2004/52004年05月30日



04/5/31 電池切れ


   


朝、まるでドライヤーから吹き出てくるような熱風強風の中、自転車で出勤。
青い空に白い雲が凄い勢いで千切れ飛んでゆく。
この川原の道は、毎日のように通勤で通っているが、空が広く見通しがきいて実に素晴らしい。
たとえ曇りや雨降りの日でも、こういう場所を通ると空気や季節の感触をヒシヒシと感じることが出来る。
嬉しくって、もう自転車は立ち漕ぎ。
ダラダラ行く高校生の自転車などゴボウ抜きだ。


昼、職場のエライ人2人にネットとmailの使い方を教えるという、絶対避けたい仕事が廻ってきた。
2人ともPCの経験は皆無。
しかも、指定されたPCは配線だけは済んでいるものの、ネットの設定すらされていなかった。
細々とした設定、新規mail addressの申請の段階からズッポリはまる。
なぜって、プロバイダのIDやパスワードすら解らなかったんだから。


夕、消耗し椅子にへたり込む。
電池が切れたように力尽き朝の元気は全く無い。
明日の会議のレポートも出来ていない。
そればかりか今日中の仕事もまだ沢山残っている。
でも、力が入らずしばらく机に突っ伏して放心する。
遠くでタイムカードの音。
定時で帰っていく人たちの気配。


夜、もう何にもしたくない。
仕事を放棄し帰宅。
会議用のレポートは明日午前に仕上げよう。
食欲はあまり無いが酒欲はある。
そんな時の定番、厚揚げをガスで炙って冷たい日本酒をチビチビと。
ちょっと人恋しい。
隣にMが居たらな、と思いながら酒を飲む。
テレビは消して、天童荒太の「幻世の祈り」を読んでいる。


深夜、空気に濃密な雨の気配。
隣家との壁際でドクダミの白い花が街燈に照らされ、風に揺れている。
天気も体調も下り坂。

 


04/5/30 (日) 今日の成果

だんだんと梅雨が近づいてくる。

僕は夏が大好きで、暑い方が体調も良い。
その夏の為には梅雨もしかたないし、もともと雨降りは嫌いじゃない。
でも、今年は車から自転車へ通勤手段を変えたタメに憂鬱な長雨になりそうだ。

降れば電車やバスを使う事になる。
それが嫌なんだ。 具合が悪くなるから。
短時間だから、少しずつ訓練しなければとは思うのだけど。
雨の日の電車内の様子を思うと、今から気が重い。
なんだか、辛い季節になりそうだ。


なんて憂鬱を吹き飛ばすような良い天気の日曜日。
入梅前の最後の晴れ間かも知れず、じっとはしてられない。

朝から半パンとTシャツ、軍手姿で作業に精を出す。
ダラダラと汗が流れて、気持ち良いったらない。
こんな天気の日、外で泥まみれになっているのが大好きなんだ。

 
畑からジャガイモを少し収穫してきた。先日抜いたタマネギも干した。
小芋は煮て食べようかな。
大きいのは、今度甥っ子と焚き火で焼いてジャガバターだな。

 
苗床に蒔いておいた朝顔と夕顔をプランターに移植。
フェンスに這わせて沢山咲かせよう。


同じく、向日葵は庭に地植え。
朝顔と向日葵に囲まれた夏が楽しみだ。




山椒の実を醤油、味醂、酒で煮て佃煮を作るのだ。
ちりめんと合わせてちりめん山椒に。 酒に最高。

コレだけやって、まだお昼。
汗をシャワーで流して昼寝でもするか。
それとも犬と散歩に出かけようか。

少し風が出てきたな。
良い風だ。

 


04/5/28 (金) 高尾で山伏にあう

仕事は休み。
朝からやや不調だったが出かける事にする。
その前に、昨日決めたようにまずは服薬。


東京近郊の人なら誰でも知っている高尾山。
あまりに身近で久しく行っていなかったこの山に遊びに行った。
Mを乗せて甲州街道を西へ。
八王子の渋滞を抜ければもう高尾は目の前だ。

良く晴れ、やや湿度も高い。
山上へはケーブルカーかリフトか、または歩くか。
軟弱にリフトにする。 
往復で900円のチケットを買って二人乗りのリフトに乗り込んだ。

あっ、と思ったときはもう遅い。
タダでさえ、あまり具合の良くない今日。 
リフトって怖ぇーよ。
場所によってはかなりの高さ。
手を放したら、簡単に落ちそうだ。
下に網は貼ってあるものの、素通しで見える眼下の光景を見ていたらジトーっと冷や汗。
リフトが滑車を通過する度に振動で悲鳴を上げそうだ。
なんとか山上駅まで我慢できたが、過呼吸一歩手前。 しばらくベンチでクタバル。
まいったまいった。
帰りは絶対乗らねーよ。

でも、理解の有る連れで良かった。
さすが看護婦、隣で観察していてくれるだけで心強いよ。



   


高尾はすっかり観光地化されているけれど、実は山岳信仰の対象でもあり天狗(てんぐ)が住むと
される山でもある。
この周辺には沢山の天狗伝説があって、山上の薬王院には何体もの天狗像が奉られる。
標高の低い山だけれど、整備された道をそれると傾斜は厳しく本当に天狗が出そうな深山の雰囲気がある。

薬王院にお参りしてしばらく周囲を散歩。
下界より明らかに気温が低いその場所は、八王子や町田、横浜あたりまで眺望がきき
僕たちは有料双眼鏡に何枚も100円玉を投げ込んだ。

  

    

「至 琵琶滝」と言う表示を見て子供の頃、確かにその滝に行った事があるのを思い出す。
行って見ようよ、とMの手をひき下り坂を歩き出す。

が、ひどい道!
数日前の雨の影響か石は浮き、所々ぬかるんでいる。
そんな、スニーカーの僕らには少し手ごわい道を30分も歩いて、汗びっしょりになる頃、やっと水の音が聞こえる。

琵琶滝だ。
  

    

ひんやりとした水の微粒子が混じった空気の中に数人の人がいる。
うわぁ、修験者だよ。 それとも山伏って言うのかな。
白の行衣に身を包んで、清めの塩と酒を持っている。
塩を含み、その後水で口をすすいで清め、まずバケツで頭から水をかぶる。
その後、なにやら祈りながら滝に打たれていた様だけれど、僕らの居た場所からは見えなかった。
でも、その気迫は充分感じられる。

テレビの影響か人出の多い高尾だけど、ここはまったく雰囲気が違う。
あまり宗教の事はわからない僕だけど(一応キリスト教徒)、一心に滝にうたれると何か悟りのような物が
開けるのかもしれない。
煩悩ばかりの毎日を送っている僕は、そんな行為に興味を持つ。
自分を見つめ直したら、神経症も良くなるかもしれない。

(なんて思いつつ家に帰って調べたら、滝行初心者講習会と言うのが有る事が判明。ちょっと惹かれる。)

結局、そのまま歩いて下山。
とろろ蕎麦を喰らって帰宅。


夜、母に琵琶滝の事を確認する。
行ったのは僕が4歳の頃だという。
もう33年も前の事だったのか。

とすると、その時の母は34歳。 今のMより若いんだな。
写真で見ると当時の母は中々の美人だ。

 



04/5/27 (木) 受診

先日の心療内科受診で今の状態を主治医に報告。
 「まぁ、こういうモノは一進一退、波があるから仕方が無いよ」
涼しい顔である。
 
 「本当は一日3回の服薬を勧めるけれど、具合に悪いときだけの頓用が良いのならそれでも良いと思うよ」
との事。

自分の感じでは去年の秋頃の状態。
定時服薬はしていないが、具合の悪い時に薬を我慢し、アホのように冷や汗と動悸に耐えるのはやめようと思う。
電車や人混みを避けたいのは相変わらず。



04/5/26 (水) 深夜、鳥を焼く

今年もまた紫陽花の季節がやって来る。
通勤の道すがら、少しずつ色付く紫陽花。

一向に進まないMの離婚交渉に窒息しそうになり、鎌倉・東慶寺(縁切り寺)に詣でたのも
この季節だった。
大粒の雨の日だったっけ。
東慶寺では、今年も紫陽花が咲いているだろうか。
岩の絶壁のイワタバコは咲いただろうか。
菖蒲は変らず濃い紫の色を見せているだろうか。

あれからどれくらい経っただろう。
Mの離婚は叶ったが、僕の生活は相変わらずだ。

日照りのときは涙をながし、寒さの夏はオロオロあるき
みんなにデクノボーとよばれ、褒められもせず。
そんな風に生きてきた。



仕事が忙しくなると、途端に生活が単調になる。
帰宅して、寝るまでの数時間。
風呂と食事の時間を抜けば自由になる時間はホントに僅かだ。
その僅かな時間で本も読まにゃイカン、DVDも見なきゃイカン、電話もせにゃイカン・・
一日が飛ぶように過ぎていく。


    

鳥の手羽を塩で焼いたのが好きだ。
ビールにも日本酒にもよく合うし、胃にもたれず満足感もある。
遅くに帰って冷蔵庫を漁り、4本入りの手羽に塩を振り、魚用の焼き網で炙る。
今夜の食事は、この手羽4本とビール1本、日本酒一合。

美味しいんだけどねぇ。
油が網に落ちてスゴイ煙を出すんだよね。
グリルの受け皿に水を張って焼けば良いんだろうけど、なんか煙を出して焼く方が美味しい気がしてさ。

夜中に一人、もうもうと煙を出しながら手羽を焼く男。
風呂上りでパンツ一枚。 片手にビール。
誰にも見せられない光景だけれど、生活ってそんなもんだ。

明日一日行けば金曜は休み。


04/5/24 (月) 電車が怖くて

天気は下り坂で夕方から雨の予報。
自転車は先日の雨で職場に置いたまま。
仕方なく電車で出勤する。

通勤はたった二駅。
下り電車で座る事は出来ないが、ラッシュには程遠いその電車の中ですこし具合が悪くなる。
冷や汗と動悸、今すぐ降りたい衝動。
たった10分弱の電車でだ。
参った。

去年の夏に何の前触れも無くパニックになり、心療内科で不安神経症の病名を貰ってしまった。
その後、何度か波は有ったものの、今年になってからは服薬の必要もほとんど感じず薬は使っていなかった。

ところが先日、朝の中央線で新宿に向かおうとした時、つま先立ちになってしまうほどのラッシュ、
エアコンの入っていない車内の熱気と湿気。
その上ダイヤが乱れたために駅間で電車は止まってしまい長い時間降りる事が出来なかった。
そこで起こした過呼吸発作の恐ろしさがアタマから離れない。
電車に乗る、ただそれを思っただけで脈が速くなるんだ。

医師の指示通りに薬を使えば随分と楽になる。
混んでいなければ電車も大丈夫だろう。
でも、自分でも良く理由は解らないけれど、薬を飲む事に躊躇がある。
そして、いつも持ち歩いている白い錠剤のヒートを指でなぞってじっと耐える。
バカだなと思いながら、ジットリ汗をかきながら、白い薬をじっと見る。

月一回の受診日まであと数日。
主治医に今の状態をどう説明しようか。
今夜は薬なしで眠れるだろうか。



   

コッテリ系を食べるとすぐにお腹の痛くなる僕だけど、けっして嫌いなわけじゃない。
昨日、知る人ぞ知る「天下一品」を食べた後腹痛に苦しんだけれど、もうあの味が恋しくなっている。

箸が立つんじゃないかと思うくらいのドロッとしたスープ、コシの無い麺、床も机もベトベトの店内。
思い返すだけでお腹が痛くなるけど、また食べたい。
店内に漂う独特のケモノのような匂いすら恋しく感じる。
あぁ、また会う日まで。




04/5/23 (日) メダカ孵化す

   

良く眠れないまま朝になり、ボケっと庭にでる。
なんだか長い夢を見ていた。
たぶん嫌な夢だ。



上手く写っているだろうか。
ホテイアオイの根にメダカの卵を見つけ、このまま孵化したら親メダカの餌になってしまうので
ツクバイに避難させていた。
その事すら忘れていたのだけど、今朝ふと見ると何かが動いている。
子メダカだ。

いつの間に孵化したのか。
数10匹は居るだろう。
藤の木の根元のツクバイの中、1ミリほどしかない半透明の彼らは懸命に泳いでいる。
わずか数リットルの水の中で、いつの間にか生まれ、ホテイソウの根に隠れ、生き、
メダカとしての一生が始まったのだ。
オーバーなようだけど、感動してしまってシャガミこんで長いこと見ていた。

朝から良い物を見た。
なんだか少し元気になってコーヒーをいれた。


   

借りている畑に行こう。

美味しいジャガバターを作りたいジャガイモの土寄せ。
夏に旨いビールを飲むための枝豆の間引き、
オヒタシが美味しい小松菜の水やり、
焼いて美味しいナスと万願寺の支柱立て。
梅キュウで食べたいキュウリにも支柱を立てよう。
僕の作る野菜の基準はいかに酒の肴として美味く食べられるか、だ。

今日は去年から作っているタマネギを収穫しようか。
新タマネギをスライスして、鰹節と醤油で食べるのはこの時期欠かせない楽しみだ。

収穫は楽しい。
日々、成長が目に見える葉菜や果菜と違い、根菜は抜いてみないと見ることが出来ない。
去年、ほんのパチンコ玉程度だったタマネギの根。
それがソフトボール程にもなって土の中から出てくる様は、驚異的とも思える。
思わず頬がゆるむ。

雨を吸ってフカフカになった土は実に良い匂いだ。
そんな真っ黒な土の中からタマネギを掘り当てる作業を繰り返していると、自分が優しくなっている気がする。
いつも、こんな精神状態で過ごす事が出来たら、と願う。


昼過ぎ、Mのマンションに夕顔の鉢植えを持っていく。
自分の好きなモノを押し付けるのは昔からのクセ。
僕は白い夕顔の花が好きなんだ。

本を物色に行きたいというMと車で新宿紀伊国屋。
先日の一件からどうも電車を避けるようになってしまった。
Mは「実践看護教育」「チャート式世界史A」(娘用)
僕は「症状から見た臨床検査」「富士日記」(先日の読売新聞書評お勧め)

帰りに天下一品で久々に超コッテリラーメン。
実に旨し。
が、その後おもいきり腹を下す。

いつもの地酒屋で長野・尾澤酒造の十九を買う。
昨日は休肝日をとったので、さぞや今夜の酒は沁みるだろう。
そうして日曜が往く。





04/5/21 (金) 冷麺旨し

仕事は休み。
台風は東京地方にたいした影響をもたらさず南海上を抜けた。
午前の早い時間に青空が広がる。

もし、台風で大荒れの天気ならドライブに行こうと思っていた。
大荒れの海沿いの国道を走ろうと思っていた。
そんな天気の中、好きな音楽を聴きながら車を流すのが好きなんだ。

まぁ、焦らなくてもこれから何度も台風は来るさ。



そんな訳で久しぶりにMと一日ホテルに篭る。
朝9時にチェックイン、出たのは夕方の5時だ。

映画「ラストサムライ」を見た。
前回の「鉄腕DASH」を見た。
ビールを飲んだ。
昼寝もした。

昼間のサービスタイムなんてあっという間だ。
映画を見ながら動悸が酷くなり、安定剤を飲まざるをえなかったのは残念だったけど
楽しい昼間の休息。
特にエアコンを効かせての昼寝は極楽。
目が覚めてボンヤリとMの背中を見て、相変わらず肌が綺麗な人だな、と思う。


   

夜は「冷麺」
ホテルで見たニュースで蓮池さん夫妻が、子供の好きな冷麺の準備をして帰国を
待つと言っていたのをスーパーで思い出したんだ。
棚に一種類しかなかった冷麺は随分と在庫が少なかった。
もしかしたらテレビで会見を見た何人かが思わず買って帰ったのではないのか。

きっと蓮池家の冷麺は美味しいんだろうな。
僕の冷蔵庫の中で具材に使えそうなのは焼き豚とキムチとスイカ。

こんな質素な冷麺を食べながら、少しだけ拉致家族の皆さんの心情を想像してみた。
でも、上手く想像できず。
冷麺は美味しかったけれど。




04/5/19 (水) 台風来るか?

   


小さな池を作ってから、鳥が庭にやってくるようになった。
どうやら池で水を飲んだり、流木にとまって水浴びをしたりしているようだ。
池に入れたイモリがいつの間にか居なくなってしまって、もしや鳥たちの仕業か?なんて思ったりも
するけれど、それはさて置きやはり小鳥は可愛いものだ。

朝起きて、犬と遊んでから池の外周の枕木にパンをちぎって置く。
部屋に入って、新聞なんか読んでいると、結構な数の鳥たちがパンをついばみに来る。
スズメやヒヨドリは集団で。
ハトは単騎で乗り込んでくる。
のどかな朝。 これから仕事に行く事さえ考えなければ。


子供の頃、母親が洗濯物を入れるのに使っていたカゴにヒモを結んだつっかえ棒をしてさ、スズメを
捕まえてしばらく飼っていた事があったな。
スズメに限らず、蛇やら野良猫やら何でも持ち帰る子供に母親はいつも困っていた。
カマキリの卵の付いた木の枝を部屋に飾っておいたら、何千匹もの子カマキリがふ化してしまい
家中がパニックになった事もあったっけ。


育てているもの。

畑にジャガイモ、ナス、トマト、万願寺、鷹のつめ、枝豆、タマネギに小松菜。
自宅にスイカ、ニガウリ、ひょうたん、トマト、キューリ、バジル。
池と水がめにメダカ、金魚、カメ、どじょう。
庭に柴犬と僕をあてにしてやってくる鳥たち。

頑張って働かなくっちゃ。


歯医者がついに終了。
今日は歯医者だと思うだけで指先が冷たくなり、
口に指を入れられるだけでオエっとなり、麻酔は全然効かず涙を流し、治療が終ると椅子には冷や汗が。
今回はなんと、受診前に安定剤まで飲んでしまった。

そんな思いまでして行った歯医者はあっけなく終わり一気に虚脱。
長い苦闘の2ヶ月半だったな。

これからは一生懸命、歯磨きします。


台風2号は950hPa、中心は40メートルの風。
天気図を見ると、僕の住んでいる所に一直線。

とっても不謹慎だけれど、台風大好き。
大雨、大風、風にしなる木、鳴く電線・・・
そんなモノを見るのが昔から好きだった。
人的被害が出ない程度に暴れて欲しいぞ。

台風情報を見るたびにワクワクする。
今、僕のPCのデスクトップは気象衛星から撮った台風2号になっている。



04/5/18  (火) いなげやLOVE

   

庶民の味方「いなげや」
僕の住んでる辺りじゃイトーヨーカドーと並んで大抵どこにでもあるスーパー。
僕の家、職場、Mのマンション、その全ての徒歩圏内に存在するが為に自然と身の回りのモノの
かなりの部分をこの店で買うことになる。
ヘタな酒安売り店よりビールやチュウハイを安く買えるのもポイント高し。

割りと遅い時間まで開いているこの店は、仕事が忙しくなると更に存在感を増す。
自炊する気力がなくなると、ここの惣菜が僕の夕食になるからだ。
昨日はコロッケ(いなげやのコロッケはウマイ!)、今夜は焼き鳥。
そんなモノを食べながらビール、やがて日本酒orウイスキーへと酔いすすみ一日が終わる。


暇な時も多いのだけれど、忙しくなると一人の部署ゆえに余裕が無くなる。
カップ麺の昼食ですら摂れたら運の良い今日この頃。
忙しいと時間が経つのが早いのは良いが、職場を出る頃にはグッタリとしてしまい、
一度座ると立つ事が出来なくなったり。
次の休みは金曜日。
その休日を確実に取るために自宅に仕事を持ち帰る。

疲れる。



04/5/17 (月) 桔梗咲く

   

紫の花が好きだ。
先日ホオズキの隣に植えたキキョウが可愛い花を開いた。
紫の花は晴れの日よりむしろ曇りや雨が良く似合う。

霧と小雨の月曜日。
紫のキキョウは凛と咲く。


昨夜、Mが持ってきてくれた「白にごりビール」が美味しくて、調子に乗って数種の酒とチャンポン。
案の定、頭痛で目が覚める。
電車に乗りたくなくて、小雨の中を濡れて自転車をこぐ。
もともとクセッ毛の僕の髪は、職場につく頃には湿気を吸ってアフロのようになっていた。

昼に「緑のたぬき」
仕事は山積だけれど、定時で帰る。


先日、衝動買いしたdvd「ラストサムライ」に没頭している。
映画館でも見たのだけど、自宅で何度も繰り返し見ると色々な発見があって。
映画、本、音楽・・
気に入ると同じものを何度も何度も繰り返し楽しむのは子供の頃から変らない性格。
ラストサムライ、今夜もきっと見るだろう。 
もう4回目だけれど。


数日前から、少しだけだけど、体調悪い。
この、不安神経症ってやつは完治すると言う事があるのだろうか。
上手く自分を御して付き合っていくしかないのか。
病名が付いてしまっているので病気だと自覚できるが、自分自身の性格による所も大きいと思う。
去年の夏に体調を崩していらい、自分の健康に自信がもてない。

なんて言いながら、薬を飲むことに依然として抵抗が有るのも困ったものだ。
飲めば楽になるのは解っているのに。
白い楕円の錠剤をじっと見ながら、波の去るのをただ待つ事しかできない。

自分にできる事とできない事。
できる事を成す力と、できない事を受け入れる勇気が欲しい。





04/5/15(土) 酔って喰って思い出して

   

深夜、泥のように酔って「マルちゃんホットワンタン」
灯りを落として、音を絞ったFMを聞きながら一人でススルと尚いっそう寂寥の感に浸れてよい。
仕上げにもう1本、軽くサッポロの黒ラベル。

酔った頭で、なんて歳を取ってしまった事だろう、と思う。
いつの間にこんな歳になってしまったのか、と思う。
開けた窓から、遠く踏み切りの警報機の音。 もうすぐ終電だ。
空はどんよりと低い雲。
空気が重い。

疲れてしまって頭が痛い。
今夜は酒の酔いで熟睡できるのか。
薬無しで眠れるか。
要するに薬で深く眠るか、酒で昏睡するかの違いでしかない。


さっきNHKに沖縄のライブハウスが出ていた。
それに連想され、昔の夏の下北沢を思い出していた。
当時、心底好きだった女が下北沢に住んでいた。
沖縄から東京に出てきたばかりの髪の長い人で、いつもコンバースのハイカットを履いていたっけ。

一緒に歩いた宮益坂とか、不味かったカツ丼とか、赤いウォークマンとか、麻のTシャツとか、ピースの煙とか。
なんで、そんな事が次々と頭に浮かぶのか解らないけれど、夏の汗と共にリアルに思い出されてなにか嬉しくおもう。

その年の秋には学校を辞めて沖縄に帰ってしまったあの人の事を、こんなに思い出すのは久しぶりだ。
僕はその時、大怪我をして入院していてキチンとさよならも出来なかった。
酔った勢いで、今はどうしているかとGoogleなんかで検索してみたけれど、勿論わからず。
間違いなく、今後も一生会わないだろう人。

そういえば当時は、この人と結婚したいと思っていたっけ。
勢いでそんな事になるのも良かったのかも知れない。
もう、19年も前の事、僕が18歳の頃の事だ。

         


04/5/13 (木) やはり他人なのか

   

仕事は休み。
本来はMとあわせた公休日なのだけど、M宅に小学校の家庭訪問が有るとかで
部屋も掃除したいし・・と言うわけで今日は会わず。

バイクに乗りたいな。
バイクで鎌倉にイワタバコの花でも見に行こうかな、なんて思ったがネットで調べるとまだ開花には
早いようだ。
天気も下り坂、そのうえスゴイ強風で一気にバイクでの散歩欲は消える。

結局、車で大泉のT・ジョイへ映画を見に行く。
「オーシャン・オブ・ファイアー」
馬は良かったけれど、今ひとつ物語に引き込まれず未消化。
遅い昼食にココイチでアサリとハマグリの「あさぐりカレー」を3辛400グラムで。
ウマイ、マズイ以前に、空腹を充分納得させる迫力と辛さ。

ココイチ、学生時代からお世話になっています。
1300グラム食べたら無料の企画に皆と挑戦したのは、もう16,7年も前。
店内に「バグダッド・カフェ」のテーマがかかっていたのを昨日の事のように思い出す。



先日買ったデジカメ、「IXY L」のおかげで今まで持っていた200万画素の「IXY 200」の出番は全く無い。
綺麗に掃除して、箱に取説やCDと共に詰めオークションに出品しようかと思っていた。
でも、良いカメラだからM宅で使えば良いかと思いなおし、128のCFカードと共にMのマンションへ持っていく。
インターホンに答えたのはMの長男で、たまたまMは外出中。
長男にカメラの箱と先日録画を頼まれたビデオを渡す。

   このビデオは巻き戻さないで、このまま再生してね。
   コレはカメラだから蹴飛ばさないように机の上に置いてね。
   家庭訪問の先生はもう来たの?

話しかける僕に殆ど返事をせず、荷物を持って奥に消えていった。
荷物を置いて、また出てくるのかな?と思い待ってみても彼は来ない。

まさか、と言う思いと、ヤッパリと言う思いと。
冷や汗が流れ胃がキュッと痛む。



Mには3人の子が居る。
高校に入った長女、小6になった長男、小5の次男。
一番会う機会も多い長女とはとても良い関係を作れたし、自分の子供のように可愛く思う。
下の男の子も普通に接するし仲は良い。
ところが最近、長男が僕を避けているようなのだ。
本当につい最近の事だ。
だって1月末に下の子の誕生日を皆で祝った時は、僕のヒザの上に乗って離れず、僕が帰るというと
まだ帰っちゃダメと引き止めていた子だ。
僕があげたプレステ2を大事にし、僕を見るたびに笑いながらゲームの話をしてきた子だ。
僕が犬を見せると大喜びでハシャイでいたあの子。


多感な頃かもしれない。
反抗期かも知れない。
でも、僕は最近急接近している父親の影響ではないかと邪推する。
まさか、と思いながらもその考えがどうしても頭を離れない。
以前は父親のアパートに泊まりに行くなんて全く無かった事なのに、ここ数ヶ月は月に何度か泊まりに行く。
あのアパートで父親と、その同棲相手とどんな会話をしているのか。

父親と息子が何を話しても良いじゃないか。
オマエに口を挟む資格は無い。
自分でそう思う。
そうは思うのだけど、今まで積み重ねて来た物がガラガラと崩れるさまを見るようで動揺する。

僕とM。
暗く深い所をくぐり抜けてきた2人だ、もう家族のようなもので別れる事は無いと信じたい。
でも、子供の前では僕など無力で、自分の努力ではどうする事も出来ない。
子供が本当に僕を避けるのなら、Mと終るべきなのか。
一番の被害者は子供なのだから。



夜、そんな事を考えていたら昼間の事を知らないMから何度もmailが来た。
どうしてもそのmailに返事を書くことが出来ず、液晶の文字を何度も読み直した。

結局、熟睡できぬまま朝。
また忙しい一日が始まる。



04/5/12 (水) なーんにも変わらず

   

スイレンを植えた水がめにメダカを放し、ホテイアオイを浮かべてあるのだけれど
今朝、仕事に行きがけ何気なくホテイアオイを持ち上げてみると根元に黄色い小粒。
メダカの卵だ。

そのキャビアよりさらに小さい黄金のタマゴを、目を細めて見ていたらアリアリと思い出した。
小学校の教室でメダカを飼っていた事。
そのメダカが卵を産んで、飼育栽培係だった僕は毎日世話をしたこと。
子メダカが産まれ、それをスケッチしたこと。

懐かしい。
そして、小学校の頃と同じ事に喜んでいる自分がおかしい。



親にねだって買ってもらった木箱入りの顕微鏡。
いつも、綿棒でレンズを掃除し、海苔に付いて来る乾燥剤を入れて大事にしまっていたっけ。
その顕微鏡で水溜りの水を見てミジンコやゾウリムシを見つけたり、葉っぱの葉脈を見てうっとりしたり。
僕はそんな小学生だった。

そして今日の仕事の一部分は、顕微鏡を見て過した。
小学生の頃に持っていたものとは比較にならない高性能の顕微鏡だけれど、面白いモノ、
例えば尿中の連鎖球菌なんかを見つけると他部署の人を呼んで自慢したりする。
今朝のメダカの卵の件と言い、要するにあの頃のままなんだ。

それを考えると、子供といい加減な気持ちで接する事は決して出来ないな、と思う。
兄の子、Mの子、バイトで健康診断に行く小学校の生徒たち。
あの子たちが将来咲かせる花のツボミは、子供時代に形成されるんだ。
そんなツボミを育てる責任は親だけじゃなくて周囲の大人全てにかかってくるんじゃないのか。
色々な事を経験させてあげたい、たくさんの事に興味を持ってもらいたい。
その為のヒントのようなモノを与えられたら、と思う。

なんて考えつつも、兄の子にイタズラされるとつい大きな声を出し
Mの子をどこかに連れて行くよりも、Mと2人で過す事を選びがちなのも事実。

子供と付き合うって面白く難しい。
そして想うのは、たぶん無理であろう自分の子を持つという事。


今日の昼は大勝軒で中華蕎麦。
仕事を終えて家に帰ったら何もする気力なく、冷凍のウドンで済まし放心する。
放心しているところにMから電話、職場のグチを話されチョッとウンザリ。
疲れて帰って電話でグチられるのは嫌いだ。

明日は休み。
予定は無く、天気も悪そうなので寝て過すのも良いかも知れない。




   


04/5/11 (火) 亀も喜ぶ

   

初夏を想わせるさわやかな朝。
青空、日差し、雨上がりの匂い。

池の小亀はお気に入りの流木に登って甲羅干しをしている。
10日ほど前に家に来た時は人見知りして、気配だけで水に潜ってしまったのに
今ではもう、カメラを近づけても眠そうにこちらを見るだけ。
言葉を話さないから解らないけれど、結構幸せなんじゃないかと思っている。

自転車通勤。
Tシャツ一枚でも汗をかく天気のいい日。
思うのは夜のビールのみ。



気を失いそうに退屈な会議の途中、業者さんが来ていると電話でよばれる。
救世主のごとき営業さんに満面の笑みを見せたのは言うまでも無い。
必要以上に時間を引き延ばし、ついに煙草臭い会議室には戻らなかった。

出品中のオークション終了時間が仕事中の時間で、PCのモニターにWordとIEを出して仕事。
ここ一ヶ月の感染情報をまとめながら入札の動きに注視。
ラスト数分でちょっとしたバトルがあり望外の高値が付いた。
車の税金をちょうど払えるくらいの臨時収入。


最近、疲れが酷い。
夕方になると足が熱を持ちムクミ、強い眠気とダルさと頭痛で横になりたくてたまらなくなる。
頭痛持ちは昔からだけれど、僕に唯一効く「セデスG」がフェナセチン騒動で供給中止になってから
いまだ効果のある頭痛薬を見出せない。
Mは疲れがドッと来る時期なんだよ、それを乗り切ればまた元に戻るよ、と言う。
そんなモノかも知れないけれど、体力の衰えに恐怖する今日この頃。
また、ジム通いを再開した方が良いのかもしれない。

明日は早出しないと仕事が終わりそうに無いな。
憂鬱だけれど明後日は休みだから何とか無事に過ごそう。



なんて言いながらも、もし昼休みが取れたら、一時間取れたら大勝軒に行こうなんて思ったりして。
僕にしてはちょっとご無沙汰な大勝軒が、あのモチモチとした太麺が、魚系醤油スープが
僕を呼んでいる気がしてならない。

 


04/5/10 (月) 雨降り

   


昨日からの雨がまだ止まず、朝の天気予報を見ながら嫌な気分になる。
なぜって、先日ラッシュの中央線で不安発作を起こしてからずっと電車を避けてきたからだ。
フラリと行ける自転車通勤の素晴らしさを改めて思う。
って言っても通勤は下り方面だし、ノドカな私鉄でたった二駅。
たまの雨の時くらいショウガナイと思うしかないな。
ちょっとドキドキはしたが、モチロン何とかなった。

それより雨の中を歩くのが久しぶりで、片手に傘、片手にデジカメを持って寄り道しながら歩く楽しさ。
9時からの仕事にいつも30分以上の余裕を持って出勤するので、こんなとき写真を撮ったり
野良猫と見つめ合ったりする時間の余裕があってうれしい。
花の匂いや土の匂い、雨の匂いなんかの中を歩くのはやぱり気分が良いものだ。
車に乗っていたら気付かない季節の気配。



そんな気分も長くは続かず、忙殺されイライラとした一日。
同じ雨降りでも帰り道はまとわりつく湿気の中、うつむいてトボトボと駅まで歩き、背を丸めて家に帰りつく。
風呂に入って、エアコンで除湿した部屋で「氷結レモン」を飲んでも復活せず。
夕飯はアホの一つ覚えのように、好物の厚揚げ焼きと日本酒。

早く寝たいが、寝たらまた朝になり、朝になれば今日以上に困難な一日が待っているのは解っている。
なんとか気分転換して良い気分でグッスリ眠りたいけれど。
眠剤を常用しなくなってずいぶんと経つが、引き出し中のレンドルミンに誘惑を感じる夜。

 




04/5/9 新タマネギを喰らう


朝、ベッドの中で静かにしていると雨の音。
予報より早く降り始めた雨は結構大粒で、耕作意欲はゼロ。
しばらく布団を被ってゴロゴロしていたが、やっぱり行くかぁ、と気合一発。
苗屋さんに野菜の苗を物色に行く。

トマト3品種5株、ナスは2品種4株、他に万願寺唐辛子、鷹のつめ、キュウリ、バジル・・
7千円ほどの苗でトランクを一杯にして畑に向かう。
周りの畑に人気は無くて、雨の中作業する物好きなど僕くらいのモノなのだと再認識する。
半年がかりで丁寧に作ったタマネギ数個を収穫。



午後、親友のTとペットショップ巡り。
庭の池では飽き足らず、部屋の机の上に小さな水槽を作っている。
水槽と言っても魚用のモノではなくて、アクアテラリウム用の前面の大きく開いたガラス水槽。
底面は砂と赤玉土、流木を配して植物を沢山植え込み、水深は5センチ程。
最小サイズの濾過機と最小限の生物でうまくバランスさせると、
水代えやエサさえも必要ない完全な世界を作れるはず。

植え込む植物として、ポトス、アジアンタム、アヌビアス、シラサギカヤツリソウ、マングローブあたり。
とりあえず今日入手した植物と機材を配して、生物はメダカを二匹、タニシ5個、沼エビ5匹を入れた。



    

収穫したタマネギを食おう。
薄くスライスして、トマトとクレソンでサラダを作る。
臭みも刺激も無い甘い純白のそれは、普段食べているタマネギとはハッキリと違うものだ。
収穫したての瑞々しさと、自分で作った喜びがいっそうそれを美味しくさせる。
大玉のタマネギ一個をあっという間に平らげて、満足の溜息をつく。

きっと、老人になっても僕は野菜作りをしているだろう。
小学校低学年の頃からそうしていたように、老人になっても自分で作った野菜を満足気に
食べているだろう。


夜、映画を見ていると次から次へと電話が掛かる。
みんな女友達から。 
といっても別に僕がモテル訳ではない。
話し相手に、出不精な僕なら家で一人宴会しているだろうと思うのだろう。

夕飯を食べながら始まった電話は、最後の函館からの電話を切った頃には日付が変わっていた。
そんな電話漬けの夜もある。







 

 

04/5/8 (土) ゴーヤを喰らう

   

たしか高校の修学旅行で沖縄に行った時に初めて食べたんじゃなかったかな。
ゴーヤ(ニガウリ)。

ここ10年ほど、いつも自分で栽培してきたのだけど、最近はスーパーにも普通に並ぶ。
真夏の太陽を浴びた旬の味には遠いけれど、季節を問わず手に入るスーパーのものも魅力だ。

苦手にする人も多いけれど、僕は爽やかな苦味と香りが好きで良く食べる。
畑のゴーヤはまだ小さいので、今日はスーパーのもの。
重石をして水気を抜いた豆腐と豚肉、タマゴでサッと炒め味は塩だけ。
ゴーヤが柔らかくなり過ぎないように炒めすぎない事。
白い綿の部分は良く取る事。

この、濃い緑のゴーヤをシャリシャリと食べていると、体が喜んでくる気がする。
ビタミンの塊りとかカロチン、葉酸豊富とか言われるけれど、そんな難しい事じゃなくって
体がこの苦味を求めているんだと思う。
事実、胃の弱い僕だけどコレを食べるとムカつきや胃痛が治るんだ。

そんな訳で、今夜もシャリシャリとニガウリを喰らう。
エビスビールとニガウリの苦味。
シャリシャリ。ゴクゴク。


教師に転職した元同僚が職場に遊びに来た。
色々と大変そうだけど、この人はホントに良い笑顔を見せる。
この笑顔がどこに行っても、何をやっても上手くいく秘訣なんだろうな。

カラ元気なのは知っている。
持病に悩んだり、家庭に問題を抱えているのを知っている。
それでもニコニコと楽しそうな笑顔を見せるこの人から学ぶ事は多い。
良い印象は巡って自分のタメになるんだよな。

僕もなるべく笑っていよう。
少し無理しても笑ってみよう。


トマトやナスの植え付けの時期で少し焦る。
明日の日曜は天気下り坂。
朝、早起きして、苗屋に行って良い苗を手に入れよう。
午前中は畑で土まみれになろう。
土にまみれるとなんか快復するんだよな。

 


04/5/7 (金) まだ本調子ではない。

なぜか僕が看護師で、さらにMが婦長をしている病院に勤務していて
仕事上のあらゆる事でMからイジメを受ける。
そんな夢で目が覚めた朝、理不尽にもMにムカツキながら歯をみがく。

そう言えば以前僕らが同じ職場にいたときのMは、やはり仕事熱心だったっけ。
婦長となった今はさらに仕事中心の暮らしだし、それなりに厳しい婦長なんだろうな。
やはり、私生活でのみ付き合いたいな。 僕は看護婦の世界には住めないな。


   

自転車で出勤。
昨日より10度近くも気温が上がった金曜日。
職場の窓から遠く雑木林を見ながら仕事。
窓を開けると日に日に色濃くなる木々の葉の香り。

昼に近所のドラッグストアーへカップ麺の買出し。
来週から忙しくなる予感あり、昼食に時間をさけないためカップ麺を10分でやっつけなくちゃいけない。
両手に抱えるほど買い込んでその内の一つで昼食。
最近、いつも僕の部屋で食事をしている事務室の女の子の恋愛話などを聞きながら。
いやぁ、若い若い。
僕もあなたくらいの年頃は同じように悩んでいたよ。
あなたには信じられないかも知れないけれど、僕にもそんな時期が有ったんだ。
いつのまにか、だいぶ枯れてしまった。


どうしても歯医者に行けずに、電話してキャンセル。
なんでこんなに弱虫なのか。
今日は歯医者だ、と思っただけで指先が冷たくなってくる。
数年前も治療途中で止めてしまった事がある前科モノ。
一週間伸ばすだけだ、来週こそは頑張って行くぞ、なんて幼児のように自分に言い聞かせている。

4日にM宅に泊まってからアレルギー症状が出て、目の充血と軽い喘息。
いや、別にM宅がホコリッぽいとかじゃ無いのだけど、普段と違うアレルゲンを吸引したのは確かだと思う。
喘息吸入薬は必要最小限にしたいけれど、いつ具合が悪くなっても良いようにいつでもポケットで待機中。

なんだか、いいかげん病弱な自分にすこし嫌気。
じっと手を見る。
咳をしても一人。

 

 


04/5/6 (木) 連休明けた

   

今夜はカンパチの刺身、タケノコ、青海苔の佃煮。
酒は最高に香り高い「美和桜 純米吟醸」



何度も溜息をつきながらベッドを出て、歯ブラシを口に入れればオエっとなり
しばし呆然と外を眺め、自転車を漕ぐ気力は無くバイクで出勤。
なんとなくお腹まで痛い。
そんな連休明け。

ホントにGWは終わってしまったんだろうか。
4日も連続した休みが有ったというのに、何もせず、どこにも行かず、何だか納得できないまま
また元の生活に戻る。
僕にとっては珍しい4連休の反動で、勤労意欲などミジンも無くやる気の出ないままダラダラとグータラ職員。
五月は忙しくなりそうだけれど嵐の前の何とやら、平和に一日が終わる。

本当にこの4日間、何をしていただろう。
友達と遊んだ、飲んだ。 
甥っ子と遊んだ。
スカパーで「HERO」 「CHICAGO」を見た。
PCのメンテナンスをした。
Mとデートした、夜泊まった。


夜中に起き出して朝までドライブしたり、四国や北海道まで車で行ったり
星を見るために重い望遠鏡をフレームザックに縛り付けて3000メートル級の山に登ったり。
ほんの10年位前まで連休が有ればそんな事ばかりしていたな。
4連休に家の周辺で腐っているなんて考えられなかった。

それでも、久々にゆったりした時間をおくったという満足感は確かに有る。
美味しいお酒も翌日の事を考えずにじっくり飲めたし。


   

4日の夜は子供たちが父親のアパートに行って不在のMのマンションに泊まりに行った。
Mの元ダンナ、以前は新しい彼女にゾッコンで子供たちなど見向きもしなかったが、最近は改心したのか
良く連絡してくるようだ。 僕としては複雑ではあるけれど。

Mと二人きりのマンションはなんだか違和感がある。
このマンションと、あの賑やかな子供たちとが僕の中では一体となっているんだ。
壁に貼ってある子供の絵なんかを見ると、ここに子供が居ない事が寂しかったり。
たった一泊だからMはせいせいするとか言っていたけれど。

埼玉にあるMのマンション。
うるさい住民が居るようで来客用のスペースに車を停めても苦情が来る事がある。
来客用の場所を長時間使うな、と言う事のようだけれど、そんな長い時間停めた事なんかない。
Mのマンションに泊まった事なんて今までに4回しか無いのに、いつも停めている様に言われて嫌な気分。
マンションって難しい・・

で、仕方なくMが職場から帰る時間に合わせて雨の中バイクで埼玉へ。
ヘルメットがスモークシールドで雨の夜道は視界がとても悪い。
おまけに反対車線に押し出される程の強風で消耗しつつ、でも途中のスーパーで寿司と惣菜を買って。
テレビを見ながら食べて飲んで、Mはあっという間に眠くなる。
多忙なこの人は翌日も早くから仕事だ。

深夜、他の家だと良く眠れない僕は、前の道に車が通るたび、遠くで犬が鳴くたび、冷蔵庫のコンプレッサーが
作動するたびに目が覚めてその都度Mの寝顔を間近から見ていた。
Mは眠りが深い。
キスをしても目を覚まさない。
たまに呼吸が荒くなるのは夢でも見ているんだろうか。

寝るときにMが着ていたTシャツ、見覚えがあると思ったら、僕が数年前にサンフランシスコに行ったとき
土産に買ったモノだ。
ずいぶんヨレヨレになってるけど、まだ持っていてくれたのかぁ。

朝、先に仕事に行ったMが残してくれた鍵で玄関を閉め、また雨の中を帰還。
その日は寝不足でアタマがボケッとし、ずっと甥っ子と遊んでいた。


5日の夜。
元ダンナの所に子供を迎えに行くMとまた会う。
なぜって、Mの元ダンナのアパートは僕の家の近くなのだ。

子供迎えの時間まで一時間あるからと一緒に夕食。
入った店がとても混んでいて席に着くのと注文したモノが出てくるのを待つ時間とで、その一時間の大半を
消費してしまったが、そんな短い時間でも会えるのはうれしい。
10年近い付き合いだけど、そのへんはなぜか新鮮。

満腹で家に帰ると母親から差し入れの寿司がラップされてキッチンにあった。
40数年前の今日、僕の両親は結婚したのだ。
忘れていたよ、子供の日が結婚記念日だったのか。


深夜、その寿司でまた酒を飲んだ。
明日から仕事かぁ、なんて深い溜息をつきながら。
Mとその子供達の事を考えながら。

 


04/5/2 (日) 何もしない

   

ナゲットのソースにマスタードと言ったのにバーベキューが入っていても気にしない。

休みの日、Mと公園を散歩。
チョッと風が冷たいけれど、芝生に座りビッグマックをビールで流し込む瞬間は、
ウィーと声が出てしまうくらい良い気分だ。


そんな訳で、どこか遠くに行くでもなく、公園を散歩したり、Mの息子の自転車を買いに行ったり
PCのバックアップをとったり(OSの入れなおしをしようかと思ったが面倒になりヤメ)甥っ子と金魚を買いに行ったり。
なんだか久々に実にゆったりとした休日を楽しんでいる。
いつもこんなゆったりした時間を過していたら、さぞ温厚な人間になるだろうな、何て思ったり。


Mとのこれからの事、仕事の事、自分の両親の事。
色々と考えないといけない事がたくさんあるはずだけど、全部先送り。
今はただボーっと何もしない休日。




04/5/1 (土) こんなになっちゃった。

   


ウッドデッキの前に芝を張り、通路にテラコッタの踏み石。
月桂樹、オリーブ、パンパスグラス、鉢植えの大きなドラセナ・コンシンネとストレリチア。
そんな西洋カブレに庭にこんなモノを作ってしまった。

京ゴロタの石で縁取った池、池の脇にショウブとマンジュシャゲ、池の中にはスイレン、ガマ、ヨシ。
雪見灯篭の中に照明を入れ、後ろには竹の目隠し。

友達は、いったいナニ風の庭なんだと笑うけれど、それでも僕は結構気に入っている。
濾過機で循環している池の水音を聞いていると、眠れない夜もなんだか穏やかな気分になるから不思議。
池の中には、500円硬貨ほどの大きさの子亀が泳いでいる。


   

仕事帰りに魚屋に寄ったM。
そこに僕の大好物である「生しらす」を見つけ、車で持ってきてくれる。
賞味期限の短い生しらす。
休日の前の晩、ゆっくり日本酒を飲もうとしていた僕に、こんなに気の効いたプレゼントが他に有ろうか。
さすが10年連れ添った相棒だよ。

生姜醤油で美味。 
僕にとっては、厚揚げと並んで最高の酒の肴。


休みは多いが連休の取りにくい職場。
そんな僕にとって異例の4連休が始まる。
間に一日は出勤しなければいけないと思っていたが、なんとか連休になりそう。
直前まで意識しなかったので、どこにも行く予定は無いが、それでも4連休! 嬉しくない訳は無い。

ビデオのDVD化作業、買ったまま見ていないDVD。
友達と飲みにも行くだろうし、Mとも逢うだろう。
とにかく時間に余裕のあるのは嬉しい事だ。
心なしか呑む酒さえも、普段より甘く感じる夜。