05/22005年02月28日


 




05/2/28 (月) なんだか不調な日

春一番か吹いた後、また春は遠くに隠れてしまい真冬のようなここ数日。
自転車を漕いで出勤。
陽の当たらない歩道に先日の雪が凍ってキラキラとしている。

昨日に引き続きフラフラ感あり。
先日QPの工場で久々にちょっとした発作を起こしてから低調気味。
こういう軽い症状はもう僕の日常になってしまったな。
何とかしたいけれどどうすれば良いのか。

3種類の安定剤を持っていて、一番軽いものを1錠頓服。
いつもの様に効き目は有るが長く効果は続かず午後も不調は続く。
本当はもう1錠追加するか更に効果の高い薬を飲めば良いのだけれど、いざホントに具合の悪い時に
残しておきたい。 薬をじゃ無い。 もっと効く薬は持っているぞ。
それを飲めば大丈夫だけど、今はまだそれ程悪い状態じゃないぞ、との余裕を残しておきたいんだ。

月末月初恒例の仕事。
一ヶ月の集計、会議のレポート作り、いわれの無い誹謗。
事務のOちゃんが東南アジアの旅行から帰ってきてお土産を持ってきてくれる。
友達といった海外旅行の話をとても楽しそうにしてくれるのを見ていてちょっと羨ましくなる。

僕もまたいつか、海外に行きたい。
そのためにも、何とか体調を安定させなくっちゃ。

夜、胃のムカムカがひどく禁酒とお粥。
神経性のものなのか、ホントに胃の具合が悪いのか判断つかず。
でも、明日の会議用資料は今日頑張って作ってしまったので、いっそ明日はサボリの日にしても良いな。
あんな不毛な会議の日にサボって、家のベッドでドラクエ三昧というのは愉快かもしれない。

そんなこんなで2月が往く。

 

 


05/2/27 (日) 飲みに行って記憶を無くす

僕はお酒を飲んでヒトが変わったり乱れたりということは多分無い。
今まで一緒に飲んだヒトや友人に指摘されたことも無いし、自分でもそう思っている。
わりと静かに飲むし、外呑みより圧倒的に家呑みが多いからそんなに量を呑むことも無い。

でも自覚している悪い癖が有って、適量を超えると記憶が無くなるんだ。
外呑みから帰って、キチンと服を脱いでベッドに入って寝る。
で、翌朝覚えていない。
勿論、全部じゃない。  どこで飲んだか、誰と呑んだか位は覚えてる。
でも詳細が不明になる事があるんだ。



とても寒い日曜日。
朝早く喉の渇きで目が覚める。
ん?と思う。  昨夜はどうしたんだっけ? お酒呑み過ぎた感じだな。
あっそうだ、昨夜はタケと呑んだんだ。

えと、いつもの店でシコタマ飲んだな。 
なんか体がニンニク臭いな。 帰りにラーメン食べたのかな?
そんな事を考え自己嫌悪に陥りながら、ジャケットをハンガーに掛けようと取ると何か重いぞ。
見ると内ポケットにデジカメ。 もちろん一眼じゃなくってIXYのちっちゃいヤツだ。
見てみると、覚えていない昨夜の自分の行動が記録されている。
酔っ払いながら写真撮ってたのね。
暗い店内で撮る為にいつもはISO50で使ってるのに400まで上げてあったり、ホワイトバランスいじっていたり。
とても記憶を無くすほどの酔っ払いのやる事とは思えないな。
やっぱり酔いを醒まさないで寝るのが良くないんだよな。

   
そう、この店。 ソレは覚えてる。 全国の地酒がココに行けば呑める。ハタチの頃から通っているんだ。

   
湯豆腐食べたらしい。 ココの湯豆腐は美味しいからね。

   
牡蠣だな。 覚えてないけどきっと天然モノで美味しかったんじゃないかな。

    
ブリ大根?ハタハタ? 美味そうだ。

   
あれ?この通りは。 あの黄色い提灯は・・

   
あぁやっぱり喰ってるよ。 酒の呑むといつも仕上げに入るラーメン屋。

他にも沢山の写真があって、僕自身もタケも写ってるけど、まぁ普通だった。
裸になって踊ったり、信号によじ登ったり(どちらも学生時代には悪乗りしてやったけれど)はしていなかった。
安心したけれど、もう覚えていないほど呑むのは止めないとな。
いい歳なんだから。



何となく不調な一日。
ホットカーペットの上でゴロゴロしていると他に何も出来なくなる。
ちょっと動悸とフラフラ感。 安定剤を飲めば楽になるけど飲まずにゴロゴロ。
何もしない日曜日はいつもにも増して早く暮れる。
風が強い。
春はまだか。


 

 

 


05/2/25 (金) 雪

   

昨日職場から帰るときに降りだした雨は知らないうちに雪になったようだ。
自宅へ帰り、サッシの外に金属製のシャッターを一旦下ろしてしまうともう外の様子は解らない。
愛犬を亡くしてから夜の散歩に出ないのだから仕方が無い。
テレビも点けずに遅くまで読書。
朝、シャッターを開けて真っ白な世界に感嘆する。
雪はいつ見ても良い。 

しかし、朝から体調は不調。
胃が悪いのか神経が張っているのか、歯ブラシを咥えただけでオェっともどす始末。
なんだかフラフラするし、頭も痛い。
休もうか、一瞬そんな考えが浮かぶがダラダラと準備をして家を出る。

電車で出勤。
駅の券売機前は長蛇の列で、はじめ事態が解らなかったがどうやら大学入試の日らしい。
自宅近くの駅で乗り換えて、職場近くの駅で降りる、僕と同じ経路で受験生たちが大挙して押し寄せている。
ただでさえダイヤの狂った電車はツマサキ立ちになる位の大混雑。
目的駅に着いたときにはグッタリと脱力し、体調の悪さでしばらく動けなかった。

でも、こんな時にシミジミと思うのは、一人部署で自分の良いように働ける職場の有り難さ。
一人だからこその辛さよりも、僕にとっては有り難さのほうが遥かに大きい。
ココに就職したとき他に受けたもっと大きな職場にも受かったけれど、自由に働けそうな今の職場を選んだ。
それは自分が下した数少ない正しい選択だったのかもしれない。
少なくとも今の僕には給料よりも、働きやすさや自由な雰囲気のほうが大事に思える。

そんな訳で仕事の振り分けをし、今の体調で出来そうな事を考える。
一応、tranquilizerのRize5mgを服用。

一時間後、嘘のように気分が良い。
あぁ、やっぱりそっち系の症状だったんだ。
胃薬や頭痛薬より、安定剤が効くなんて。 効くのは嬉しいのだけど、ちょっと複雑な気分。



うっかり財布がカラで経理に1000円借りて昼食。
それなりに仕事ははかどって、今月中に終えたい事は明日の土曜日で終わるだろう。
来月の出勤表作り、溜まった測定結果の整理、先日の勉強会のマトメ。
劇団四季のキャッツを見たいとwebを見るもチケットは遥か先まで完売。  人気あるのね。

夜は湯豆腐と燗酒。

 

 

 


05/2/23 (水) 梅見物へ

春一番。
温かい南風が砂塵と花粉とを巻き上げる。
目の充血と喉の痛み。  それでも大歓迎でこの風に吹かれる。

仕事は休み。
Mと埼玉の梅の名所である「越生」へ出かける。
ここは食用梅の産地で、梅干仕込みの季節には何度も来ている場所。
この車を運転するのもあと僅か。 ちょっと感傷的になりながら走りなれた道を行く。

昼に入間の大盛り有名店「古都」で食事。
僕はカキフライ定食、Mは親子丼。
でも、運ばれてきたその爆裂盛りを見ただけで降参。
カキフライそのものの大きさにもビックリだし、ご飯の盛りは思わず吹き出すほど。
これじゃマンガの大盛りご飯だよ。
頼んでいないオデンまでオマケに付けてくれて・・
悪いと思いながらも三分の二も残してしまった。  ご飯少なめで、と言えば良かった。
うぅ、今度万全の体調のときに必ずまた来て制覇してやる。
隣の席のヒトが頼んだ大盛りの焼肉定食にさらに腰を抜かしながら逃げるように店を出る。

   

越生の梅は三分咲き。
ちょっと早かったかぁ、とか言いながらも川沿いの土手を散歩。
南風に流されてくる梅の花の良い香り、殆ど車の通らない裏の小道、足元には春の草花。
ブンブンとミツバチが花に集まり忙しそうに飛んでいく。
あまりに長閑で眠くなる。
車に戻ってシートを倒ししばらく昼寝した。
幸せな時間。


   

どこかに出かけたとき、そこに地の酒があるならなるべく買って来る事にしている。
その地に古くからある酒蔵にはその地の気候や水から生まれる、まさに地酒としての魅力がある。
家に帰り、昼間撮った写真など見ながら飲むその酒は美味さもひとしお。

今回は奥武蔵で150年間酒造りをしている「長澤酒造」へ行く。
ちょっと蔵を見せてもらったり、お薦めの酒を聞いたり。
酒蔵っていつ行っても静かで落ち着くな。
M用に一本、僕用に四本の計5本の酒と、その酒粕で漬けた漬物を買う。
それだけでもう上機嫌。
帰りにアチコチと買い物に寄り、暗くなる頃家路につく。
進行方向に真冬とは明らかに違う優しく光る春の月。

夜は買ってきた漬物と酒。
美味し。




 

05/2/22 (火) 電話

通院日。
職場から自転車で10キロ離れたクリニックまで走る。
ずっと上り坂。 冷たい風とすぐ脇をかすめて行く大型車の群れ。
ちょっと消耗して主治医の前に座る。

マヨネーズ工場でのエピソードを話す。
が、それだけ。
ココに来るまで自分で整理していた他の「話したかった事」を殆ど話さず診察室を出る。
薬はdoで。

兄貴のカミさんに電話。
ピアノの騒音苦情の件。
こう言う時、感情的になったら負けでこれは自分が試されているのだ、と思う。
だから丁寧にユックリと話す。
なぜか解らないけれど、最後にはゴメンね、とまで言って。
・・返事なし。
聞いててくれた? 解ってくれた?と念を押しやっと物凄く不満そうながらも同意を得る。
電話を切った時にはひどい汗。
こんなに嫌な思いをしてかけた電話だけれど、コレで解決するとは到底思えない。
今までのパターンから言って、せいぜい暫くの間ナリを潜める程度だろう。
そうなった時どうすれば良いのか。 考えただけで頭が痛い。

夜は心身ともに不調。
不眠は相変わらず。

 

 


05/2/21 (月)  ダークサイド

もともとあまり兄弟仲の良くない僕と兄貴だけれど、それに輪をかけて兄貴のカミさんとは仲が良くない。
仲が良くないという以前にコミュニケーションを殆ど取った事が無い。
兄貴と結婚して13年位になると思うけど、名前は知っているけど漢字でどう書くかは知らない。
年齢も知らない。 単語以上の言葉を交わしたことも無い。
今まで何度かこの関係を改善しようと思ったけれど、その度に嫌な思いをさせられ後悔する事になった。

僕にも原因は有るし、義姉なのだからもっと尊敬するべきなのかも知れない。
そう思い百歩譲っても相容れないものが大きい。
じゃ、義姉は誰と仲が良いのかというと誰とも上手くいっていないようだ。
兄や僕の両親にもとても失礼な態度を取るし、その事に両親など苦笑いするだけで諦めているようだ。
昼夜逆転の生活をしているらしく、子供たちの食事や酷いときは洗濯まで僕の母親が面倒見る事もあるらしい。

姪や甥によると、結婚していない僕の事をずいぶん酷い言いようで話しているらしいし、
以前からの確執もあって、もうどうでも良い気分にはなっている。
すぐ目の前に棲息しているだけに色々と嫌な気分にさせられるが、普段はただ、生暖かい目で見るだけだ。

そんな彼女の悪癖はピアノで昼夜関係なく弾き鳴らす。
もしかしたら唯一の気晴らしなのかもしれないけれど、苦情が出たからは黙っていることも出来ない。
兄貴に注意してくれと言っても無駄な事は解りきっている。 もう殆ど会話の無い夫婦なのかもしれない。
じゃ、僕が直接言うしか無いじゃないか。
それがとても憂鬱で、考えるだけで動悸や頭痛がしてくる。
だって、殆ど話した事も無いヒトに苦情を言わなくてはいけないんだから。

あぁ、書いていてぜんぜん楽しくない。
ヤメヤメ。 とにかく僕を沈鬱にしている事をメモ書きしたかっただけだ。
考えているより行動しなくちゃな。
明日には話をしに行こう。


   


今夜は、酒は阿部勘の純米薄濁り。 香り高くてすばらしい。
肴には珍しく鯨のベーコンを。

母の実家は房総の突端で、ここではいまだにツチ鯨を沿岸捕鯨している。
だから僕も小さな頃から色々な鯨の食べ方を知っていて、むしろ牛肉なんかより好きだったな。
あの頃は給食なんかにも良く出た鯨肉。
この頃は高級品でめったに手に入らなくなったな。
懐かしい食感の鯨ベーコン。
その濃厚な油も、良質な純米酒で飲むとスッと切れる。

 


05/2/20 (日)  我が子を見に行く



曇天から冷たい霧のような雨が降る。
音まで吸収しそうなそんな雨に、何もかもしっとり濡れている。
風邪気味の体が重く、なんだかフラフラとする日。

朝起きて、昨夜眠れずに明け方までやっていたドラクエの続きを何となく続ける。
レースのカーテン越しに雨の庭を見て、その寒さを思ってブルっと振るえ、また怠惰にゲームの続きをする。
現実と違ってゲームの中だけでは僕は強く元気だ。

昼前、やっと行動する気になり服を着る。
真冬でも寝るときはパンツ一枚。
さっきまでその格好でゴロゴロしていたんだ。
車のエンジンをかけ、暖機しながら目的の場所をナビで探す。
今から埼玉のブリーダーへ黒柴の子犬の様子を見に行くのだ。

一ヶ月弱前に初めて見たときはまるでモグラのようだったあの子犬がどうなっているのか。
mailに添付して送ってもらった写真では見ているけれど、やはり実物を見たい。
少しは犬らしくなってきたかな。



    向かって左がウチの子

渋滞の道を這うように進んで、いい加減運転に飽きた頃やっとブリーダー宅に着く。
60匹の柴犬を飼うブリーダーだけれど、いつ来ても静かだ。
広大な敷地を走り回ってストレスが無いからか、無駄に鳴く犬がいないんだ。
ここで飼われる犬は幸せだな。

やがて対面。
すっかり犬らしくなったなぁ。
まだ予防接種を受けていない子犬に病気でもうつすといけないので抱けなかったけれど
もう目に入れても良いほど可愛い。
見ていてとても幸せな気持ちになってくる。
守ってあげなくちゃ、と言う気になってくる。

今は離乳食8割、2割はまだオッパイとの事で、まだ母親からは離せない。
でも、そろそろ乳離れさせないといけない時期との事で、あと10日ほどしたら引き取れるらしい。
あと10日。
あと10日で僕の家族になるんだ。

帰り道、馬鹿親のごとくペットショップで犬用の玩具を買い漁る。
頭の良くなる犬用玩具なんていう怪しげなものまで買ってしまった。



そんな話を去年の秋に逝った愛犬テツの写真に報告する。
まだ納骨もしてないね。
君の好きだった紅梅の根元に埋めようか。
毎年綺麗に薄紅の花が咲くからね。

犬の居ない今年の冬は本当に寒かった。
もうそこまで春が来ている。

 

 

 


05/2/18 (金) 風邪

24節季の「雨水」
寒さが和らぎ雪が雨に変わる頃。
啓蟄、春分、清明、穀雨と春は確実にやってくる。
こんな難しい言葉、短歌の好きだった祖母に教わっても、子供の頃の僕には何の興味ももてなかったな。
今、こうして書くと、その情景が目に浮かぶ美しい言葉。

キツイ一日。
熱と喉の痛み。 風邪が本格的に攻めてきた。
仕事は休めず半ば呆然と職場へ向かう。
今日の一日の長かったこと。
風邪薬のせいか倦怠感も増し、ミスをしないように今日中の仕事のみを片付ける。

明日の土曜も出勤予定だったが、事務のOちゃんのお膳立てで休めることになった。
いつもサポート有難う。



   

先週抜いた大根もそろそろおしまい。
ブリ大根や味噌汁、シラスオロシ。
どう食べても僕はこの野菜が大好きだ。
どうか春に新しい畑が確保でき、また美味しい大根が作れますように。

今夜はシメサバと大量の大根おろし。
酒は阿部勘の薄濁りを買ってきた。
あとは寝る前に薬を忘れずに。
とにかく昏々と眠るのだ。

明日は雨の寒い一日らしい。
そんな天気の中、風邪ひきのベッドで一日眠るのは悪くない。

 

 


05/2/17 (木) 空豆焼き

   
どんよりとした雲。
昨日からの雨はあがったけれど、西からまた次の低気圧。
それでも何となく雨に優しさがあって春が近い事を予感させる。

仕事も日常もやや不調。
仕事は最低限の事のみで凌ぎ、家へ帰ればドラクエばかり。
面倒な事は全て先送り。
そんな自分は好きじゃ無いけれど、それを受け入れられるだけ弱っている証拠なのか。
自分の弱さは充分に思い知らされており、あとはそれを隠そうとする自尊心の残滓を捨てれば楽になるんだろう。


   

夕方5時、誰より早く職場を出て自転車を漕ぐ。
髪を切りに行きたいが、財布に全くお金が無いことに気付き、銀行に行く気力は無く真っ直ぐ帰る。

家に帰ると大きな荷物。
新しく来る車に付けようと価格comで一番安い店から買ったナビだ。
117,630円。
量販店の半額で買ったナビが無事に届いた事は今日唯一の良い出来事だ。

風呂に入り、お酒の準備をする。
酒は大七の純米を燗で。
つまみは新モノのソラマメを焼く。

ソラマメ焼きとは、いつも行く割烹でこの時期出してくれるものだ。
若いソラマメを鞘ごと焼いて出してくれる。
豆の皮ごと塩をつけて食べると香り高くとても美味しい。
それを真似てみたのだけど、豆が熟しすぎているのか苦味が出てしまい今ひとつだった。

喉の痛みと熱感あり。
明日はどうしても休めず早く寝るのが得策だけれど、今日も酒とドラクエの夜が更けるのだろう。
この頃熟睡できず、夜中に目が覚め放心するあの感じが嫌いで、だからベッドに入る事が億劫なのかもしれない。

明日はまた雨の予報。




 


05/2/15 (火) 体調を悪くする

仕事休み。
風は強いが日向にいる限り温かく、春が近いことを予感させる。
天気は西から下り坂。
一雨ごとに春めいてくるのか。

朝、Mのマンションへ行く。
先日NHKで放送したMの生まれ故郷の特集をDVDに焼いて持っていく。
コーヒーを飲みながら楽しく見た。
久しぶりに接する方言が嬉しいらしく、彼女は大笑いしていた。
が、Mには言わなかったが、その途中から少し体に違和感を感じていた。
頭のフラツキと軽い吐き気。  自律神経症状だ。
でも、程度はひどく無かったしこの頃ずっと大きな発作は無かったので大丈夫だろうという気持ちもあった。
実際、すぐに症状は治まった。

昼に調布の「たけちゃんにぼしラーメン」
とても濃厚な煮干スープに平打ちで腰の強い麺。
目下のところ、醤油系で僕が一番気に入っているラーメンだ。
温かいスープをレンゲですくい、ゆっくりと飲み下す。
ため息が出るほどに美味しい。
とても満足して店を出る。



「関係者以外立ち入り禁止」の、その関係者になれる事に魅力を感じ、以前から好きな工場見学。
今日は午後からマヨネーズで有名なキューピーの工場を予約している。
ラーメンで腹を膨らませ、車で向かう。
コインパークに車を停めて、工場の守衛室で手続きをし、指示された小部屋で時間まで待つ。
この時また、具合が悪いな、と感じた。 なんかフラツクのだ。
その小部屋には今日の見学者20人ほどがすでにおり、とても狭い。
殆どは女性で、皆同じ団体らしく爆発的な笑い声をあげている。  
化粧の匂いが充満した暖房の強い暑い部屋。

まずい。 なんだかとても具合が悪い。
メマイと吐き気と不安感。 手にジットリと汗をかく。
すぐにでもここを出たい。 
いつでも財布に入れている安定剤を隠れて飲む。
良く効く薬だけれど、それでも効果が現れるまでは1時間ちかく掛かるだろう。

出来ればMに自分の具合の悪さを悟られたくない。
マヨネーズ大好きなMは今日の見学を楽しみにしていたのだ。
展示されているキューピー製品を楽しげに見ているMに帰りたい、とは言いたくない。

そうこうするうちに案内の方に誘導され、工場内の会議室へ。
簡単な工場紹介とこれからの予定、ビデオの上映などがある。
ソレが終わればいよいよ工場内の見学で、衛生上も安全上も集団から離れて一人で行動する事は不可能になる。
抜けるなら今しかない。
時計を見る。 薬を飲んで25分。  早く効いてくれ。

こういう時、実際の薬の効果より、薬を飲んだから大丈夫、という暗示のほうが効き目があるのかもしれない。
だから、大丈夫、大丈夫とひたすら自分に暗示をかける。
ビデオで流れるマヨネーズの歴史なんて頭に入るわけが無い。
更に10分。 
じっと時計を見る。 冷たい汗が胸を流れるのがわかる。



   
結局、最後まで我慢してしまった。
一分間に600個の卵を割り、白身と黄身に分ける機械も、凄い勢いで動く充填装置も、巨大なサラダオイルタンク
も目に入らなかった。
職員食堂の美味しそうなメニューも、キューピー人形のコスプレ展示も、案内してくれた綺麗なオネーサンの顔も
良く覚えていない。
お土産に貰ったマヨネーズもMに持ってもらい、うつむいて車に帰る。
でも、その頃になって、やっと薬が効いたのか自由になった影響か症状が消えた事だけが嬉しかった。

この頃はずいぶんと良くなっていたパニックの症状。
出来れば近いうちに心療内科もフェードアウトしてしまおうと思っていた。
忘れた頃にやってくる。  大事なときにやってくる。
なんだかとても落胆した。
最初の発作からこの夏で2年。
発作は嫌だ。 でももっと嫌なのは発作を恐れてやりたい事に消極的になる自分なんだ。
医者は、その頑張りが症状を重くするという。
もっと自分を甘やかせて廻りに迷惑をかけなさい、とも言っていた。
考えること多し。


   

それでも夜はすっかり調子も良くケロッと上機嫌。
ブロッコリーを固茹でし、お土産にもらったマヨネーズで食べる。
気のせいか工場でもらった出来立てのマヨネーズはいつもよりも美味しく感じた。


 


05/2/14 (月)

今年は流行の立ち上がりが遅く、少ないと思っていたインフルエンザが流行り始める。
おかげで仕事が多忙なり。

最近の夜はずっとドラクエ。
ニュースも見ず、日記も書かず、ひたすらドラクエ。
出勤途中、自転車を漕いでいるときもドラクエのテーマを口ずさんでいる。
今夜もまた、あの洞窟を攻略せんと出陣する。

 


05/2/12 (土) 呑み


   

寒波はまだ去らない。
冷たい風。 首をすくめる様に歩く。
西から天気は下り坂。
そんな中、黄色い嬉しい菜の花が咲く。

仕事は低調。 と言うか放心気味ではかどらず。
先日の勉強会が成功のうちに終わり好評もらったので、その反動か。
まぁ良いや、来週からまた頑張ろうと今日はサボリの日とする。

昼に大勝軒。
満腹になった午後は机に突っ伏して惰眠する不良職員っぷりを発揮。



夜、親友のTと呑みに行く。
いつもの店、今夜はとても空いていて静かに飲める。
カンパチ刺身、フロフキ大根、湯豆腐、新ソラマメ焼き、自家製ガンモの揚げびたし。
いつ何を食べてもハズレが無い。 この店は本当に良い店だ。
酒は十九、根知男山、菊姫、田酒、開春流霧・・あとは忘れた。

飲みながら、Tがかつて付き合っていた女性と都内のBarで偶然再会した話を目を丸くして聞く。
そんな事ってあるのか。 
かなりヒドイ別れ方だったけれど、それでも数年の時間を経ての再開が嬉しかったという。
僕にも、別れてそれっきりになった人が居るけれど、どこかでばったり会ったらどうすれば良いんだろう。
きっと上手く話せない。

とことん呑んで、酒を呑んだら外せないいつものラーメン屋。
おいおい、昼もラーメン食べたのに、とか言いながら率先して入る。
ビールだギョーザだゆで卵だ。 大騒ぎして仕上げに味噌ラーメン。
この仕上げのラーメン、いつも翌朝後悔するのに止める事が出来ない。
酔った頭に赤いラーメン屋のちょうちんは抵抗できない魔力があるんだ。

フラフラと家へ帰る。
迷惑顧みず携帯でMへ電話。
家へ着くまでずっと話しながら歩いていた。






 


05/2/11 (金) 吉野家ならず

   

建国記念の日。
風が強い。 そしてその風に乗って花粉がやってくる。
この時期、いつも微熱と喘息に悩まされ、マスクが手放せない。
車通勤の頃はまだ良かったけれど、自転車や徒歩のこの頃はアレルゲンの海を行くようなものだ。

吉野家一日だけ復活の日。
散歩がてら駅前へ行ってみる。 吉野家か、久しぶりに汁ダクいくかぁ、とか思いつつ歩く。
が、長蛇の列を見て撃沈。 悪態つきながら引き返す。
混むとは思っていたけれど、あれほど並ぶとは。
アソコに並んでいる人たち全員に牛丼は行き渡たったんだろうか?
途中で売り切れなんて事になったら暴動になりそうな雰囲気すらあったけれど。


    

「フェアチャイルド ドルニエ」 双発計1560馬力 最高速度410キロと記念撮影。

冷たい風の中、念入りに車を洗う。
この車ともあと一ヶ月かと思いながら見ていたら急に洗ってやりたくなったんだ。
車内もホイールもピカピカ。 まるで新車のようだな。
洗車の結果に満足して写真を60枚も撮った。

ホームセンターで囲炉裏用の炭。
酒屋で日本酒、ドラッグストアーで胃薬。
本屋で犬の雑誌を立ち読み。


 

370万円まで膨れてしまった新しい車の注文書の見直しをする。
買い物好きゆえ、一旦はその欲求を満たし満足だったけれど、冷静に見れば削るところは沢山ある。

納車費用1万円って何だよ? ほんの数分の距離なんだから自分で取りに行くよ。
車庫証明1万5千円? そんなもん自分で警察いって申請するよ。
純正ナビ、低機能のクセに26万8千円ってなにさ。 価格comで市販ナビを安く買って後付けしよう。
ポリマーコート?撥水ガラス?いらんいらん。
ディーラーで鼻息荒く削りまくる。
やがて来る柴犬の代金分位を浮かせてご満悦。
申し込み金として45万円払って帰る。

納車は4月にずれ込むらしい。
今2月の中旬ですよ?と念を押すも間違いではないらしい。
困ったな、今の車の車検は3月頭で切れるのに。
車なしの生活は無理だから、何とか考えなくては。
ディーラーでその期間、試乗車でも貸してくれないかしら。

 

 


 

05/2/9  もうちょっと

   


ナズナ。
三角形の実が三味線のバチに似るところから、別名ペンペングサ。
こんな春の兆しを探しながらホントの春をずっと待っている。




ここ最近、講習会の準備や資料作りで忙しい。
職場内の勉強会のようなものだけど、
東京都に一台のみという非常に高価な機器を外部から借りての会なのでミスは許されない。
責任者としてやぱり緊張しているんだろう。 
昨夜も大きなミスをする夢で目が覚めた。

明日が本番。
もっとプレッシャーを楽しめれば良いのだけれど、でも大丈夫。
きっと上手くいくはずだ。

 

 


05/2/8 (火) 僕の子犬

   

窓越しに見るシットリと優しい雨。
しかし、一歩外へ出れば厳しく冷たい冬の雨。

柴犬のブリーダーの方から嬉しいmailが届く。
生後10日ちょっとで僕の家へ来ることが約束された黒柴の子。
その後も母犬のオッパイを飲み凄い勢いで成長して、もうすぐ生後30日。
その元気な姿を写真に撮って送ってくださったのだ。
夜、その写真を目尻を下げて見ていると、ブリーダーの方から携帯へ着信。
今の子犬の様子などしばし話す。
あと10日ほどしたら一度様子を見にいらっしゃいませんか?とのお誘いに有り難く乗り、再訪の約束をする。

良いブリーダーの方と出会えてよかった。
母犬と共に、あんな犬好きなブリーダーの方に育てられている僕の子犬。
今月22日に一回目のワクチン。
その後一週間ほど様子を見て、我が家に来るのは3月はじめか。
待ちきれなくて、ただ写真を見るばかり。

その後、沖縄に住む古い友達から10年ぶりに電話がくる。
10年なんてあっという間。
つい昨日会っていたかのごとく普通に会話できるのが楽しくて互いに笑う。
いつか遊びに行くと約束してもう10年。
いつか、きっと遊びに行くよ。
沖縄で泡盛を一緒に飲もう。


 


05/2/7 (月) トビウオたたき

朝起きて、空気に湿気を感じる。
喉が乾燥に弱くいつも咳き込んでいるくせに加湿器を買わないから、ここ数日の乾燥した空気に悲鳴をあげていた
僕の喉はまるでカエルのように喜んでいる。
カーテンを開けるとやはり曇り。
テレビの天気予報では西から雨らしい。

車関係の書類をとりに市役所へ。
朝一で行ったせいも有るだろうが、人気もなくシンと静まっているホールで市報など読みながら待つ。
印鑑証明など数通で800円。

Mは仕事休みの日だけれど朝2時間ほど出ると言う事で、勤務する病院の駐車場で待とう。
待つ間、車のボンネットを開けてちょっといじる。
パワステオイルが減るのは買ったときからの癖。 まし締めすると少し良くなる。
エアフィルターは手放す前にキレイにしておいてやろう。
やっぱりベルトテンショナーは要交換だ。
ここ数年、自分でメンテナンスした部分を見ながら、あと一ヶ月弱でこの車を手放す事について色々思う。
優しい持ち主の所へ嫁いでくれれば良いけれど。

久しぶり、駐車場からチラとみた白衣姿のMは結構キレイだった。


 

   

夕方まで某所へ篭る。
暖房の効いた部屋から見下ろす国道は大渋滞。
目の前の中古車展示場には洗車をしている人、向こうには街路樹を伐採する作業の人。
みんな忙しそうだ。
そんな中、ビールを飲みながらMと互いに肩や腰をマッサージしあう。
フクラハギを揉んでもらって、あまりの気持ちよさにそのまま眠ってしまった。
ここ最近、記憶に無いほど深い眠りだった。

夜は珍しくトビウオ。
小骨が多いこの魚が好きで、味噌と大葉、生姜、ゴマでタタキに。
ぬるい燗酒を飲みながら遅くまでドラクエ。
夜半からますます雨の気配。

 


05/2/6 (日) 車を買う


    「去年、Mと行ったコスモスの温泉にて」



去年の初夏に、まだしばらく乗るだろうと愛車の足回りを一新した。
新しくなった足回りの感触を楽しみながら、10万キロはもちろん、コイツが動かなくなるまで乗り潰すぞ、と思ったものだ。
今でも飽きたり、ましてやキライになったりなんて全く無い自分の車。
それでも車検を前に、そしてその車検で交換すべき部品の値段表を前にして車を買い換えようという誘惑が頭をもたげる。

今日、ある自動車ディーラーに試乗の為に向かいながら、改めて自分の車の魅力を確認する。
8年近くたってもギシリとも言わない巌のような堅牢な車体。
エンジンはいまだに良く回るし、シートもヘタルどころかやっと体になじんだという感じ。
シートヒータを強にし、サンルーフを全開にして走る気持ちの良さ。
だから、ディーラーに着いた時には試乗する車の欠点を探そう、買い換えない理由を探そう、そんな気になっていた。


それなのに。
久しぶりに乗るマニュアルミッションのダイレクト感。
9000rpmまで回る250PSエンジンの鼓動。 信号待ちで空ぶかしした時の乾いた排気音。

まず、プチンと常識の糸が切れた。
隣に乗る営業の方も忘れて思い切り振り回してみる。
バイク小僧だった頃、奥多摩有料道路のコーナー全てを熟知していた事を思い出す。
ハタチそこそこの頃、都内某所で熱中していた0-400の忘れていた記憶が蘇る。

そうだ、僕は両手両足を使うマニュアル車の運転がこんなにも好きだったんだ。
こんな運転忘れていた。 でも失われた訳じゃない。
かつて熱中した、速い車をマニュアルで乗るというあの感じが見事に蘇ってきた。
そして、まだそんな事に熱くなる自分に嬉しくもあった。



試乗を終えて、頭を冷やそうと一人大勝軒へ逃げ込む。
いつ来てもノンビリとした雰囲気のラーメン屋さん。
麺を啜りながら、冷静にジックリ考えようと努力はした。

でも、夕方再度ディーラーでお茶を飲みながら、契約書にサインする自分が居る。
もう止まらない。
もともと買い物が大好きな僕は、あれもこれもとオプションを付けまくり、恐ろしいほどに膨らんだ金額をニコニコとみる。
もう殆どサディスティックな世界だ。
あぁ、大きな買い物の快感よ。

そういえば、アルファロメオも見に行こうと思っていたのに。
日産のZも見たかったのに。



それにしても自分で決めた事なのに、今の車と別れる事が辛い。
別れるまでの1ヵ月、少しでもこの車に乗ろうと思う。
こいつと居た年月は、まさにMとのキツかった時代と共に有る。
離婚が決まるまでの長い年月、何度この車の中で2人、夜を明かしただろう。
あの夜、海ホタルが通行止めにならなかったらどうなっていただろう。
僕とMの思い出の多くは、この車との思い出でもあるんだ。




05/2/5 (土) ハタハタ

花粉の症状が強く出る。
目がショボショボして辛い。  
職場でもすでに数人が花粉の症状を呈していて、互いの辛さ自慢などで笑い会う。

仕事のほとんどを来週の勉強会の準備に当てる。
職場の一番エライ人が講師なのでチョコッと本気に準備せねば。

それでも定時に退勤。


一週間前にタクアン用に干した大根はこの寒波で順調に萎びてきている。
ヌカも準備したし、そろそろ漬け込もうか。
桜の咲く頃には自家製タクアンでビールだ。

今年はうっかり味噌の仕込を忘れてしまったな。
自家製麦麹味噌が残り少なくなっているというのに。
たとえ買った味噌より美味しくなくても、自分で作ったモノは嬉しい。



   

ハタハタ。
僕の大好きなこの魚の旬もおしまい。
毎年冬になると燗酒とハタハタが楽しみだ。

冬は大嫌いと言いながらも、実は楽しみにしているモノも多いな、と気付く今日この頃。
明日は数件のディーラー巡り。

 

 


05/2/4 (金) ソシンロウバイ

   

立春。
まだまだ寒さが辛い毎日。
本当に来てくれるのかな、春は。
春はどこまで来ている?

冬枯れのこの時期、頬が緩むような爽やかな香りが漂う。
ソシンロウバイだ。
寒さにうつむくこの季節の花はひときわ愛しい。
ロウバイは蝋梅で、その可憐な花が蝋細工のようだ、と名づけられた。
ソシンは素心。 飾り気の無い本心の事。
なんて美しい名前だろう。

僕はこの黄色い花が大好きなんだ。
毎年この時期、その寒さを呪いながらもまた巡った一年を思いながら懐かしいこの香りを楽しむ。



世間で良く見る大きなスクーター。
原付じゃなくって250ccとか400ccとかの大きいやつだ。
ソレを僕も1台持っていて、乗り心地の良さや疲れ難くさ、シート下収納の大きさなど便利な事ずくめで気に入っている。
特に都心を一人で移動するには(雨さえ降らなければ)最高の移動手段だと思っている。

でも、この寒さでしばらく乗っていなかったそのスクーター。
今日は乗ってやろう。
一発でエンジン始動するのはサスガにインジェクション仕様だ。
仕事帰り、スクーターだと寄り道も楽なので本屋やらビデオ屋やらアチコチと行けるのが楽しい。
今日も本屋で文庫本漁り。
本屋にいると時間があっという間に過ぎていく。

スクーターに戻り、シート下に収納したヘルメットやらバッグやらを出そうとキーをひねって思わず唸る。
シートが開かないのだ。
そう言えば閉めるときに変な感触があった。
きっとデイバッグの紐がシートロックに噛み込んでしまったのだろう。

どうあがいてもシートは開かない。
ヘルメットが出せなければ乗ることすら出来ない。
結局、一旦歩いて家へ帰り、スペアのヘルメットを持ってバイクに帰り、バイク屋まで行って開けてもらうまで2時間。
家に帰ったときには体の芯まで冷えていた。


夜、Mと長電話。
その疲れた声に看護婦のストレスを思う。
長時間緊張を強いられる勤務、家に帰ってからの家事や子供の世話、少ない休日。
その少ない休日のほとんどを僕と過ごすM。
僕との時間が彼女にとって息抜きになっている事を願いたい。
そうでなければ、きっと潰れてしまう。

 

 


05/2/3 (木) ふきのとう

あぁ、もう全然ダメダメな毎日。
全ては寒さのせいだ。

とにかく寒いのが大嫌いで、でもこの寒さの中、自転車や徒歩でヨタヨタと通勤している。
全てはJR中央線の高架線工事のせいだ。
朝職場に着いた時にはすでに疲労し、夕方職場を出るときは帰るのが億劫でしばらく放心しているくらいだ。

畑、犬という生活の張りを失っているのもイタイ。
その二つに割いていた時間を、ただボケっとすごし、このままでは本当にボケてしまうのでは無いか、と思うくらいだ。

寒さは本番のクセに、春の使者「杉花粉」はしっかりと来た。
毎年、色々な薬を試しているのだけれど、効き目と眠気などの副作用を計りにかけて、コレなら良いぞと思う薬に
いまだ出会っていない。
もうヤケで、今年は薬なしで乗り切ってやろうか、なんて思っている。

   

同じ春の使者ならこっちの方がずっと良い。
「ふきのとう」
大昔から全く手入れしないのに、それでも毎年庭の隅に出てくれる春の香り。
沢山出たら天麩羅を揚げよう。
ふき味噌も作ろう。
大好きな嬉しい芽吹き。


 

昨日は休み。
Mと予定をあわせた休みの日は、いつも計画を立て下調べをしてどこかに出かけるのに、珍しく一日グダグダ。
M宅に行き、ファンヒーターの前でしばし気を失い、学校が休みの娘が起きて来て一緒にゴロゴロ。
そこにMも加わって、3人で昼前までゴロゴロ。 もうずっとゴロゴロ。

やがて娘が遊びに行ってしまい俺らも活動するかと、とりあえずマックをテイクアウトして河川敷に行くも
あまりに寒そうで釣りをしている人を尊敬の眼差しで見ながら車の中で食事。
その後、小金井公園に行くもやはり寒さに挫け、たった10分ほど散歩して車に逃げ込み、日向に移動した車の
中で昼寝までする始末。

腹が痛くなってドラッグストアにトイレを借りに行って、余りの汚さに腹痛も引っ込み、
車ディーラーにカタログを貰いに行ってそのまま買いそうになるのを回避し、
スーパーで2割引のマグロ握りを夕飯用に買ってMとキスして帰る。
なんだか怠惰な一日。



車はどうするか考え中。
車検を通すなら、O2センサ、アイドルコントロールバルブ、ブロアモータ、サーモスタット、フューエルラインは要交換。
ベルトテンショナも逝ってるかも。
8年目でも車体は新車の頃と比べてヘタっていないのはさすが。

免許を取って、ほんの短い時期に日産の車に乗ったのみで、あとはずっと外国の車に乗っていた。
数台はアメリカの車。 いまどきOHVのエンジンで5000でレッドゾーンのトルクの塊みたいな奴。
あの頃、車体もエンジンも大きなのが好きだったんだな。
今のドイツの車はカッチリとした、いかにも精度の高い感じが素晴らしいが部品の値段も素晴らしい。
車検を控えたこの時期に、初めて日本の車に興味を持って買っても良いかな、と言う気にはなっているのもホントのところ。
どっちにするにせよ、あまり時間が無いな。
ちょっと真剣に考えてみよう。

でも、どちらにせよこの寒波が去るまでは身動きできず温かい家に篭って燗酒を飲むしかない。