になると本を買い込んでしまう。
先月のAmazonへの支払いは2万円を越えた。

今夜は水上勉の「良寛を歩く」。
良寛は般若湯が好きだったらしい。

 

         



 

08/1/13 (日) オメデトウ

雲の多い寒い日。
いつもより少しだけ朝寝をし、犬に散歩の催促をされてベッドを出た。
風の強い日曜日。

プロバイダからのオメデトウメールで今日が自分の誕生日だと気付いた。
別に嬉しくは無い。
幾つになったのかすら、一瞬解らない位だ。
休日の定番、白粥と梅干しの朝食を食べ、ほうじ茶を飲んでから午前中いっぱい本を読んだ。

昼、この頃出番の無いファルコン号を引っ張り出し青梅街道を西へ向かう。
夜呑む酒を酒屋からでは無く、わざわざ50キロ離れた蔵元へ買いに行く。
直接出向くと、搾りたての原酒を売り分けしてくれるんだ。
他に目的はなし。
好きな峠道を流し、温泉にでも入ってこようか。

でも、今日が日曜日だという事を忘れていたんだ。
峠はサンデードライバーの大名行列。
温泉は駐車場の混み具合を見ただけで退散してしまった。


   


空いている気持ちの良い道を探し、辿り着いたダム湖に車を停めてまた本を読んだ。
車外温度計は2度。
道にまかれた凍結防止の塩カルがキラキラ光っている。
でも、窓を閉め切った車内は心地よく、本を読んでいるうちに眠くなり少しの間昼寝をした。
静かな、風の音しかしないダムでの昼寝。
こんな時間が好きだ。



暗くなってから帰宅。
夕飯は、途中で買ってきた「小僧寿し」と蔵元直売の生原酒。
五味の立った素晴らしい純米酒だ。

食事中、兄から誕生日オメデトウの着信。
「オメデトウ」  「ああ、どうも」

今まで、僕の誕生日に電話をくれた事など一度も無い兄だ。
どこから掛けてきているのか雑音の酷い回線の向こう側とこちら側で、互いに緊張したのが良く解る。

僕は兄が電話を掛けてくるという行為に驚き、借金を申し込まれるのではないかと怯えたんだ。
兄は僕のその気配を感じたんだろうと思う。
その後の話が続かず、微妙な空気の中電話を切った。

兄は、本当に僕の誕生日に電話をしただけなのかもしれない。
でも、今までに何度も何度も嫌な思いをさせられてきた僕は、兄からの電話に素直になれない。
ただ、オメデトウを言いたいだけの電話だったかもしれないのに。

何だか酷く冷たい対応をしたのではないかと言う後悔と、
でも、今までの前科を考えれば仕方が無いだろうという気持ちと。

僕も、兄も、なぜこんなになってしまったんだろう。



Mと話したいけれど、彼女は今夜も夜勤だったかな。
もう何日徹夜勤務が続いているんだろう。
だから、今夜はこのまま酔って寝てしまおう。
色々な事が億劫になるほどに酒を呑めば、何も考えずに眠れるかもしれない。



 

08/1/12 (土)  雨

本州南岸に長く伸びた前線の影響で雨降りの朝。
5時半に起きた時の気温は7度。
北から流れ込む寒気の影響で、今日はこれ以上気温の上がらない日になるだろう。

チョロQで出勤。
街が雨にけむり白く滲む。
日の出前に職場入り。

早朝から片付けたかった仕事が、某部署のせいでお流れ。
抗議するのも面倒になり、自室に篭り憮然とネットを徘徊した。
何とか保っていた今日のやる気は昇華し、職場内引き篭もりと化す。
窓の外は寒空。
雪になれと念じながら空を見る。

昼に抜け出して大勝軒で中華蕎麦。
相変わらず空から落ちてくるのは雨粒のまま。


   

割と早い時間に職場を出て、いつもの都道を帰る。
結局雨は雪にはならず、細かい霧となって降り続く。

いつもの和菓子屋により、15日に受け取るようにと祖母の好きだった菓子を予約。
15日は祖母の命日だ。
あの冬からもう随分長い時間が流れた。

夕飯は海鮮チゲ鍋。
牡蠣、渡りガニ、タラ。
独り鍋は材料が余ってしまい不経済だという事を改めて感じた。
仕上げにモチを入れて満腹。
また一歩、肥満児への道を登る。

夜はまた本を読もうか。
テレビは煩すぎるし、眠ってしまうのも勿体無い。
休みの前夜は僕の最も好きな時間なんだ。

 


 

08/1/11 (金) トワイライト

   

読みかけの本を途中で閉じることが出来ない夜。

昨夜も殆ど眠らずに読んでいたというのに。
明日も7時には出勤しなければいけないというのに。

今年4冊目はこれ
上手に生きる事なんかできない。
それでもきっと、精一杯生きるに値する何かがあると信じたい。
あの時代を共に生きた奴らは今、どうしているのかな。
本を読んでそんな事を思う夜。

明日は朝から雨。
冷え込みは厳しく、雪になるかもしれない。
雪、降ると良いな。

 


 

08/1/10 (木)  流星ワゴン

   

今年になってから、良いペースで本を読んでいる。
その分、睡眠時間を削っているのだけれど。

3冊目はこれ
少し泣いた。

 


08/1/9 (水)  温泉へ行った

Mと温泉へ逃避する。
と言っても日帰りだけれど。


   

朝9時、川崎から東名高速に乗った。
車はMのヴィッツ。
普段、近場のスーパーへ行く程度しか使わないエンジンのカーボン焼きとバッテリーチャージを兼ね
僕の運転でぶっ飛ばす。
3気筒エンジン特有の鼓動と、CVTらしい滑らかな加速。
良い車だ。
無料キャンペーンで手に入れ僕が取りつけたETCが初めて役に立ち、チョロQ号から外してきたミニゴリラもとっても正確。
このナビは適当な場所にポンと置き、シガーライターから電源を取るだけで使えるので便利だ。

海老名で肉まんを喰らい、厚木で小田原厚木道路に乗り換え、素晴らしい眺望の真鶴道路を抜ける。
自宅から100キロ弱。
奇跡的に全く渋滞にあわず2時間弱で到着したのは湯河原のここ
朝から空を覆っていた雲も消え、海の反射がまぶしい。

渋滞にあわなければ近いんだ。
Mと付き合って10数年、彼女と伊豆方面へ来るのは初めてだな。
伊豆は僕が以前付き合っていた人との、赤恥青恥の思い出が詰まっている場所だから避けていたんだ。
でも、もう時効だろう。
そんな昔の事に拘って避けるには、伊豆と言う場所は素敵すぎる。


   


露天風呂にカバのように浮き、打たせ湯にもみくちゃにされ、音の反響する洞窟風呂で歌い、full珍で海を見下ろした。
もう少し早い時期だったら、海から温泉の間にある斜面は一面の蜜柑がなっていただろうな。
それでも収穫残しのオレンジ色が所々に映え、その向こうに相模灘が見える。
柔らかな湯は長く浸かっていても湯あたりせず、平日と言う事も有ってガラガラの風呂を長く楽しめた。

帰りはMが運転をする。
だから今日は呑むぞ。
湯上がりに飲むエビスビールは最高だ。
キンメダイの煮つけ、イカ刺身、各種干物、渡りガニの味噌汁などを目の前に並べ満面の笑み。
どこかへ出掛け、その地のもので酒を呑むと言う事の楽しさは堪らない。
湯で火照った体に、海からの風が心地良い。

畳の休憩室と露天風呂を数度行き来した。
仕上げにMに足を揉んでもらっていたら気持ち良くって、そのまま少し眠ってしまった。


   

途中で買った蜜柑を食べながら寂れた温泉街を散歩した。
海岸線を車で流し、道路沿いの露天売りをひやかし、波乗り少年を眺め、バイクツーリングの集団を見た。
そう言えばかつて、Mの元ダンナとバイクでこの辺りを走った事が有ったな・・

気温は14度。
眠くなるような穏やかな午後。
真鶴へ寄り土産に地魚の干物を買い、海で遊んだ。
そして石投げをしているうちに夕方。
現実へ帰る時間。

西湘バイパス、新湘南バイパス、横浜新道、第三京浜経由で帰宅。
帰りたくないときに限って道は流れ、気がつけば自宅で犬を相手に干物で酒を呑む夜。
仕事の合間の温泉でリフレッシュなんかしない。
むしろ目前の生活から逃げ、このまま何処かへ行ってしまいたくなった。


深夜、会議の議事録作り。
楽しい1日はあっと言う間に往き、明日の会議は永遠にすら思えるだろう。
小さい音で点けたラジオが、下り坂の天気を告げる。
週末は雨。 もしかしたら雪になるかもしれない。




 

08/1/8 (火)  検査怖い

寒い朝。
東京の6時の気温は0度。
昨夜の雨が車の表面で真っ白に凍っている。

今頃の日の出は1年で最も遅い。 東京では6時51分だ。
その時間は来週初めから動き出し、今月末には今より10分も早く朝が訪れる。
太陽が少しずつ力を取り戻し、硬く締まった土も柔らかくなるだろう。
もう少し。もう少し。
そう自分に言い聞かせながら、苦手な季節を乗り切ろうとしている。



少し早い時間に出勤。
昼から5時間続く会議用資料をまとめる。
しかしまだ頭も体も本調子ではない。
正月休みですっかりフヌケになってしまった。

今、兼任している4つの委員のうちの3つを辞めたいと画策していたのだけれど却下される。
他の委員は管理専門の暇な連中だけれど、こちらは現場の仕事で精一杯なのだと力説したが適当に流される。
すねて、会議中に喰ってやろうと外注業者に弁当を注文したが、行方不明になり届かず。
僕の幕の内弁当はいったい誰が食べたんだろう。



年末頃から調子の悪い胃の痛みは一向に改善せず。
日記を見れば毎年この時期に不調になり内視鏡検査を受けている。
まったく、この弱さには笑ってしまうけれど、痛みの原因はしっかりと特定したい。
最近この職場では、僕と同年代の人達が次々と病に倒れているんだ。
病気恐怖症の僕は、そんな話しを聞くだけで体調を崩してしまうんだ。

内視鏡検査を18日に予約した。
はあ、憂鬱。
検査をするも心配。
しないも心配。
ホント、自分でも小心者だと思う。



   

庭の北の隅の日陰に、数本の丸太を積み上げてある。
それはシイタケの菌を埋め込んだ原木で、暫く前に手に入れたものだ。
水やりを欠かさず湿度を保てば数年間に渡り、寒いシーズンにシイタケが顔を出す。

もともとシイタケが苦手だったのに、いつだったか居酒屋で薦められ嫌々食べたシイタケ焼きが驚くほど美味かったんだ。
その後、スーパーで買ったシイタケで試してみるも、どうもあの時の美味さがない。
で、原木を手に入れ自分で栽培してみようと思ったんだ。

手入れを欠かさず数ヵ月。
もしや出ないのかと思い始めた頃に、可愛い小シイタケが顔を出しはじめた。
調べてみれば、原木のいたる所から沢山のシイタケが成長を始めている。
これは素晴らしいぞ。
もう暫くすれば、晩酌の度に一つ二つと焼きシイタケを楽しめるかもしれない。

明日は仕事休み。
どこか静かな場所でゆっくり出来たら嬉しい。



 

08/1/6 (日)   厄除けを受ける

小寒。
寒さはこれから本番を迎える。
今朝、東京の気温は0度。
車のガラスが真っ白に凍っている。

朝、温めた牛乳を飲みながらカレンダーを見ていて、今年は平成20年なのだと気付く。
正月明け1月のこんな時期に昭和天皇が崩御してから、20年目の年なんだ。
あの頃僕は遊び過ぎた報いで遅く入った某校の1年で、たしかあの日は臨時休講になったと思う。

僕は今40歳。
あの、臨時休講に沸いたハタチの冬から、さらに倍を生きてきたんだ。
生まれてからの20年と、そしてそれからの20年と。
どう自己弁護しようが、この20年を怠惰に流され生きてきた事は否めない。
もっと強く生きなければ。
もっともっと攻めなければ、と思う。
しかし、その反面、今年1年が無事に終わればそれで良いと思う気持ちも確かに有る。


   

午前、幼馴染と厄払いの祈祷を受けた。
子供の頃からいつも遊んでいた馴染みの神社。
神主さんから神道の興味深い話などを聞く。
この神主さんは数十年前の学生時代、当時の僕の家が経営していたアパートに住んでいたという縁の有る人だ。

昼過ぎ、Mを車に乗せ散歩に出る。
建物の中に居る事が惜しいほどの、よく晴れた清々しい冬の日。
少し遠乗りして、野鳥公園へ。
冬枯れの広大な公園。
乾いた音を立てる足元の枯葉を楽しみながら、ずいぶんと長い時間歩いた。

帰り道、渋滞にはまった橋の上から富士の脇に落ちてゆく大きな太陽を眺めた。
光のグラデーションが息を呑むほどに美しく、この時ばかりは渋滞で身動き取れない事が有り難く思えた。
東に真っ赤な火星が昇る頃、帰宅。

夜はタラと水菜を入れた湯豆腐。
酒は喜界島の黒糖焼酎を温めて呑んだ。

明日は早朝に出勤し、9時までには仕事の下準備を終わらせたい。
年頭の誓いである健康留意のため、自転車で出勤する予定。

 


 

08/1/4 (金)  明日から仕事

タイマー運転の石油ファンヒーターが作動する音で目が覚めた。
朝7時。  外の気温は0度。
犬が散歩の催促に飛び跳ねる。

駅へと続く自宅前の道は、まだ普段ほどの人通りは無い。
犬とたくさん歩き、少し汗をかいて帰宅。

10時、M宅。
2人で車に乗り、街を流す。
世間は正月と平日の狭間。
明日からの仕事始めを控えた僕もそんな気分。
ずっと仕事ばかりのMだけは、そんなの関係ねえ、と言う顔をしている。

今日から営業の「大勝軒」で昼食。
この、東池袋系大勝軒の店は、間違いなくここ数年僕が最も利用している外食先だろう。
ああ、寒い季節にたぐるラーメンの美味さよ。

午後、某神社まで出向き、Mの長男の高校受験合格祈願。
ここには去年、娘の看護学校合格祈願に訪れた場所。
希望の学校へ進学した娘の縁起にあやかりたいが、長男君は勉強もせず今日も何処かへ出かけたようだ。

夕方、いつもの場所でいつものように夕陽を見た。
冬の季節特有の、コントラストの高い時間。
広い空の下で見る夕景は素晴らしく美しい。

秩父山系の山の端が群青の空に溶け、白鳥の北十字星がそそり立つ頃、それぞれの家へ帰宅した。


   


年末、仕事に忙殺され倒れこむように正月休みに逃げ込んだ。
この数日、やっと人心地付けると放心したと思えば、もう明日から出勤だ。
仕事なんか行きたくない、宝くじが当たったら辞めてしまったのに・・
そんな事をブツブツと考えながら、一人正月料理の後片付けをする夜。
正月料理って、こうして見ると色に乏しいな・・

また新しいスタートか。
まだ、それに立ち向かう構えが出来ていない。
出来る事なら、何処かへ逃避してしまいたい。

そんな事出来ないって解っている。
あと数時間もすれば職場へ向かうだろう。
それでも、酒の酔いの中で夢見てしまう。
職場用PHSに呼び出されない、夜中に電話で起こされない、そんな生活を。

明日も高気圧に覆われ概ね晴れ。
とにかく明日1日出勤すれば日曜日。
1日なら何とか乗り切れるだろうと自分に暗示をかけ、今夜はもう眠ろう。
こうして、今年の僕の正月が往く。


 

08/1/2 (水)  初詣で健康祈願する

冬らしく透きとおった日。
自宅に作ったミニ菜園で霜柱がキラキラ光る。
東京の最高気温は11度。
北よりの冷たい風。



   

冬の季節になると胃が痛む。
それは3年前に意を決し内視鏡検査を受け、逆流性食道炎の病名を貰ってから恒例の症状。
しかし、夏の間に症状が激しく出ないところを見ると多分に心因性のものもあるのではないのか。
心因性、精神的なもの、気の弱さがもたらすもの。  それは僕の専売特許のようなものだ。

しかし今日の症状は激しく、鈍痛とムカつきで体が食物を受け付けない。
結局、殆ど何も食べずに終わる正月2日。
仕事始めの最初の作業は、内視鏡検査の予約になるだろう。


今年は僕にとって大厄の年。
去年40歳になった時、体も気力もビックリするほど衰え、実際にいつくかの病気もした。
今年はとにかく健康管理に気をつける一年にしたい。

減量も検査も、自分で出来る事はなんでもする。
あとの部分は神仏に頼ってしまおうか。
以前なら行こうとはしなかった初詣も、ここ数年はしっかりと出かけ、そして人一倍熱心に願い事をしているんだ。
そして、厄払いの予約までしてきてしまった。
1年掛かりで札所巡りをし、クリスマスに教会へ行き、年明けには神社に詣でる。
いったい僕は何がしたいのか。


夕方、埼玉の畑の撤収作業。
先日、マンションになるため立ち退きさせられた畑と違ってこちらは契約満了。
この数年の感謝を込め、黒土をならして来た。
もし上手くすれば春からまた5年間、この場所を使えるかもしれない。

夜、焼き海苔で燗酒を呑み、早い時間に寝た。
胃の不調に引き摺られ精神まで不安定になってきたからだ。
動悸と冷や汗。
自分の弱さに呆れ、でもそれが自分なのだと受け入れる事も出来る。
それだけオトナになったという事なのかもしれない。


 


 

08/1/1 (火)  元旦

M宅で迎える元旦の朝。
昨夜の酒のせいか少しボンヤリしながらカーテンを開ける。
気温は-1度。 穏やかな空。
年末ジャンボ宝くじで300円が当たった事を確認するいつもの正月。

また新しい年が始まった。
今年も宜しくお願いいたします。




子供たちが父親の所へ行ってしまったMのマンションは静かだ。
いつも煩い程に響いている子供たちの笑い声が無い。
それは寂しくもあり、また有り難くもある。
今年は久しぶりにMと2人だけで迎える新年。
大晦日の夜から僕が持ち込んだ料理と、別に準備したシャブシャブとで酒を呑んだ。

いくら通いなれたM宅でも、自分の家ほどには寛げない。
それは子供の頃からの僕の性格で、自宅以外では安心できないんだ。
それでも2人で美味しいものを食べながら酒を呑む時間が居心地悪いはずもなく、いつも以上に心地よく酔った。

テレビの好きなMにとって、正月は年に一度のお楽しみだ。
まさにM好みの番組が一晩中流されている。
普段ほとんどテレビを見ない僕も、Mの解説を聞きながら楽しんだ。
テレビを楽しむと言うより、Mと一緒になって笑ったり歌ったりする穏やかな時間が楽しいんだ。

それは間違いなく、幸せな時間だと思う。
こんな時がいつまでも続いて欲しいと思う。

元旦の昼過ぎ。
Mと一緒にマンションを出る。
僕はチョロQに乗って散歩に。
Mは18時間の連続勤務に。
彼女にとっては年末も正月も関係無く、ただその日を一生懸命に働くだけだ。


   


元旦の空いた道を流し、真っ直ぐ家へ帰りたくなくFMを聞きながらウロウロとした。
雲の綺麗な夕方。
今年最初の陽が落ちる。
いつもの河川敷にチョロQを乗り入れ、暗くなるまで見ていた。

独りが好きなくせに、独りで居ると寂しくなるのは何故だろう。
犬の待つ自宅へ急いで帰った。
今夜は犬と遊びながらゆっくりしよう。

明日は冬型の気圧配置。
良く晴れ、寒くなりそうだ。