2007/72007年07月30日


          

 

07/7/31 (火)  車のこと

風邪による咳と喉の痛み、流れ込んだ寒気による夜通しの雷鳴。
長い夜を殆ど眠る事が出来ず、諦めた朝4時半。
カーテン越しに外界が段々と明るくなるのを、枕を抱いて見ていた。
小児喘息に苦しんだ子供の頃から、眠れない夜はいつも枕を抱いて座っていた。
喘息発作時にはその体勢が一番楽だからだけれど、大人になってもその癖は治らない




7時半出勤。
寝不足と風邪薬のせいでボンヤリした頭。
空は曇天、湿度が高い。

一仕事を終えた午前10時、外線が入る。
日曜日に見に行った車ディーラーの担当者からだ。
そうだ、すっかり忘れていた。
実は、日曜日にある車が気に入り、他に客が付きそうなら連絡をくれる様にと頼んであったんだ。

畑用にと買った走行12万キロ大古車のパジェロでこのタイプの車の魅力を知った僕は、機会があったら新車で小さな四輪駆動車が欲しいと思っていた。
パジェロをとても気に入っているけれどミッションに不調を抱え、遠乗りなどできる状態では無いからだ。
職場の同僚がデュアリスという豪華な四輪駆動車を買った時に試乗に付いて行って以来、欲しい欲しい病は更に悪化していた。

他に主力の車が有るのだから、維持費を考えれば軽だな。
新車で買える四輪駆動でターボで車高が高くて大きなタイヤの付いた車。
するとそれは3車種に絞られ、そのどれもが軽とは思えないほどに値段が高い事を知る。
軽で諸経費込み170万オーバーはやはり考えてしまうじゃないか。
そんな時、フラリと入ったディーラーでその車と出合ったんだ。

走行ゼロの展示車。
未使用車なのに、提示されたその値段はとても魅力だ。
その上、ミッション不調で12万キロ11年落ちのパジェロを下取りしてくれるという。
下取りと相殺した支払い総額は数年落ちのその車を中古で買うのと大差なく、それで未使用車が手に入るならこのチャンスを見送る手は無いと思った。
この手の車は人気が高く、中古になっても中々値落ちしないからだ。
気に入っているパジェロに廃車以外の道が付いた事もとても大きい。
自分の車を自分の手で廃車にするのは寂しいものだから。

電話で担当者に購入の意思を伝えた。
まだ、自分の銀行残高チェックもしていないのに。
新しい車を手に入れる嬉しさと、大金を使ってしまった少しの後悔の混じった午前。
さて、Mになんて言おう。

昼は食欲なくアイスクリームのみ。
体温は37.4度。
温度が高いのか、自分の体が熱いのか。  
不快な汗が続く。



   



夕方、いつもより少し早めに帰宅。
キュウリとナスを数本収穫。
水遊びが好きな犬をホースの水で遊ばせ、ついでにパジェロも洗った。
思いがけず早い時期に別れる事になる車を見ていたら、少し寂しくなった。
オークションで競り落とし大阪から陸送され僕のところに来て、ちょうど1年だ。

夕飯にサッパリした物が食べたくなり、キュウリご飯。
梅干しを漬けた時に出た梅酢で切ったご飯にキュウリと鮭フレーク、生姜、卵、漬物などを混ぜたものだ。
酒はビールを1本。
日本酒は飲む気にならず、飲酒欲の無さからも風邪でダメージを受けている事を再認識した。
今夜も早く眠よう。


 

 


 

07/7/29 (日)  野菜を食べる

   

Mの風邪をもらったらしく、木曜夜から熱発。
寝汗と咳で熟睡できない夜を3回。
具合が悪くても仕事は休めず、喉の痛みと戦いながらの昼を2回。
ようやく今朝になり復調の兆しが見え、活動を始める。
午後から下り坂の天気予報に急かされるように、病み上がりの重い体で畑に立つ。

11時、気温は31度。 北よりの弱い風。
2つの畑を廻り、作業を終えて帰宅。
ゴボウ、トウモロコシ、枝豆、キュウリ、スイカを収穫。
泥だらけの体をシャワーで流し、朝兼昼飯として縁側で茹でたてのトウモロコシと枝豆を、食後にはスイカをむさぼった。

ブタの陶器の蚊取り線香立て。
咲き始めたヒマワリ。
南部鉄の風鈴がリンと鳴る。
夏がやって来た。

昼、幼馴染宅へトウモロコシの差し入れ。
奴が20万円也(!)で新調したサーフボードを見せてもらう。
暫く駄弁って帰宅。

13時、強風を伴い大粒の驟雨来る。
犬と共に、暫くそれを眺めた。
そして恐怖を感じるほどの雷。
サッシのペアガラスをビリビリと震わせて、荒れまくる上空の大気。
温度が一気に下がる。

午後、選挙、買い物、犬の散歩。
そして数件の車屋巡り。
いやいや買わないけれど、新しい四輪駆動車が欲しいのはMには秘密だ。

夕方、妖しい空。
雲の切れ間から天使の梯子が下りてくる。
遠くでまた雷鳴。
不安定な大気の状態は暫く続くだろう。

夕飯には野菜の天麩羅を作った。
ゴボウ、シシトウ、タマネギ、アシタバ、ジャガイモ。
他にキュウリのぬかづけ、枝豆、冷やしトマト。
特に意図した訳では無いのだけれど、今日の1日は自分で育てたモノしか摂取していない。
今の作付け面積では難しいけれど、いつか野菜だけでも完全に自給できたらと言う野望は持っている。

夜、再度熱発。
月曜の仕事量を考えれば、何としても今夜のうちに復活せねばならない。
代わる者の居ない仕事が分刻みで予定されているからだ。
体調を崩しても、這ってでも出勤しなければならない。
こんな時、1人の部署は心細い。

今夜は早くに眠ろう。

 

 


 

07/7/26 (木)  大さん橋

気象庁の言い分ではまだ梅雨は明けないと言うけれど、そんな事はどうでも良い。
仕事は休み。  
朝起きて外を見れば、快晴とは言えないまでも晴れ間が広がる。
ポツリポツリと花を開く芙蓉。  
百日紅はそろそろ満開か。
ここ数日の高温で元気を出したニガウリが、小さな黄の花をたくさん開かせる。




映画にでも行こうかと思っていたけれど、こんな日に屋内で過ごす程に大人じゃない。
Mを車に乗せ、目的を決めずにフラフラと出掛けた。

多摩川沿いに沿線道路を下る。
やはり皆待ちかねていたのか、河原には人が多い。
まだ午前の気持ちの良い時間。  水辺で遊ぶのは楽しいだろう。

東名の下をくぐり、二子玉川を横目に見て、京浜川崎から第三京浜に乗った。
首都高神奈川線へ乗り継ぎ、横浜公園まではあっと言う間。
流れさえすれば首都高も良い道だ。
県庁、横浜税関、赤レンガ倉庫と見て回り、大さん橋埠頭の地下駐車場に車を停めた。

横浜大さん橋
は僕の大好きな場所で、屋上の芝生で遊んでも、買い物をしても、カフェでボンヤリしても楽しい。
webで入港予定を確認し、大型客船が入ってくるのを見るのも勿論楽しい。
今日もサンダルを脱ぎ裸足になって芝生の上を歩き、海保のPLHを双眼鏡で観察し、白くガスに煙る海を眺めて放心した。

ああ、ジリジリする夏の陽が心地良い。
午後から天気が崩れると言うから、今のうちに夏を満喫したい。
日焼けを気にするMを引きずって、駐車場に車を置いたまま徒歩で散歩に出た。

開港広場前から133号に出て、海沿いに歩いた。
山下公園で係留されている氷川丸を眺め、ハトに餌をやり、海に石を投げて遊んだ。
ホテルニューグランドの角を曲がり、明治屋で少し涼み、東門から中華街に入る。
僕はこの横浜中華街の雰囲気が好きで、原付時代の若い頃から色々な人と何度来たか解らない。
横浜育ちの友人に、中華街の裏路地は危険(?)だから入るなよ、と忠告されても、
あの雑踏の活気が好きで来るたびにウロウロしている。

道の両側で大きな肉饅が蒸され、甘栗が炒られ、胡麻饅頭が揚がっている。
試食を呼びかける声と、たくさんの観光客と、日本語にまじって聞こえる中国の言葉。
ここは楽しい場所だ。

   

昼食は大通り地下の慶華楼で食べた。
五目おこげ、酢ブタ、鶏の香味油揚げ、ネギ蕎麦、エビチリ。
どれも美味し。
あの関羽雲長を奉る関帝廟に詣で、月餅を土産に買い車に戻った。



車のラジオは今日がこの夏の最高気温で有ると言っている。
確かに熱い。
Tシャツは汗に濡れ、陽射しに弱いMは萎れている。
午後3時、エアコンを22度に設定して帰路についた。

浮島から川崎へ出る辺りで驟雨。
1時間ほどのうちに車の車外温度計が5度下がる。
少し窓を開けるとアスファルトが雨に濡れる独特の匂い。
この匂いは、僕にとって懐かしい夏を思い出させる。

夕飯にはキンキを煮付けた。
ビールはエビス、酒は広島の宝剣。
夜は早くに寝た。

 

 


 

07/7/25 (水)  酔芙蓉

   

朝6時に起きてカーテンを開けると、窓の外で芙蓉の花が咲き始めていた。
かつて、ある精神状態だった頃に何度も繰り返し読んだ小説「風の盆恋歌」に出てくる酔芙蓉(すいふよう)に憧れて園芸屋で買って来たものだ。

酔芙蓉とは朝開いた時は白い花がだんだんと紅を刺し、やがて夕方になると酔った様に赤く染まる花。
あの小説に出てくるそんな情景を期待していたのだけれど、咲いた花は白花のまま。
酔芙蓉として売られていた木は、ただの芙蓉だったようだ。

でも、この花が好きだ。
これが咲くと夏が来た。  そんな気持ちになる。

太平洋高気圧の勢力が弱い。
これではせっかく北へ上がった梅雨前線もまた下がってきてしまうだろう。
朝、天気図を見ながらブツブツと言う。
朝のうち晴れている東京も、午後からまた下り坂の予報。
日照不足ですっかり元気を無くしてしまったオクラやナスの苗を横目に、スクーターで出勤。

午前中、病棟篭り。
やはり病棟は良い。  仕事をしている充実感が違うんだ。
EEG×1、ECG×7。
昼には大勝軒でつけ麺を食べた。

午後、体調を崩し熱発した事務のIちゃんが休みに来る。
僕の部屋は人の出入りが無いし静かなので、保健室代わりに良く使われるんだ。
やがて点滴をしながら眠ってしまったIちゃんを起こさないように、応接室に場所を替えて残りの仕事を片付けた。


仕事帰りにスポーツジムでいつものメニュー。
トレッドミルでたまに顔を会わす人に話しかけられ、居心地の悪い思いをする。
僕は激しく人見知りをする。
仕事と畑以外の場所で気軽に声を掛けられても、まともに会話も出来ない。
早々に退散した。

夕飯にはアスパラガスを茹でた。
他にサンマの蒲焼缶詰、焼き海苔。 要するに自炊の気力なし。
酒はエビス。 その後大きなグラスに氷を入れて喜界島の黒糖焼酎を飲んだ。

明日の東京は1日曇りの予報。
梅雨明けした西日本が羨ましい。
さぞ、その夏の陽は輝いているだろうな。
東京の曇天を見上げて、溜息をつく日が続く。

 

 

 

 


 

07/7/24 (火)

   

午前10時半。
職場の窓から外を見る。
何この良い天気。
梅雨は明けたのか?  夏が来たのか?

職場中庭に茜トンボの群れが乱舞する。
季節外れにも思えるけれど、どうなんだろう。
今の気温は29度。

さてこれから窓の無いシールドルームに篭って仕事。
あの空調された薄暗い部屋が嫌いだ。

 

 


 

07/7/23 (月)  大暑

むせ返る程の湿気。 朝起きた時の気温は23度。
霧雨の暗い朝。 月曜の朝。
ホオズキの実がオレンジに染まり始める。

今日は「大暑」
しかし、夏はどこへ行った?
昨日の午後は、ジリジリするような日差しに、梅雨が明けたかと思ったのに。
夏が来たかとハシャギながらMと畑を散歩したのに。
梅雨も嫌いではないけれど、夏を前に気が焦る。
太平洋高気圧よ、前線を押し上げろ。
オホーツク高気圧よ、前線を押し下げろ。
急げ。 次に待つ二十四節季は8月8日の「立秋」なのだから。

腹痛で体調不良。
昨日食べたネギラーメンがいけなかった。
ネギはとても好きなのだけれど、なにが作用するのかたまに腹痛を起こすんだ。
うな垂れて出勤。  
その直後、新品の白衣に染料をこぼし非可逆的ダメージを被る。
機嫌悪くなり、自室に篭った。

昼に職場の売店で買ったクリームパン。
午後は某資料に読みふけり、大半の仕事は明日送り。


スポーツジムは定休日。
仕事帰りにDVDを借りようとツタヤに寄る。
Mの子が映画「ハリーポッター」を見に行きたいと言うので、今までの4作品を復習しておこうと思ったんだ。
が、ハリーポッター特集が組まれ壁一面に並んだ膨大な量のDVDは全て貸し出し中。
さすが夏休み、さすがはハリーポッターだ。

帰宅後、すこし体を動かそうと犬と2キロほど散歩。
蒸し暑さに汗が吹き出る。
温室のサボテンに水をやり、物凄い勢いで成長している向日葵に施肥をし、メダカに餌をやり、キュウリを2本収穫する。
早くに帰るとこれほど時間に余裕があるのか。
いつまでも落ちないこの時期の陽に感謝。

   

夕飯にはマグロのタタキを作った。
さくで買って来た安物の赤身も、表面を加熱しスライスしたタマネギを載せてタタキ風にすると最高の酒の肴。
他にキュウリスティック、茹でブロッコリ、焼き海苔。
酒はエビスを1本、日本酒は先日手に入れた山形の九郎衛門・雅山流うすにごり。
これは驚くほどの香味を持った素晴らしい酒だ。

明日は前線の東進により曇り時々晴れ。
しかしまだ、梅雨明けの気配は無い。
Kが新婚生活をおくる帯広では爽やかな良い天気が続いていると言う。
電話で彼女の元気そうな声を久しぶりに聞いて、何だか少し寂しくなった。
どうしてかは解らないけれど。

 

 

 

 


 

07/7/20 (金)  水滸伝10巻

   

夏土用の入り。
二十四節季・大暑まであと3日。

梅雨明けを焦る気持ちをじらすかのような、曇りの朝。
朝の気温は21度。
風は無い。

早朝、フェンスで作っているニガウリを今年初めて収穫する。
色の薄いのは白ゴーヤ。
苦味が弱く、薄くスライスして水にさらしカツオブシと醤油、酢を一滴落として生食すると爽やかで美味。
いつの頃からか大好物となったニガウリ。
今年もまた沢山の実を収穫し、その度に近所にまで配るのだ。
もしかしたらご近所は迷惑しているかもしれない。



朝8時、M宅。
今日はMの誕生日。
誕生日が嬉しい歳では無いと彼女は言うけれど、でも僕にとってMの誕生日は大切な日だ。
こんな日はキチンとデートがしたい。
でも、今日は子供たちの終業式でもある。
早い時間に帰宅した空腹の子供達が許してくれる夕方までが、僕ら2人の時間だ。

9時からの回で映画
このシリーズが大好きな僕がMを引っ張って行ったんだ。
「Die Hard」という題名の通りシブトい主人公が大好きで、話の内容を追うのではなく爽快さを求めて映画館へ行く。
そして毎作恒例の通り、スッキリとして映画館を出た。

昼は中華料理を食べに足を伸ばした。
そこは小さな店なのだけれど、某大学研究室御用達の専門店。
中国出身のオバチャンの作る家庭料理がどれも美味い。
沢山の料理をテーブルに並べ、チンタオビールで乾杯した。
太古の昔の今日、Mは生まれた。
この人が居てくれなかったら、今頃僕はどうなってしまっただろう。
幾多の偶然が重なって、Mと僕は知り合う事が出来たんだ。
彼女の誕生日と、僕らが知り合えた偶然とに感謝しながら、ついビールを呑みすぎてしまった。

誕生日プレゼントはMの希望で自転車。
カバンでもプレゼントしようと思っていたのだけれど、Mに聞くと自転車が良いという。
そのイロケの無さにズッコケたけれど、それもMらしくて良いか。
午後、自転車専門店で色々と物色した。
自転車の試乗など初めてさせてもらったけれど、それはそれで楽しいもので、色々なメーカーの色々なタイプを弄り、楽しい時間を過した。

気付けばもう午後の遅い時間。
いつの間にか街に子供達が溢れている。
そうか、この子達は明日から夏休みなのだ。
あの、懐かしさと嬉しさと寂しさの混じる記憶の中の夏休み。
終業式を終えた後の開放感と、これからやって来る夏に対する期待、朝顔の観察日記や星の観望会、雑木林の樹液やプールの塩素の匂い。  
そんな記憶が瞬時に蘇る。
子供の頃の夏休みこそ、交じり気の無い黄金の記憶だ。

ある公園で、今年初めての盆踊りのヤグラが準備されている。
数時間後、ここには「東京音頭」が流れるのだ。
梅雨はまだ明けないけれど、夏の季節は切ないほどに短い。
だから、いつでも夏を迎える準備だけは怠る事無くしておかなくてはならない。
派手な提灯と、立ち並ぶ屋台。 祭りを控え、まだ静かな公園を時間を気にしながら少しだけ歩いた。

18時、Mは子供たちの待つ、僕は犬の待つ、それぞれの家へ帰った。


   

夕飯は早速のゴーヤチャンプル。
その苦味に刺激され、いつもにも増してビールが美味い。
そして酒は山形の「いつみ」
驚くべき芳醇な酒。

夜、北方謙三大先生からメールが来る。(メールマガジンに登録しているだけ)
いつものように御大のメールはカッコいい。
どうやら北方版・水滸伝第10巻が出たようだ。
全19巻だからやっと半分まで来たわけだ。
あと半分でこの物語が終わってしまうと思うと、尚一層慈しむように読まねばならない。
本に没頭している間は、まるで自分が梁山泊の英傑の一人であるかのように妄想できるのだ。
深夜、酒を飲みながらそんな思いに駆られるのは楽しい時間だ。

 


 

07/7/19 (木)  スイカ膨らむ

   

一ヶ月前、あんなに小さかった緑の玉が、もう立派なスイカに育っている。
収穫まであと10日程か。
毎朝、この実を見るのが楽しみでならない。
夏はまだ来ないけれど、夏への準備は着々と進んでいる。


徹底した曇りの日。
仕事中渡り廊下から、部屋の窓から、昼休みの屋上から何度空を見上げても陽は見えず。
時折の小雨。
霧の中を行くかのような湿度。

仕事でちょっとした失敗をし、少し落ち込む。
これが10年前だったら頭を抱えていただろう。
いつの間にか随分と図々しくなったもので、被害を被った人の居ないのを良い事に自体の収拾を先送りにする。
この尻拭いは来週の僕がやってくれるだろう。

昼に大勝軒で中華蕎麦。
知る人ぞ知る大盛りの麺を食べたくせに、オヤツには差し入れで貰った手作りのお菓子を大量に食べる。
今日の昼間だけで1500カロリーは摂取しただろうと職場の管理栄養士に指摘された。
これで夜にまた1合あたり200カロリーの日本酒を飲むのだから、運動しなければ体重が増えるわけだ。
アルコール=エンプティカロリー説を信じたい。



仕事帰り、往復6車線の幹線道路。
信号が青に変わり、最右車線の先頭を発進。
3速から4速へ上げ集団を少し引き離してアクセルを踏んだ直後、中央分離帯から僕の目の前に軽自動車が飛び出してくる。
視認した時の距離は15メートル程か。
向こうの軽は全くこちらを見ず、Uターン禁止の場所で強引に転回しようとしていたんだ。
シルバーのワゴンR、運転する女性の茶髪、助手席の黄色いチャイルドシート、そんなモノが不思議と鮮明に見えた。

床を踏み抜くほどブレーキを踏みつけ、後続に追突される恐怖を感じつつ、とにかくその軽を避けようと思った。
タイヤの軋む音に気付いたか、軽の運転手がやっとこちらを見たときには数メートルにまで近づいていたと思う。
まるでマンガのような驚いた表情でこちらを見る女性が、すぐ目の前に見えた。

車が停まったのは、軽自動車のまさに直前。
良く停まった。 運が良かった。
今日は普段のチョロQでは無く、主力の車で出勤していたんだ。
さすが国産最高ブレーキ性能
この車で無かったら、きっと突っ込んでいた。
助手席に乳児を乗せた軽自動車と事故を起こしていただろう。
恐怖と幸運に、暫く膝の震えが止まらなかった。


スポーツジムでいつものメニューをこなし、汗を流す。
美味しいビールを飲むためだけに、ただ走る。
2時間自分を苛めて、シャワールームで自分を見て驚いた。
右肩から胸へかけて、シートベルトで圧迫された後が赤紫色に付いている。
あの急ブレーキでシートベルトに拘束され付いた跡だ。
改めて、一歩間違えば事故になっていたと言う事に恐れを感じる。
加害者にも被害者にもなりたくない。



夕飯にカレイの一夜干を焼いた。
他にキュウリとシラスの酢のもの、茹でブロッコリー、焼き海苔。
酒はエビスを1本、広島の宝剣を2合。

明日は仕事休み。
昼の時間をMと共に過すと思う。



 


 

07/7/18 (水)  霧雨降る

   

朝5時半、肌寒さで目が覚める。
早起きの犬と共に見に行った庭の温度計は18度。
低い雲。薄暗い朝。

7時半出勤。
車のガラス越しに見上げる鈍色の空から時折の小糠雨。
普段はこんな空も嫌いでは無いのだけれど、今朝はどうも良くない。
体調は悪くないのだけれど気持ちが晴れないこんな日には、槍の雨か抜ける蒼か。 そんなキッパリとした天気が良い。
そんな空を見上げたらなら、少し覇気もでるだろうに。

仕事に対しても低調な日が続く。
しなければいけない最低限の事は出来ているけれど、反せば最低限の事しか出来ていないのだ。
1人部署を羨む同僚達も多いけれど、こんな時は刺激しあえる人のいる他部署が羨ましい。

午前中は病棟篭り。
ずっと関わっているある患者さんと、少し辛い話をする。
色々な事をもう諦めたと言うその患者さんに、返す言葉が見つからない。
昼に緑のたぬき。
午後は図書室で調べ物をした。

仕事帰りにスポーツジム。
気持ちの落ち込みには運動が一番の薬になることを経験的に知っている。
ストレッチ、ウエイト、またストレッチ。
いつものイントラのお兄さんと少し話し、有酸素を1000cal.分。 滝の汗を絞る。
目の前のモニターに映るニュース映像で九州地方が梅雨明けした事を知る。
梅雨明けか。  何だかまだまだ先だと思っていたそんな時期が、思えばもう目の前に近づいているんだ。
夏がまた来る。
あの、短くも命の力に満ちた季節。  ぼくの大好きな季節。

夜、珍しく仕事が早く終わり料理する時間の出来たMが、餃子を持ってきてくれたようだ。
しかし、家に居なかった僕は携帯電話の着信不具合で受け取る事が出来ず。
僕の携帯電話、原因不明の電源落ちが度々ありそれに気付かないと連絡不能になってしまうんだ。

わざわざ10キロの道程を車でもって来てくれたのに。
ああ、Mの手作り餃子は僕の大好物なのに。
痛恨だ。

夕飯は茹でブロッコリー、ゆで卵、マグロのすき身、焼き海苔。
酒はエビスを1本、高知の銘酒・酔鯨を2合ほど。

明日の東京は終日曇りの予報。
週末も曇り時々晴れでまとまった雨は降らないようだ。
梅雨明けが近いのかもしれない。
トマトもナスも、スイカもキュウリもそれを待っている。
そして何よりも僕自身が、夏の陽を待っている。

 

 


 

07/7/15 (日)  嵐の日曜日


午前10時、台風4号は潮岬をかすめ、沿岸を北東へ向かっている。
勢力は衰えたとはいえ気圧は975hPa、中心では35メートルの風。
あと数時間で東京も暴風圏に入るだろう。
ゆっくりと、少しずつ近づいてくる。 何だかワクワク緊張してきたぞ。

窓の外では風雨が段々強くなってきている。
ずっと点けたままになっているラジオのニュースが、八丈島で30メートルの風が吹いたと言っている。
学生時代の夏を良く過した島だ。
台風の波に煽られて、海から石が飛んでくるあの海岸線はどうなっているだろう。
あの年に見た、灯台を包み込むような大波が今も打ち寄せているだろうか。

咲き始めたばかりの萩の花が風にもまれて散っている。  芝がそこだけ薄紫に染まる。
玄関からオシッコを我慢しかねた犬の声。 そろそろ合羽を着て外へ出る頃か。
雨を嫌わないこの犬は、こんな天気でもいつも通りの散歩を要求するんだ。

今のうちに散歩と買い物を済ませておこう。
午後の最接近をゆっくりと見るために。

夜また更新予定。

 


夜追記。

午後、台風見物をするつもりで車に乗る。
休日の昼間に台風が近くにやって来るなんて、そうそうある事じゃ無い。
いつもの高台。
眼下に荒川が見える。
午後の2時間ほど、オヤツと飲み物と読みかけの文庫を持ち、停めた車の中に居た。

しかし、段々と弱くなる風。
雨降りに凶暴さも無く、西から空が明るくなる。
7月としては史上最強と言われた台風4号は急速に力尽きてしまったんだ。
衛星写真で見た巨大な渦は暴風圏を無くし、東京の南海上を抜けて行った。
どこに隠れていたのか、ムクドリの群れが空を舞う。
鉄橋を走る電車、遠くで聞こえる車の音。  それまで気付かなかった人工の音が満ちてくる。
台風は盛り上がりも無く、行ったんだ。
それでも高台から見た千切れ飛ぶ雲や波打つ川面は素晴らしく綺麗で、車という台風観望に最適な空間から見る大気現象を堪能した。

夕方、綺麗な雲。
雨に洗われて空気まで澄み切ったような気がする。


   

夜、漬けている梅干しとヌカミソの手入れ、犬の風呂、玄関に入れてあった鉢植えを出し、トマトを数個収穫。
夕飯は、「三浦のタコ」と言って売っていたタコをワカメと和えたもの、カツオのたたき、冷奴。
酒は食前に去年漬けた梅酒をロックで、その後山形の上喜元を2合ほどの予定。

日記才人の閉鎖を確認し、このテキストをアップしたらPCの電源を落とす。
それからの数時間は本を読む。
読みかけの本は司馬遼太郎の「菜の花の沖」だ。

 


07/7/13 (金)  最後の更新報告

古巣、日記才人が7月第二週末に閉鎖ということで、もういつこの場が無くなってしまうか解らないので最後に更新しておきます。
明日は遅くなりそうだし、日記を書けるか解らないし、おそらくこれが才人での最後の更新報告になります。
そして今改めて、手動更新という行為を何だかとっても愛しく感じています。

猿人、才人を通して知り合った方々、いつもメッセージを下さった方々、そして才人閉鎖にあたり久しぶりに連絡を下さった方々。
今まで本当にありがとうございました。
自分自身いったい何故webで日記を書くのか、それをいつまで続けるのか解らないけれど、猿人・才人を通して皆さんと知り合えた事が
自分にとってどれほどに嬉しく心強いものであったか。
あの時、日記を通して回線越しに、たしかに何らかの繋がりを感じました。
そして、そんな場を提供してくださった才人に感謝いたします。

楽しかった。
いつまでも忘れません。
またいつか、どこかで。



ほとんど活動していないのですが、僕はmixiのココにもいます。
宜しければマイミクに加えてください。

 

 


 

 

07/7/11 (水)  萩が咲く

   

朝5時半起床。
何となく息苦しさがあるのは、雨が吹き込むので窓を閉めて眠ったからだ。
昨夜半から降り出した大粒の雨は、いつの間にか上がったようだ。
庭の隅で、ミヤギノハギが咲き始めた。
赤紫の小さな花が、気持ち良さそうに揺れる。





フィリピン沖に有る台風4号(アジア名・マンニイ)が日本を伺う。
965hPa、最大風速35メートル、13日の午後には南大東島に達すると言う。
その辺りから進路を東よりに変え、もしかしたら列島を縦断するかもしれない。

寝ぼけた頭で台風の衛星写真を眺める。
目も渦もまだはっきりしないけれど、綺麗だなと思う。
これから勢力を増し刻々と姿を変える台風の姿を、毎日眺めるだろう。
写真を保存し、時系列で並べ、悦に入るだろう。
そう言えば小学校の頃に新聞の天気図を切り取り、
台風の動きをパラパラ漫画風に作って先生にほめられた事も有るぞ。
僕はそれほど台風が好きなんだ。

前線と台風の影響で週末は荒れそうだ。
すでに十分過ぎる雨が降っている地方に、更なる被害が出ませんように。


何となく朝から不調。
体の調子は悪くは無いけれど、何もやる気がしないんだ。
月、火と多忙だった反動かもしれない。
低気圧のせいかも知れない。
月の引力の影響かも知れない。
とにかく、何もしたくないんだ。
いっそ仕事をサボってしまおうか。

7時半、うな垂れてチョロQで出勤。
昨日のうちに届いているはずの試薬はまだ来ず、回覧ファイルはどこかで止まり、エライ人達はゴルフで休み(雨だ、ザマミロ)。

あぁ、やっぱり今日はダメだ。
もう良いや、という気分になる。
全ては明日に任せて、今日は怠惰な日にしよう。

会議の議事録を読み、いくつかの書類に判を押し、自分の血液を使い機器の校正兼健康診断。
肝臓は相変わらず鬼のように強い。
T-Bilが高値なのは学生時代からで、これが僕の標準値なのだろう。
UAは経過観察。

その後はウスラボンヤリとしていた。
窓の外に、いつの間にか降り出した雨が綺麗に見える。
午後もボンヤリとしていた気がする。
ずっとボンヤリと過した。




仕事帰りにスポーツジムで8キロ走り、酒屋で山形の「上喜元・吟風」を買い、
夕飯には豚肉を焼き大根おろしとポン酢で食べた。
普段、あまり肉を食べないのだけれど、久々に食べる豚肉は意外なほどに美味かった。
ビールを1リットル、酒は1合。

怠惰な1日が往く。
明日はその報いが待っているけれど、その報いは明日の僕が受けるだろう。
今夜はもう眠くなってしまった。
窓は少しだけ開けて眠ろう。

 

 

 


 

07/7/8 (日) 父親役ならず

   

5時に目が覚める。
この頃また、睡眠の周期がずれてしまった。
夜は早い時間に眠くなり、朝早く目が覚めるんだ。
これがまた暫く経てば、就寝は深夜となり朝が苦手になる。
僕の体内時計は狂ってばかりだ。

7時まで枕を抱いて放心。
曇りの静かな朝。

フェンスで作っているニガウリが次々に花を咲かせる。
そして小さな実がアチコチに付きはじめた。
まだ2センチほどの小さな実なのに、生意気にニガウリ特有のイボが出来ているんだ。
2本も植えれば一夏中ゴーヤチャンプルを楽しめるし、涼しげな葉が良い日除けにもなる。
作りやすくて病虫害も少ないニガウリは是非お勧めの作物。




午前中は中古で買って1年が経つパジェロミニの老体を労わる。
オイルの管理をし、下回りを点検し、ベルトの張りを調整し、仕上げにワックスをかける。
毎日のように元気に走り、この1年間に8千キロを走ったこの車の総走行距離はそろそろ12万キロ(!)だ。
耐久試験の様相を呈してきたけれど、いつまでも元気に走って欲しい。

14時、M宅。
Mの運転で大勝軒へ行き、ビールと中華蕎麦。
食事と言えばほとんど強迫的に大勝軒と答える僕だけれど、昨日に引き続きの連食はやりすぎだろう。
この頃出てきた下腹も少し気にした方が良い歳なのに。

本屋、スーパー、園芸屋、ホームセンター。
電機屋で扇風機を衝動買いし、100均で雑貨を仕入れ、ツタヤでDVDを借りた。
買い物巡りで午後は終わる。



夕方、M宅でMの長男のフリーメールアドレスを取り、PCに設定する。
娘と出歩くのはいつもの事。
末っ子君も芋掘りや焚き火に付き合ってくれる楽しい子だ。
ただ、長男のこの子との間にだけは、微妙な空気がいつもある。

僕とMとの行動を、この子が自分の父親に報告しているのを知っている。
父親にそっくりな彼を見ると、動悸がする。
大人気ないのは重々承知だけれど、この子が苦手なんだ。
それをこの子もきっと感じている。
頭の良い子だから。

それでも少しでも溝を埋めようと、事有るごとに話しかけて見るけれど、
いつの間にか難しい年頃になったこの子との疎通は中々出来ない。
珍しくアドレスを作ってくれと(母親経由で)話しかけてきた彼。
アドレスを考える事から設定まで随分時間がかかり、その間も僕と直接話そうとはしない。
僕の顔も見てくれない。

11年前、僕の職場の託児所に居た3歳の頃の彼の面影を探すけれど、それはどこに有るのかな。
いつも一緒に遊んでいたのに。
声変わりの始まったこの子と、当時のように接する事ができない。

子供達の父親役になろうと随分もがいたけれど、気付いて見れば僕の位置は母親の彼氏。
Mと結婚していない状況で父親の振りなんてただの自己満足、ママゴトだけれど。
それにこの子は休みの度に本当の父親と野球をしているのだから、僕などと積極的に付き合う必要も無いのだろう。

僕は時間を掛け過ぎたのだろうか。
自分なりに頑張って来たけれど、Mの離婚に時間がかかり、長女と良い関係を持つのに時間がかかり、
僕に懐いてくれた末っ子君と遊ぶのが楽しくて、いつの間にか長男が遠くに行ってしまった。

思春期の世界に入った子供には大人の立ち入る余地は殆ど無いだろう。
まして、母親の彼氏なんか受け入れられる筈も無い。
でもいつかまた、こちらの世界に戻ってきてくれればと思う。
そしてその時は、たくさんの話しが出来たらと思う。
いつの事になるかは解らないけれど。

 



夜、読みかけの本を職場に忘れてしまい鬼平を再読しながらマグロの赤身で酒を呑んだ。
雲間から木星の優しい光りが良く見えた。






 


 

07/7/7 (土) たいさんぼく

   

小暑、そして七夕。
空を厚く雲が覆う朝。
出勤時の温度計は24度。

出勤途中の公園に漂っていた良い香りを辿ると、泰山木(たいさんぼく)の花が咲いていた。
大きくなる木で、その上部にしか花を付けないので間近に見る事の少ない花。
この時期、香りを手掛かりに照りのある大きな葉を持つ木を見上げれば、きっと咲いている。
チョロQの屋根に登って撮影。
朝、自分の好きな花を見つけるとその日1日気分が良かったりもする。

午前中は事務仕事に没頭。
EXCELに入力し、WORDでレポートを書く。
週明けにある会議の資料と、機器の精度管理と。
昼に久しぶりに大勝軒まで足を伸ばし、太麺の中華蕎麦を堪能した。
B級グルメの王道をゆく味。



車にすらデジタルのTVチューナーを積んでいると言うのに、自宅のAV機器を買い替えられない理由だったコピーワンス。
日本だけのルールと言われ、TV放送のデジタル化開始にも関わらずAV機器買い替えの足枷となっていたダビングや編集を不能とする技術だ。

重さ100キロの巨大な38インチブラウン管と言う前世紀の遺物の様なテレビを使っている者として、録画機器を含めての買い替え時期を探っていた。
そしてコピーワンスなどと言う理不尽な事が何時までもまかり通る訳が無いと思っていたら、案の定これだ。
待っていた甲斐が有った。

しかし、対応機器が店頭に並ぶのは何時になる事やら。
現在販売中の機器では従来通り1回のみの移し替えしか出来ないと言うのも何だかトホホだし。

デジタル放送やらハイビジョンやらブルーレイやらB-CASやら、もう訳解らん。
こんな世界に誰がした。


仕事帰りにスポーツジムへ行き、2時間自分を苛める。
フラフラになる程に汗をかき、マッサージで仕上げる。
スーパーに寄りカマスの干物と豆腐、特売をしていたサンマの蒲焼缶詰を購入。
夕飯は先日三浦で買って来たワカメの酢の物、カマスの干物、合鴨の塩焼き。
酒はエビスを1リットル、その後高知の銘酒・酔鯨を2合ほど。

予報は良いほうに外れ、七夕の夜に星が出る。
今の子供は笹の葉に短冊を飾ったりするのだろうか。
そこに願い事を書いたりするのだろうか。
今、何か願い事を書けといわれたら、僕は何を書くだろう。

 

 

 

 

 


 

07/7/6 (金)  蚊取り焚く

雲の多い朝。
予報では蒸し暑い1日になると言う。
庭に作った3坪ほどの小さな畑では、オクラの花が満開だ。
ハイビスカスにも似た(同じアオイ科の親戚同士)花が好きで、毎年たくさん植えているんだ。
収穫したら、モロヘイヤ、山芋と共にネバネバサラダを作るんだ。

仕事は休み。
午前の早い時間に畑仕事を済ませ、シャワーを浴びて放心する。
気温は30度。
空は初夏の雲模様。




じゅんさいが好きで、旬のこの時期になるとあの食感を思い出す。
冷たい出汁にジュンサイを浮かべた汁が飲みたい。
腹へったな。

   

自宅から1時間ほどの場所にある和食屋に予約を入れ、久しぶりに母を誘って食事に出る。
MやMの娘とたまに行く気に入りの店だ。
ゴマ豆腐、賀茂ナスの揚げだし、アナゴの天麩羅、鮎の塩焼き、石カレイとシマアジの造り・・ そして冷たいジュンサイ汁。
綺麗に手入れされた中庭に面した部屋で、2時間ほどかけて食事をした。

と言っても、僕は母と出掛けても殆ど会話をしない。
子供の頃からそうだった。
一方的に話す母の言葉を聞き流し、まあそれでも親子だから居心地が悪い訳ではない。
話しの途切れない母を前に、ビールの代わりにほうじ茶を飲みながら黙々と食事をした。

 


 

夜、たまたま手に入った珍しい酒をMへ届けに行き、2人で少し散歩する。
路地に置かれた朝顔の鉢植えを見て、入谷の朝顔市は今日だったかな、と思った。
すこし風が出てきたな。
畑のトウモロコシの雄花が揺れる。
雲を通して東の空が薄明るい。 月が登ってきたのだろう。
夜気に夏の気配。

帰宅して、今年初めての蚊取り線香をつけた。
電子蚊取りは嫌いだ。
夏の夜はやはり陶器で出来たブタから出る蚊取り線香の煙を見たい。

 

 

 


07/7/5 (木)

   

数日振りの晴れ間。
朝、庭の温度計は21度。

鉢植えの夾竹桃の花の上で、小さなカマキリ君がファイティングポーズをとる。
そう言えば子供の頃、虫博士だった僕はカマキリの卵の付いた木の枝をせっせと集め机の引き出しに隠していた。
ある日、母親の絶叫に駆けつけてみると、数千匹とも思える小カマキリが孵化し、畳の上を歩いていた。
あの時の、虫嫌いの母の虚脱した表情を良く覚えている。
あれから30年。 今でも母はその事件をよく話すけれど、よほどにショックだったのだろう。

仕事は早出。
昼は時間無し。
月始めの忙しさと幾つものイレギュラーと、東京都の監査とが重なり一日中走り回る。

ここ数日仕事に忙殺され、仕事以外に何をしたのか記憶が無い。
いや記憶が無いのではなく、実際仕事以外は基礎代謝的行動しかできなかったんだ。
1時間早く出勤し、昼食は時間が無いかあるいはカップ麺をかき込んで、夜帰宅してから眠る直前まで持ち帰った仕事をこなし、
眠る前の短い時間に味わう余裕も無く酒を呑んだ。
その繰り返し。

明日は休もう。
今日帰るとき、ふと頭に浮かぶ。
監査も終わったし、あとの仕事は来週からまた頑張ろう。
どうせ土曜も出勤なのだ。  
明日は自分の為に1日を使おう。
忙しい時は大変だけれど、仕事の組み立てをある程度自分の意思で出来るところは、この職場の良いところだ。


23時帰宅。
眠るまでの間に犬と遊ばなければならない。
何か食べなければならない。 風呂にも入らないとマズイだろう。
室内の鉢植えに水をやり、先日漬けた梅干しに赤シソを投入し、空き瓶と空き缶を一箇所に集め、切れている玄関の電球も交換しよう。
順番はどうでも良いけれど、眠るまでの短い時間にコレだけをこなさなければいけないんだ。
そして大きなグラスにウイスキーと氷を入れてベッドに行こう。
眠るまでの束の間、トロッとした濃いウイスキーで放心するんだ。


 

 

 

 


 

07/7/2 (月)  高架なる

そして7月。
明るい曇りの空。
気だるい月曜の朝。

予報では弱い雨が降るという。
湿気を含んだ重い空気。
彩度の低い景色の中で、咲き始めたネムのピンクがハッとするほどに鮮やかに写る。
チョロQで出勤。




   

出勤途中の写真だけれど、僕には素晴らしい光景だ。
電車が高架を走っているじゃないか。
具体的な計画が始まってからも10数年。
沿線住民悲願の高架化が形になった。

都内有数の「開かずの踏み切り」
朝の通勤時には1時間に58分閉まっていると言う狂気の踏み切り。
公共交通機関の名の元に、南北の自由な移動を遮断して来た路線は、難工事の末ついに空へと持ち上がった。
学生時代も、就職してからも、常にこの路線を跨ぐ形の移動をしていた僕は、オレンジの電車が空を走る光景を見て
思わず声が出るほど感動した。

と言っても高架化されたのは下り線だけ。
完全高架化にはまだ3年かかるという。
それでも朝のラッシュには大きな福音となるはずだ。
だって、高架化された下り路線だけでも1日に270本走るという超過密路線なんだ。

ちなみに総工費は約2000億円。
鉄道工事だけれど周辺交通の円滑化を図る道路事業とされ、財源には自動車関係税が使われた。



個人的に気に入っている漢方薬、半夏厚朴湯
僕の胃炎に良く効くんだ。
その主成分で有る半夏(はんげ)は毒の有る里芋の仲間だ。

そして今日は雑節半夏生
半夏が生えて来る頃という意味の雑節だけれど、この日は天から毒が降り、野菜の収穫も農作業も禁忌とされている。
梅雨のこの時期に、すこし作業を休みなさいと言う事だろうか。
あるいは、モノが腐りやすいので気を付けなさいという戒めだろうか。
面白い。

そして朝、庭のキュウリが熟れていたけれど先人に敬意を表し収穫はしなかった。
きっと明日になれば大きくなりすぎてしまうだろうけど。