2004/42004年04月30日


         

04/4/30 (金) 医療費が掛かる

    

テレビもラジオもゴールデンウイークの話ばかり。
高速も鉄道も空も混んでるんだろうな。
僕は土曜も、そして多分週明けあたりにも出勤予定。
でも、混雑した観光地より閑散とした職場の方が居心地良い(と負け惜しみを言っておく)

今日は仕事を終えて病院めぐり。
歯医者で仮詰めし、痛さに涙を流し、その涙も乾かないうちに心療内科。
心療内科では先日のPanicの件やら不眠の件やらコンコンと愚痴り、ややスッキリするも
一日に医療費が数千円かかった事にまた涙を流す。

帰り道にいつもの酒販店により、世間話をしてから酒を一升買い家に帰って風呂に入り電話をし、
新聞を読んで今に至る。
もう23時かぁ、まだ食事をしていないなぁ・・ 腹減った・・



新しいデジカメは中々良いぞ。
手に持った感触、ズームの無い潔さ、ポケットから出してパチっと撮れる気安さ、なにより使いやすさ。
マクロも結構使える。
写真は出勤途中の多磨霊園にて、タンポポに最後に残った綿毛。


マヤ文明について調べなさい。
そんな宿題を忘れていたMの娘の為、ネットでザッと検索。
でも、その内容を伝えるすべが無い。

M宅にはファックスもPCもないのだ。
仕方なく分割して携帯にmailする。  その数、13通。
今頃、Mの娘はねむい目を擦りながら携帯mailをレポートにまとめているのだろうか。
サッサと済ませて早く寝なさいよ。
僕も明日に備えて、サッサと食事して寝る態勢を整えよう。

 

 


04/4/29 (木) IXY L

朝から庭仕事。
最近こればかりだけど、そろそろ一段落かな。
これからは畑が忙しくなるので休みの日に泥まみれになっている事には変わり無いけれど。

発注していたガーデンライトが全て届いたので施工。
100Vをコントローラで12Vに落とし、15メートルのコード上に許容範囲であれば何台ものライトを
接続できると言うもの。
TAIWAN製なのだけど、思ったより品質は悪く、付いているはずの機能が無かったり、ライトの一つは
断線していてテスター片手に修理したり。

それでも3台のライトを2時間ほどで設置し、光センサーを手で覆って点灯を確認。
これで夕方暗くなれば勝手に点灯するはずだな。
ライトの1つは灯篭の中に設置したので、きっと夜は綺麗だろう。
はやく夜にならないかな。



友人から遊びの誘いが来るも断って、昼過ぎに埼玉のMのマンション。
娘は昨夜から父親のアパートに泊まりに行っていて、息子は少年野球の練習だ。
夕方、娘を父親が送ってくるだろう。 
もし僕と鉢合わせしたら血を見るから、今日はこのマンション周辺に居る訳にはいかない。

魚介系濃厚ラーメンが食べたいと意見が一致して、東大和の「狼煙屋」へ行く。
休日だから並んでいるだろうと覚悟したが、店の外に人は居なくて喜び勇んで車を停めると
「スープの出来が悪いので営業しません・・」

空きっ腹を抱えて店の前で悶絶しているうちにも、何組ものお客が来ては落胆して帰っていく。
うーむ、すでにラーメンしか考えられないし、時間の猶予も無いし。
で、すぐ近くの「むつみ屋」で僕は味噌、Mは塩のラーメンを喰う。

休日だというのに道が空いているな。
皆、どこかに行ってしまったのかな。 膨らんだ腹を抱えて、そのまま立川へ行く。
あっ、どうせ立川に出るんだったら、陳の麻婆でも良かったか。 
なんて言いながらいつものビックカメラの駐車場に車を停めて伊勢丹で買い物。

Mは美味しそうなステーキ肉をお買い上げ。
豪華だねぇ。 
なんでも、野球の練習に行く息子が今日は肉(29)の日だから夜はお肉にしてね、と
言っていたとか。 
子供って肉好きだからね。


   

ビックカメラに帰って、フォトプリント用の用紙やDVDを物色しようと思っていたのだけど、
悪いクセが出てデジカメを衝動買いしてしまった。
NikonやCONTAXに憧れを感じつつ、digitalも銀塩もいつもCanon。
でも、コンパクトデジカメではCanon IXYシリーズは金属の質感が良く気に入っていてこれで2台目。

二年前に買ったIXYは200万画素、光学ズーム2倍で5万円。
今回のIXYは400万画素、単焦点でケース込み4万円。
随分と小さく軽くなって2台並べるとこんな感じ。

    DoCoMo P251で撮影。

二つ折り携帯とほぼ同じ大きさで重さも100グラム(写真下のIXY200は190グラム)なので、いつでも
カバンの中やポケットに入れておけるだろうと思う。
マクロが3センチまで寄れるので、植物をアップで撮るにも良いはずだ。

さらに自転車を衝動買いしそうになるが、Mの眼やここからどうやって乗って帰るかが気になり今回は断念。
でも、あのChevroletのマウンテンバイク、かっこ良かったな。


暗くなって家に帰ると、ライトが点灯していた。
すっかり忘れていた僕は、ランプの灯った灯篭を見て、なんだか旅館みたいだな、なんて
子供の様な感想を漏らした。

夏の夜、この灯りを見ながら庭でビールを呑むんだ。
その為にも頑張って畑の枝豆の手入れをしよう。

 

 

 


04/4/27 (火) ホーンテッドマンション

   

休み。
Mと川越街道沿いのマックで朝食。
女性と二人で早朝からマックにいると、なんだか朝帰りみたいだな。
昔付き合っていた人とは良く朝まで遊んで、マックあたりで放心してそれぞれの家に帰ったりしたっけな。
Mは子供がいるからモチロンそんな事は不可。 泊りがけで出かけた事なんて一度もない。

その後、マイカルで映画「ホーンテッドマンション」を見た。
エディ・マーフィが出ている映画って、皆同じような雰囲気になってしまう気がする。
後半はそれなりに盛り上がったけど、50点くらいかな。

遅い昼食に、良く行くパスタ屋さんの「Mamma Pasta」
出てきたピザ生地で作ったと言うパンが凄く美味しくて、オリーブオイルをつけては口に運ぶ。
おかわり自由なのを良い事に三回もオーダーしてしまった。

スーパーで買い物した後、その駐車場に停めた車の中で長い事荒れる空模様を見ていた。
車を大きく揺らすほどの強い風、叩きつけるような大粒の雨、千切れて飛んでいく雲。
そんなものを見ているだけでウキウキしてくるな。
 これで稲光でも光れば最高なんだけどな。


もともと電話はあまり好きではないのだけど、酒を飲むとおしゃべりになる。
夜はMからかかり、植木屋のTにかけ、函館のKからかかって来たそれぞれの電話で長話。

いつものように厚揚げを焼いたもの、漬物や佃煮なんかを目の前に並べ、お酒を十分に準備して
腰をすえての長話。
三人との電話は計4時間。
特に埼玉のMや函館のKなど市外や長距離の電話をするときはYahooBBのBBフォンにしてホントに良かったと思う。
なんていっても日本全国3分7.5円。 一時間話しても150円だ。
函館のKなどはYahooBBに加入しているので、BBフォン同士の通話はタダ!
くどいようだが、函館と何時間話そうがタダなのだ。
これからもっとIP電話って普及して行くんだろな。

携帯の普及やネットの高速化など、ほんのここ数年で随分と世界が変わった気がする。
9600とか14400bpsのモデムでNTT「テレホーダイ」の時間まで待ちきれず繋いでしまい、毎月恐ろしいばかりの
電話代を請求されていた頃の事なんか最近の若い人は想像出来ないんだろうな。
携帯は好きではないけれど、ネットの高速化と安価化は大歓迎だ。

 

 


04/4/26(月) 女の子は心配

自転車出勤。
お昼に食べたトンコツのカップ麺にニンニクチップが思いがけずたくさん入っていて
腹痛をおこす。
やはりニンニクは苦手だ。

Mに合わせるため火曜日に休みを入れて有るので明日は休み。
いつもにまして仕事の多い月曜日でカレンダーをフト見ると来週はゴールデンウイークなのか。
来週分の仕事も今日来ているんだな。
毎年そうだけど、GWの予定なんてまともに立てたこと無いな。
まぁ、混んでる所嫌いだし、GW中も一度は職場に行かないといけないだろうから長期旅行なんて
しょせん無理だけれど。

昼休みにガーデンライトを通販で発注。
ホームセンター「DOIT」の通販部は品揃えも対応も素晴らしい。
僕の唯一のGW予定は、このガーデンライト設置と言う事になるな。


   


自宅に何十年も前からフキの生えている一角があって、なんの手入れもしないのに毎年フキノトウやフキを
美味しく食べている。
今日はちょっと変わったモノを、と言う事でテレビでやっていたフキの葉の佃煮。
茹でてアクを抜いたフキの葉を刻んで、桜海老とゴマと共に醤油と味醂で味付け。
あっという間に出来上がり。
思ったより苦味が強く、もっと若芽でやるべきだったかとも思うが酒の肴にはかえって良いと思う。
たくさん作ったので暫く良いツマミとなるはず。

そんなものを食べていた夜9時半頃、Mがタケノコを持って来てくれた。
実家から貰ったと言うタケノコの煮物とタケノコご飯。
ちょうど小腹が空いていたので、タケノコご飯を有り難くいただこう。
ウチでタケノコご飯と言うとやや甘めの醤油味(いなり寿司のような)なのだけど、Mのは割りと濃い出汁の味。
美味い、美味いとガツガツ食べていたらシャックリが止まらなくなった。



Mの娘、この時間にまだ帰宅していないと。
mailで友達とマックに行くと連絡してきたそうだ。
高校入学してまだ日が浅いが、結構楽しそうに通学している。
でも、制服姿で夜遅くなるのは心配だな。
自分の子でもないのに、あの子には凄く過保護になってしまう。

高校生活を楽しんでもらいたい反面、僕自身のハメを外した高校生活を思うと心配は絶えない。
男の子なら人に迷惑を掛けないのなら何をやっても良いと思うのだけど、女の子だから。
もし、あの子に何か有ったら、僕は正気ではいられないだろう。


天気は下り坂。
西から荒天が近づいて来る。



04/4/25(日) 焼き中トロ

穏やかな日曜日。
疲れていてベッドから出るのが辛かったが、絶好の作業日和ではあるので頑張って起きた。
日曜朝8時の市民農園など誰も居はしない。
石灰や堆肥はあらかじめ入れてあったので、今日は畝を作って種まきだ。

熟すと黒豆になる種類の枝豆。
これは去年も作って育てやすく、しかもとっても味が良い気に入りの品種。
小松菜は昔からある濃緑種で病気に強いそうだ。 これは初めて作るモノ。
ほうれん草、チンゲンサイ、モロヘイヤなどの種もあるが、これらを蒔くのはもう少し先の話。
しばらく他の人の畑を拝見して家に帰る。

この頃は、作業ズボンと長靴の農業ルックでバイクに乗るのも平気になってしまった。
そのうち、農具を積むのに便利だと軽トラでも欲しくなるのではないか。

家に帰って今度は庭作業。
コンクリートボンドとセメントで池の周囲をゴロタ石で飾る。
これはカメの逃亡防止にもなるはずだ。
買ってあった野草の「ヤブレガサ」とスイカの苗を植え付け。
スイカは去年遊びで作ったら思いがけず良く出来たので、今年は気合を入れてみようかと。
庭の隅を良く耕して臨時のスイカ畑を作った。
他に水がめスイレンの手入れ、藤の剪定、ガーデンライトを設置するための下準備。

家を建て直してから一年数ヶ月。
荒れた庭を少しでも以前のようにしたいと思って休みのたびに少しずつ手を入れてはいるけれど、
いくらやっても満足いかないな。
そりゃ、以前の庭は造園屋さんが作ったものだからかなう筈は無いのだけど、それ以前に庭として使える
面積が圧倒的に狭くなったのが痛い。
以前庭だった所に建っているアパートを恨めしく見上げる。


午後、Mを車に乗せて遅い昼食に付き合ってもらった。
休みの日だと言うのに午前中は職場に出ていたというMは疲れている様子。
まだ若い?のに病棟婦長になってしまったせいで、上と下に挟まれ凄いストレスのようだ。
典型的な中間管理職の悩みの数々。
一人部署で自分のペースで仕事の出来る僕の環境は大変な事も多いけど、
Mの立場よりは居心地いいかもしれない。

久々に「CoCo壱番屋」でカレーを喰らう。
僕は昔からガンコに牛丼は吉牛、カレーはココ壱、ハンバーガーはビッグマック、サンドイッチはサブウエイだ。
C&Cのカレーや松屋の牛丼なんて食べないぞ。

腹ペコの僕はほうれん草のカレーを3辛でフライドチキントッピングご飯400グラムをペロリと食べた。
それでもまだ足りずにMのチキン煮込みカレーの三分の一を貰う。
ゆで卵さえ食べていればご機嫌のMはここでもゆで卵をもらい、美味しそうに食べている。
美味しそうにモノを食べる人は見ていて気分が良いな。

ホームセンターDOITで朝顔、夕顔、ひまわりの種を買って、イトーヨーカドーで買い物してバイバイ。
日曜の昼間はあっという間。



   

酒の肴に中トロを食べよう。
いつも刺身では芸がないので、熱く熱した網でサッと焼く。
味は塩でワサビと共に。
酒は栃木の銘酒・鳳凰美田の純米吟醸。
香り高く清清しい最高の酒。

夜寝る前に、朝顔と夕顔の種を水につけておいた。
こうすると発芽しやすくなるんだ。

真夏の花たち。
ウダル一日が終わって、夕方、ハッとする程真っ白で大きな花をつける夕顔。
朝まだ涼しい時間、犬の散歩を終えてふと見る朝顔の柵。
真夏の痛いほどの日を浴びて一身に咲くヒマワリ。
子供時代の夏休みを思い出す花々。

 

 


2004/4/23  呼び出しをくらう

今日は書きたいことが幾つか有ったけれどヤメヤメ。
昨日の歯医者で失神しそうになった事とか、ラッシュの電車を見つつ自転車通勤できる幸せとか
昼に食べたカップ麺が美味しかった事とか、イモリを買った事とか・・
書く時間なし。

なぜって、職場から帰宅して風呂に入っていたら救急の仕事でまた職場に
呼び出されたから。
急いで車で職場に来て、今、機器のウオームアップ中。
いつ帰れるかわかんないよ。

何となく耳を触ったらシャンプーの泡が出てきて気持ち悪い。
靴下履いていなくて素足にデッキシューズ。
今夜はコロッケ食べようと思って買ってきたのに、自宅キッチンの机の上でヘタって行くコロッケを
思いながら職場でベビースターを齧る。
明日も出勤だし、遅くなるならここに泊まってしまっても良いや。
ビールだけが恋しい。



2004/4/21(水) ロマンスカーで江ノ島・鎌倉編

   

時間に余裕をもって家を出て良かった。
中野でしばらくクタバッテいたが何とか間に合うことが出来た。
こんな事で今日の計画が潰れたら、かなり落ち込み自信を無くすのが解っていたから
意地でも間に合わせる必要が有ったのだ。

初めて乗るロマンスカーは窓が大きくて開放感がある。
薬とビール、それにこの開放感とで急速に気分が良くなってきた。


江ノ島

片瀬江ノ島までは約一時間。
その間におにぎりと枝豆でビール1リットルを飲んでいた僕は上機嫌。
その上、海が目の前にある。
海は広いな大きいなぁ。

江ノ島の岩場をぐるっと半周。
フナムシを捕まえ、ハゼを追いかけ、イソギンチャクに指を突っ込んで。
いつもは素通りの岩屋に入ったり、ボケッと海を眺めたり、参道の猫と遊んだり。
ゲテモノ嫌いのMに捕まえたフナムシを触らせようと追い掛け回したら、しばらくヘソを曲げていた。

江ノ島には猫が多い。
観光地なのだけど、どこか長閑なこの江ノ島の雰囲気が好きだ。
いい天気で遠く伊豆半島の先に富士が見える。
沖合いのジェットスキー、波打ち際のサーフィン、砂浜で凧をあげる人。


腰越

この時期、この辺に居るなら絶対に外せない「しらすや」
江ノ電に乗ってそこでお昼にしよう。
この店は2年ぶりだよね。

1600円の「しらすづくし定食」には運が良ければ生しらすがついてくる。
保存の効かない生しらすは漁が無ければ食べることが出来ない。
そして僕はこの生しらすって奴が大好物なんだ。

普段食べているのとは歯ざわりも味も明らかに違う釜揚げシラス、
そしてモチロン生シラスを食べながらグワシグワシとビールを飲んだ。
海辺を沢山歩いて乾いた喉でビールを飲む。 それも好物のシラスで。
笑いが止まらない。 完璧だ。

港を散歩すると、水揚げされたばかりのシラスを天日で干している。
大振りなシラスはおもいおもいに反り返って、まるで生きているみたいだ。
そしてここにも猫が沢山いる。
飼われているのかノラなのか解らないけれど、とても人懐こく幸せそうに見える。


鎌倉

平日だと言うのに相変わらず人の多い鎌倉駅周辺。
もう午後の3時だ。
4時半には帰りの電車に乗りたいのであまり時間が無いぞ。
ツツジがみたくて安養院まで歩いてみたが時期的にまだ早かった。
鶴岡八幡宮の方向へ裏通りを歩こう。
庭の良く手入れされた素敵な家が多いな。 ため息が出るような家を見ながらしばし妄想に浸る。

八幡宮へ続く参道を両脇の店を見ながら歩いた。
もう少し早い時期なら桜がキレイだっただろうなぁ。
そういえばあの方の日記に、ここの夜桜の写真が出てたっけ。
夜、ちょうちんの灯りに照らされた桜、キレイだろうね。 
来年は行こう。

道沿いに凄い店構えの酒屋さんを見つけた。
その名も「三河屋」さん。 創業1900年!だそうだ。
酒屋ってだけでトキメク僕は、その店構えと店内の酒を長い事見ていた。

八幡宮の有名な大イチョウを見て賽銭を投げる頃にはそろそろタイムアウト。
駅前で定番のハトサブレ。
テイクアウトのコーヒーを買ってJRで帰宅。



朝のPanic発作の一件にはガッカリだったけど、それでも良い一日だった。
どこかに行く、どこかに行って美味しい物を食べたり日頃見る事の無い景色をみたり。
そんな事が心底好きだ。
観光とは人間の根源的な本能なんじゃないのか。
それが海辺ならなおさらだ。

やっぱり僕は海が好きなのだと思う。
路地の間から、江ノ電の車窓から、海が見えるとワクワクする。
子供の頃、毎年夏を過ごした房総の海を思い出すのかもしれない。
海辺で潮風にあたると精神も体も健康になっていく気がする。
唯一の問題はMは海が嫌いなのだ・・フナムシがいるから。


夜、ベッドサイドボードに出しておいたSolanaxを見ていた。
無くては困るが、できれば見たくない白い楕円の錠剤。
予防のために今夜は飲んで寝たほうがいいだろうな。
でも、そんな事を考えているうちにいつの間にか眠っていた。
たくさん歩いて疲れていたのだろう。

久しぶりに朝まで一度も目覚めずに熟睡した。

 


2004/4/21(水) その1 Panic編

ロマンスカーに乗るために新宿に出る。
前もってYahooで調べた時刻表にしたがって最寄り駅へ行った。
ところが時間になってもオレンジの電車は来ない。
現在ダイヤが乱れていると放送が流れるホームには人が沢山電車を待っていた。

幸いそれほど待たずに電車は来たがホームの人たちのなだれ込んだ車内はギュウギュウずめ。
暑い車内に僕の苦手な化粧の匂いが充満する。
駅で停車するたびに乗り込んでくる人たち。 その度に車内の混雑は益々ひどくなっていく。

首からタスキにかけた鞄で絞められ呼吸が苦しい。
足は踏み場が無く爪先立ちの状態で、たまたま大きな人たちに囲まれ視界もきかない。
その状態で、乱れたダイヤのせいでとうとう駅間で電車は止まってしまった。
 
  こんな状態でもし具合悪くなっても外には出られないんだな。
  そうなったらマズイよなぁ。

そんな事を考え出したとたんホントに具合が悪くなってしまった。
不安が不安を呼ぶのだ。
こんな時、FRISKを食べると気分が良くなる事があるのだけど、手を動かすことさえ出来ないラッシュの中で
鞄の中を探る事など不可能だ。

ひどい頻脈と吐き気、全身から冷や汗が噴出しどうしようもない不安でヘンになりそうだ。
やっとユルユルと動き出した電車が駅に着いても、開いたドアは僕のいる反対側で降りる事が出来ない。
まずい、まずいぞ。 落ち着かなければ  絶対大丈夫だから・・
自分に言い聞かせる。

中野で自分側のドアが開いたとき、人を掻き分けるようにして飛び出しベンチでうずくまる。
財布にいつも入れているSolanax0.4㎎を飲んで、波の去るのを待った。
膝が振るえ、ひどく汗をかいて動悸で吐き気がする。

新宿まであと一駅。
意地でも行ってやる。


2004/4/20(火) ロマンスカーって乗った事無い。

火曜日。

仕事で日本語のあまり話せない英語圏の人の対応をしなければならず、自分の英語力が
中学生程度だと言うことを再認識。
もう、 悲しいほどに言いたい事が言葉にならない。
 大きく深呼吸して下さーい。
こんなことが英語で言えず。  恥・・



今日は何をやっても上手く行かない日。
朝は久々にバイクで出勤。
悪名とどろくJR中央線の踏み切りで30分足止めをくう。
朝の出勤時間に踏み切りの前で30分待たされるのって、殺人的ストレスだ。

仕事帰りにDIY店へ池関係の必要材料を買いに行くも見つからず。
仕方ないので金魚を10匹買って帰る。

その後髪を切りに行った店では、僕の前に居たオバサンが子供を3人も連れており、酷く待たされる。

買い物に行ったスーパーにはバイク置き場が無い為に自転車置き場整理のおじさんと口論に。
バイク置き場が無いくせに、自転車置き場には置くな、車の駐車スペースには置くな、では買い物に来るな
と言っているに等しい。
ムッとしつつバイクを移動しようとして、サイドスタンドで自分の足の親指を潰す。
そのうえ、その店にはナント!500ml.のビールが僕の嫌いなスーパードライしか無かった。

JTBにチケットを買いに行くも、三つの窓口は全て埋まっており、予約したチケットを受け取るのにとても長く
待たされる。

疲れ果てて家に帰り、金魚を池に放そうと良く見ると、10匹飼ったのに袋には9匹しか入っていない。
部屋に入り、メールチェックすればすべてウイルスメール。





JTBに買いに行ったチケットは小田急ロマンスカーの特急券。
明日はMと僕、二人とも休みなんだ。

行きたい所はいくつかあるけれど、先日立川をフラフラして特に目的も無く散歩する事の魅力に気付いたので
今回もそんな感じにしようかと。

  いつも、どこに行くのも車なのでたまには電車も良いんじゃないか?
  そういえはオレ、ロマンスカー乗った事なくて一度乗って見たい。
  車内でビールとかお弁当とかさ、最高だろ。

そんな訳で、明日は新宿からロマンスカーに乗って江ノ島・鎌倉辺りに散歩に行く。
新宿発10時少し前のやつを予約した。

この時期あの辺で何を見れば良いのか良くわからないけど、デジカメ片手にブラブラ歩こうと思う。
どこかのお寺でツツジや藤でもみようかな。
車じゃないって事は昼酒もモチロンやっちゃうだろうな。

なんだかワクワクしてきたぞ。


   

週に3度は食べる大好物の厚揚げ。
焼いて生姜醤油で食べれば、ビールによし、日本酒によし。
今夜もアツアツを頂きます。

 



2004/4/19(月) 嗚呼、大勝軒


月曜日。
昼休みに自転車でいつもの大勝軒へラーメンを食べに。
今月に入って3回目。 
で、3回目にして確信した。   
今月に入ってからチャーシューが薄くなっているよ。
半分以下。 激ウス。
知っている人は解るはずだけど大勝軒の(特に小金井店の)チャーシューは分厚く柔らかく美味しい。
あそこでラーメンを食べる楽しみの半分はチャーシューにあったのに・・
変にコストを削減するのなら値上げしてくれた方が良いよ。

仕事はまぁまぁ。
夕方は久しぶりに早く帰った。



   

近所に古くからある焼き鳥屋さん。
ここで焼き鳥を買うとペタッとつけてくれる辛い味噌。
ニンニク風味で辛くてとても美味しい。
何度か自分で作ってみようとしたけれど、似て非なるものにしかならず。






2004/4/18(日) 畑を耕し池を作る。

日曜の朝、まだ薄暗いうちに目が覚めてその後眠れず。
ベッドの中にノートPCを持ち込みネットを2時間徘徊。
その後あきらめてベッドを出てぼんやり犬を眺め、ぼんやりコーヒーを呑み、ぼんやりテレビを見る。
なんだか無性にMの顔が見たいと思う。

Mの勤務する病院までバイクを飛ばした。
道はガラガラだ。
日曜日の今日、Mは9時から勤務のはずだけどいつも早めに出勤する彼女の事だから
八時半に待ち伏せしてやろう。
きっと驚くぞ。    

8時15分、病院着。
職員用自転車置き場に見慣れた青いチャリ。
・・・んだよ、もう出勤してるじゃないか。 
忙しいとは聞いていたけど、どうやらホントらしい。
楽しい気持ちが急速に萎む。
うなだれてまた10キロの道のりを帰った。


   

気を取り直して作業着に着替え。
畑の世話をする。

朝の市民農園はまだ人気も無くて気持ちいい。
ジャガイモに追肥、玉ねぎに土寄せ、菜の花を始末しその跡地に石灰散布。
天候しだいでは来週あたり枝豆の植え付けが出来るだろう。
今年はスイカも頑張ってみよう。

家に帰って先週からやっている水生植物の池作り。
池の横にコンクリートの板で囲んだ一角を作り、中に保水性に優れた粘土質の「荒木田土」を入れて人工湿地を作る。
そこにはショウブを5株。
池の中に植物の性質に合わせてそれぞれ水深を変えた3つのプランターを沈める。
中にはもちろん荒木田土。
一番深いところにはスイレンを、中間のプランターには抽水植物のガマとヨシを、水面に土の表面をだして湿性植物の
シペラスをそれぞれ植える。

屋外電気配線をして小さな循環濾過機も設置。 
これである程度の生き物も飼えるだろう。

池関係はようやく6割くらいの出来だな。
あとは池の周りを石で覆い、夜間照明を点けよう。
灯籠の中にオイルランプを置いても良いだろうな。
水生、湿地ともにもっと植物も植えよう。

午後、ペットショップで小さな亀を一匹買ってきた。
400円。
さっそく池に放たれた小亀は水生植物の鉢の陰に隠れていたが、夕方見たときにはシペラスの鉢植えの
島によじ登り昼寝をしていた。
人間から見たら1.6×1メートルの小さな池だけど、小亀には贅沢な邸宅になった。



暗くなってから、デッキで空を見ていた。
薄い雲ともガスとも判別できない水蒸気の幕でボンヤリした空。
この春特有の夜空では、西の空低く冬の星座たちが沈もうとしている。
天上の世界でも、もう冬は終わったのだ。

真南にしし座、その左におとめ座。
あと数時間もすれば夏の大三角形も昇ってくるだろう。

デッキでそんな事を考えていると、今日設置した池の循環機が良い水音を作っている。
その小さな小川のような音は妙に気持ちを落ち着かせる。
ビールがうまい。

僕が休みを潰して一日中畑を耕したり、庭仕事をしたりするのは好きだということもモチロンあるのだけど
自分の居心地の良い環境を大事にしたいという気持ちが大きいからだ。
気に入りの庭を眺めたり、自分で作った野菜や枝豆を齧りながらビールを呑んだり。
そんな日常の小さな幸せを大事にしたい。
そのためになら、指に血豆が出来ようと、枕木で足の指を潰そうと努力は惜しまない。


夜は酒を呑みながら、遅くまで女友達のKと電話で話していた。
互いに未だ光明見えず。


2004/4/17(土) 夏日だったらしいが解らず。

   

なんだか、いつの間にか4月も中旬を過ぎた。
この前まで寒い寒いと文句を言っていたというのに、今日の東京は夏日だったとか。
飛ぶように季節が過ぎてゆく。

土曜日、高速道路は行楽の車で混雑している。
そんな交通情報をラジオで聞きながら、一日中仕事。
仕事柄、土日での連休はよほどの事が無い限り無理なのだけど、そのかわり平日に休む楽しみもある。

一日、窓の無い仕事部屋にカンズメになりルーチンワーク。
土曜日は特に仕事量が多い。
昼に辛ーいカップ麺を数分で済ます。 
夏日を告げるニュースは聞いたが、エアコンの効いた窓の無い部屋からは想像もつかず。

夜に帰宅すると足がムクミ、眼が充血し、体の奥の方に疲れが淀んでいる。
フローリングの上をゴロゴロしながらビールを呑み、溜息を付く。
何とか今週も無事に終った。
最近、多忙を極めているMもきっと同じ気持ちで放心しているんだろう。

今から寝る前の数時間で気持ちを切り替えなくては。
ササクレタ気分のままで眠りたくない。




2004/4/16(金) コハダとイクラ、タケノコと純米。

雪椿が咲きましたよ。

親友のお母さんから連絡が来る。
去年の11月、アメリカから一時帰国していた友と植えた雪椿の木に花がついたのだ。
小学校に入学した時からだから30年、いまだに一番気のあう奴のご両親は新潟の出身で
昔よく見た雪椿の木を庭に植えたいと言った。
一緒に小さな苗木を植えた数日後に親友は妻の待つアメリカに帰って行った。

子供の頃からずっと僕を知ってくれている親友のお母さん。
僕がどんなに変わろうと、その根っこの部分を知っていてくれる人。
椿に花が咲いた。
そんな連絡をしてくれる事がとても嬉しい。
いつ行っても温顔で迎えてくれる。

昔、周囲にいた大人たちの中では僕らはいつまでも子供のままだ。


   

でも、大人になって良い事もある。
それは好きなモノだけ食べていても叱られない、って事。

小さな頃、食べ物の好き嫌いが激しくて、給食の時間は苦痛だった。
痩せていて虚弱だった喘息持ちの僕は好き嫌いすると、だから体が弱いんだと責められ
だんだんと食事の時間が嫌いになっていった。
挙句、幼児のクセに拒食症になったり。

今、好きなモノだけを食べられる幸せよ。
お酒を呑みすぎても、グリーンピースやシイタケを残しても、もう誰にも叱られない。
そのせいか虚弱な体質は治らないけれど。

今夜はタケノコとイクラ、コハダ。
酒は山形の米鶴・純米吟醸。

好きな肴と好きな酒。
仕事は散々で疲れ果てて帰ってきたが、とりあえず今は幸せ。

 

         


2004/4/14(水) 立川で麻婆豆腐を喰らう

Mの娘が高校に入学して数日たった。
自転車で30分ほどの距離を通学している。
話をする友達も何人か出来たようでちょっと安心した。
部活で何をやろうか、バレーボールが良いか、バトン部が良いか、なんて言っているらしい。

僕自身の高校生活はけっして楽しいものではなかった。
校則の厳しい私立高校に馴染めず、かといってドロップアウトも出来ずに中途半端なまま悶々としていた。
今思っても高校時代の記憶は希薄で虚ろだ。

なんであんな高校生活を送ってしまったんだろう。
勿体ない。
かと言ってもう一度やり直すか?と言われても何だか面倒だけれど。

Mの娘には素敵な高校生活を送ってもらいたい。



そんな会話を車の中でしながらMと立川へ向かう。
マックでもテイクアウトして昭和記念公園を散歩しようと思ったのだ。
この公園は恒例のマラソン10キロレースに僕が出ることもあって馴染みの場所で、季節ごとに整備された
花壇が魅力だ。
今はチューリップとポピーが盛り。

が、立川に着く頃には空一面灰色の雲。
そして空気には紛れもない雨の匂いが混じっている。

また公園にはいつでも来れるよ。と予定変更だ。
とりあえずビックカメラの駐車場に車を停めてブラブラと駅のほうへ歩こうか。
手を繋いで大きな歩道橋を渡ろう。

いろいろな店を見ながら立川グランデュオを歩くのは楽しい。
何を買う訳では無いけれど、店を冷かしながらブラブラと。
7階は中華街で、もちろん横浜とは雰囲気も規模も違うけれど家から近い事もあって良く行く場所だ。
「中国超級市場」で中国雑貨や食材を物色。
乾燥ゆりの花や月餅を買ったり、冷凍庫の豚の頭に驚愕したり。


   

昼食は飲茶と迷ったが定番の「陳建一・麻婆豆腐店
山椒のシャープな辛さが最高の麻婆セットは1000円で、辛いもの好きな僕には最高の御馳走。
平日昼間にビールを呑みながらこんなものを食べているなんて、至福のひと時だ。
早い時間に入ったのですぐに席に着けたが、食べ終わって店外に出るときには待ち用の丸椅子はすべて埋まっていた。
今まで気づかなかったのだけど、麻婆豆腐の持ち帰りも出来るんだな。 今度は忘れずに買って帰ろう。

もう一つ上の階には眺めのいいカフェが有ったっけ。
ここの窓辺の席は最高だ。
丹沢連峰から富士、奥多摩、秩父の山々まで一望にできるんだ。
が、今日は残念。 ガスっていて山を見る事はほとんど出来ない。


外を眺めながら長時間くつろぐ。
いろんな話をしながら、あるいは何も話さず頬づえをついて。

こうしてお茶しながらゆっくりする事は僕らには珍しいことかもしれない。
いつも、やりたい事や目的地に一直線でゆっくりと脱力する事はあまり無い。
眼下に走る中央線やモノレールを見ながら、なんだかホッとする。
非日常は楽しいけれど、こういう普通の日常を一緒に過ごすのが本当の付き合いなのかもしれない。

道を歩く人たちが傘を開きだした。 
雨だ。
8階のカフェの窓から見下ろす雨のビル街は眠たげでとっても平和だ。



そんなゆったりとした雰囲気はビックカメラに入った途端に吹き飛ぶ。
僕は電気製品やカメラが大好きなんだ。
目的は職場の自室に置くプリンターの購入だったのだけど、そんな仕事で使うものなど迷いはしない。
店員の薦めるものをサッサと買って、あとはひたすら物欲の世界に突入だ。

大画面液晶テレビに見入り、軽量小型ノートPCに没頭し、超高級一眼レフにため息をつく。
いや、最高級とは言わないけど、やっぱり欲しいな一眼デジタル。
日々是煩悩。


 

 


2004/4/13 (火) 子供の頃アメンボと遊びましたか?

昨夜の古希祝い。
仕事から帰ると居間に両親と兄夫婦、兄の3人の子が集合し大騒ぎになっていた。
テーブルに予想通りの寿司と、大皿のオードブル、サラダや揚げ物、焼き鳥、煮物。
酒も日本酒、ビール、ウイスキー、焼酎・・

席に着くが、やはりこういう場は苦手で居心地悪い。
本当に、家族揃って食事するなんてほとんど無い事なんだ。
居心地の悪さを表面に出さないようにハイピッチで酒を飲む。
テレビを点けて興味ないニュースをなんとはなしに見る。
ちょくちょく席を立ち、差し入れと称して愛犬に焼き鳥をあげる。



でも、酒が進むうちにそんな違和感は何処かに飛んでいく。
そりゃそうだ、いくら珍しいこととは言え家族なのだから。
普段仲の悪い兄と、くだらない事を沢山話す。
ほとんど口をきいた事もない義姉とさえ、二言か三言は話した。

中学になり、僕や兄の後輩となった姪の「生徒手帳」に印刷してある校歌や生徒会歌を
兄弟で懐かしく歌う頃には、とても良い雰囲気の宴会になっていた。
そうなんだ。  
忘れていたけど、この人とは兄弟だったんだ。

誕生日だから〆はケーキだ。
70歳の父が誕生ケーキに立った7本のローソクを吹き消す様はきっといつまでも忘れない光景だろうな。
チョコレートケーキには勿論名前入りだ。

なんだか良い夜になった。



   

それにしても我が家の男たちは酒を呑むこと呑むこと。
恐ろしい速さで缶や瓶がカラになっていく。
日本酒の2升は完全にカラになってるし。
半分以上は僕が飲んだのだけど。



   


朝、出勤する時に作りかけの池を覗き込む。
どんな濾過器が良いかな、ショウブはどこに植え込もうかな、なんて考えながら。

と、視野の隅を何かが滑っていった。
あっ、アメンボだぁ。
懐かしいな、触ると独特の匂いがあるんだよな。
まだ作って2日目の池にいったいどこから飛んできたのだろう。

アメンボって子供の頃はどこにでも普通に居たけど、最近見なくなったな。
いや、今でもどこにでも居るけれど僕がそんなものを見る眼を持たなくなっただけなのか。
スィースィーと滑るアメンボ。
その動きに魅せられて、しゃがみ込んで見入っていた。

 

 


2004/4/12(月) 古希らしい

ひどい筋肉痛の月曜日。
昨夜の深酒と月曜日とが重なり出勤意欲ゼロ。
いい天気でこのまま何処かへ出かけたい。
高校の頃ならこんな朝は学校サボって新宿や中野あたりで映画見たりしていたな。

今、午後3時。
職場でこれを書いている。
珍しく月曜なのに仕事が少ない。
その分明日が怖いけれど。

開けた窓から良い風が入ってくるな。
窓の外はちょっとした雑木林になっていて、夏は蚊がひどいけれど今の時期コナラやクヌギの若芽が
とっても綺麗だ。 ずっと眺めていたい。
職場内の売店で買ったカレーパンを齧りながらボケッと外を眺めている。
気分はすっかり隠居老人。

それにしても今日は気温が上がったな。
半袖でも良いくらいだ。 
そうなると思うのは風呂上りのビール。 デッキで飲むビールと枝豆だ。

今年もその最高においしいビールを飲むために余念が無い。
先日はウッドデッキの手入れ。 
パンツとタンクトップでゴロゴロ転がっても大丈夫なようにササクレを直し、
シールステインという油性の防腐剤を塗る。
枝豆を作るための畑も土起こし、堆肥入れと順調に進んでいる。
今年は茶豆にも挑戦してみようかな。


今日は父親の誕生日で古希らしい。
皆で食事をするので早く帰って出頭するように、と母から厳命。

え?皆で、ですかい? 兄貴とそのカミサンもだろうね・・ うーむである。
いや、そんな事より古希ってたしか70歳のお祝いじゃなかったか。
オヤジ、70になるのか。 ビックリだな。

どんな食事会になるのかは帰ってみないと解らないが、
正月でさえ家族全員集合で食事をしない疎遠な関係の我が家。
唯一男どもの共通点は酒だから、そこに救いを求めよう。
義姉は見ないことにしよう。 
でも、お寿司だったら機嫌よくなっちゃうだろうな。
ウニだけ独占しちゃうだろうな。

要するにお子様な僕である。

 

 


2004/4/11(日) 池を作る。

小さなビオトープ作り計画進行中。
朝の9時から肉体労働開始。
植木屋用の作業着に頭にはタオル、手には軍手だ。


で、今は夕方の6時。
9時間の格闘の末に竹のフェンス目隠し3.6メートルと池の部分だけ完了。
今の状態はこんな感じ。

   

植栽がまだだからプラの池が丸見えで安っぽい感じ。
池の大きさは1.6×1メートル。
枕木と池の間に12鉢のシバザクラ。
今後の予定は、池の周囲にショウブとリュウノヒゲ、池の中にはスイレンとガマ、パピルス、ホテイアオイ。
竹の目隠しをあと3.6メートル、石を適当に配置して、池の循環ポンプを設置して完成。
作業の様子を見に来た姪っ子に、この池で大きなナマズを飼うぞと冗談を言ったら走って逃げていった。
休みの度に少しずつする予定だけど、これからの時期は畑も忙しくなるな。

で、今から植木屋の友達の所にリュウノヒゲ40鉢をタダで貰いに行くところ。
その後はたぶん遅くまで飲み歩くと思う。
汗を沢山かいたから、今日のビールはさぞ美味いだろうな。





2004/4/9 (金) 入学式

   

我が家に僕が生まれる以前から自生する「二人静」
この時期芽生えるこの野草が好きだ。





風の無い穏やかな日。
菜の花の黄、花大根の薄紫、青い空に真っ白な雲が浮いている。
そんな日、Mの娘が高校に入学した。

朝、埼玉のマンションへ迎えに行った。
はじめて見る高校の制服姿に言葉が出ない。
可愛い。 可愛すぎて外に出すのが不安だよ。
そして、5歳の頃からいつも遠くから見ていたこの子が高校生になるなんて。
まったく万感極まる思いだ。
15歳の晴れの舞台。

親でもないのにこの様だ、育ててきた親にとって卒業や入学ってやっぱり大きな節目なんだろうな。
生意気にも高校入学式に来ないでくれと親に言った(そして実際来させなかった)自分の行為を深く反省。

入学式自体は出席しなかった。
高校まで送って、近くのDIY店で時間を潰す。
実の父親は来るかと思ったけど来なかったらしい。
変なイジ張らないで、今日の制服姿を見に来れば良かったのに。

式の後はMの息子達も車に乗せて皆でお食事へ。
子供3人の食べたい物を調整するって至難の業だ。
結局「バーミヤン」・・ もう少しちゃんとした食事を考えていたので空振りした気分。
チャーハンを食べて空振りの感をさらに重ねた。

食事の後、子供たちをマンションで下ろしてMと二人で出かけようと思っていた。
下の男の子達は遊ぶ約束が有るとかで車から飛び出していく。
後部座席の娘を振り返ると、ニコニコ笑っている。
そして「どこ行くの?私も一緒に行くぅ」と。
Mと二人になれなくて残念でもあったけど、それ以上に娘になつかれて嬉しい気持ちが大きい。

Mの3人の子供達、特に一番難しい年頃のこの子となんて良い関係を作る事が出来たろう。
ずっと前に僕の職場の託児所に居た、まだ幼児だったこの子。
そんな長い時間を経た付き合いでは有るけれど、多感な時期に彼女なりに僕を受け入れてくているようで
それを思うと愛しくてならない。
新宿で食事したあの日を思い出す。


結局、僕の趣味に付き合ってもらった。
今、画策している小さなビオトープ作り。
その材料を造園屋で物色する。  
ショウブやスイレンなどの水生植物、池の周りに植えるシバザクラ。 肥料80リットル他モロモロ。
大きな造園屋に来た事が無かった娘はとても楽しそうにしている。
花の名前の質問攻めにあった。

電気屋で娘に髪のアイロン、スーパーで食材とお酒、カメラ屋でプリント・・
夕方遅くまで3人で楽しい時間を過した。
暗くなった道をそれぞれの家へ帰る。

夜は早く寝た。

 


2004/4/7 (水) カワセミが飛んだ

朝、いつものように自転車で川沿いの道を職場へ走る。
と、目の前をサッとエメラルドグリーンの光が抜けた。
へ?とそれを目で追うとなんとカワセミ。
こんな都内の小さな川にカワセミが居るのか! としばし驚愕。

職場で検索したら都心の水辺に普通に生息しているらしい。
へぇそうだのか、知らなかった。
キレイだったな。 

リンクフリーのページを一つご紹介。 野川のカワセミ


仕事は木曜までは忙しい状態が続く。
でも、今日はちゃんと昼食を食べたぞ。 
絶対食べてやると意地のようになって10分ほどでコンビニ弁当をかき込んだ。
食後にコーヒーを煎れたは良いが呑む時間は無かった。

忙しくしていると時間の経つのが早いのは良いのだけど、家に帰るとドッと疲れてしまい
途端に無気力になる。

深夜、ベッドにもたれて放心していると今日の事なのか昨日の事なのか解らなくなったりする。
向こうに放り投げてある文庫を読んでいたのは昨日だっけ、今日だったかな。
空き缶になっているサッポロビールは今夜飲んだのだったかな。
犬の散歩には行っただろうか・・

記憶に残らない時間が無駄に流れていくような気がする。
仕事はこなしているけれど、それ以上の事をしようという気力が湧かない。
ちょっと鬱っぽいのかもしれない。

 



   


なーんて、こんなに食欲が有るのに鬱なんていったらバチが当たる。
今夜は母の作った料理を貰ってきた。
タケノコを炊いたのとカジキの照り焼き。
そのままじゃ寂しかったんで、木の芽(山椒の葉)を庭から採ってきた。

この山椒の木、二年前に旧宅を取り壊す時に伐採されるところだったものを僕が移植したんだ。
ちょっと素人が移植できる大きさじゃ無くて何度も諦めかけたけど、苦労して植え替えた甲斐があった。
この時期、青々とした芽吹きを見ていると本当にそう思う。


なんだか今夜は昔に折った左ヒジが痛む。
天気が崩れるのではないか。

東の空におぼろ月。


2004/4/6(火) 池を買う

   

薄紫の花咲く大根の茎で朝露に濡れるモンシロ。
ようやく君の季節だね。

モンシロ蝶を見るたびに思い出す。
小学校何年生だったか、国語の教科書に「しろいぼうし」という話があった。

「これはレモンのにおいですか?」
「いえ、夏みかんですよ」

そんな会話で始まるお話だ。
詳細は忘れてしまったけれど、道に落ちていた帽子を拾うと、中から蝶が飛び出すのだ。
タクシー運転手の男性は、誰かが蝶を捕まえて帽子を被せておいたんだな、悪い事をしたな、と
代わりに夏みかんを帽子の中に入れてその場を立ち去るのだ。

なんだかホノボノと良い話だったな。
「むねつまりなし」「どろんこ祭り」「サーカスの馬」「やまなし」「木龍うるし」・・・
昔、国語の教科書で読んだ話を今読んだらどんな風に感じるだろう。
機会があったら是非読んでみたい。

 




仕事が忙しくなると、日記に書くことが無い。
遅く帰って簡単に食事を済ませ、酒を呑んで寝るだけ。
料理も作らないし、畑に行く時間も無い。

あっ、そうそう。
今日、ひょうたん池を発注したんだ。
水蓮鉢だけじゃ物足りなくて、菖蒲やガマを植えて今流行のビオトープを作りたい。
強化プラの池を埋め込んで、周りを石や植物で飾りポンプで水を循環させる。
少量の小魚だけを放流し、あとは自然に任せる小さな水場。
そんなものを考えていたが、DIY店ではひょうたん池が結構高価で躊躇していた。

で、ネットで発注。
152センチ×94センチ、220リットル定価34700円の池が 22550円。
お店で買うより遥かに安く送料無料。
振り込みもネットバンクで職場から手続き完了。
数時間後にはmailが入り、明後日発送するとの事。

本を初めネット通販でモノを買う事が多い。
つくづく便利な世の中になったものだと思う。
反面、毎日のように届くウイルスメールには辟易とさせられるが。





2004/4/4(日) ターキー・ライ

   

日本酒は美味しい。
ワインもビールも好きだ。
こういった醸造酒は体質にあうのか、いくら飲んでも酩酊するほどは酔わない。
いや、味そのものが好きだから味が判らなくなるほど飲まないだけなのかも知れない。

蒸留酒はそうじゃない。
もしろん好きだし、お酒に失礼な呑み方をしている気は無いけれど、呑みだすと酔いたくなってしまう。
酔いが酒を呼び、酒がさらに酔いを招く。
そのループはエンドレスで自分でも恐ろしいほどの酒量に達する。
味が好きで飲む酒と、呑むという行為が好きな酒。
僕にとって、醸造酒と蒸留酒は飲む意味が少し違うんだ。

去年の夏に神経のバランスを崩し、安定剤を常用するようになってから止めていた蒸留酒を
また最近呑み始めてしまった。
僕にとっては日本酒やワインより以前から飲んでいた酒。 
バーボンだ。



これを呑みだすと、まず食事を摂らなくなる。
ミックスナッツとチーズ。 
今夜の固形物はこれだけだ。

そして内に篭る。
携帯も切ってしまった。 テレビも点いていない。
誰とも話したくなくなり、本を読みながらボケッと過ごす事になる。

9年前、こんな生活が続いた事が有りその時の酒は着実に僕の体を害した。
一人でいる事の好きな僕に、強い蒸留酒は格好の逃げ場になるんだ。
ボトルのラベルに描かれた七面鳥の絵は、会わずに済めばそれにこした事は無い昔の悪友のようなものだ。


もともと精神が弱いんだろう。
なにかに依存するのは楽だから。
だからこそ僕にとってアルコール50度のこの酒は要注意だ。

別に何かがあった訳じゃないのだけど。



2004/4/3(土) 夜、徘徊する

    

夜、新宿へMを迎えに行く。
彼女は今夜、職場の新人歓迎会だ。

都庁前に停めた車の中から、中央公園の花見客を見ていた。
風の強い夜で、時おり通りをはさんだこちら側にも桜の花びらが舞う。
雪みたいだな。

この街特有のドブの匂いと高層ビル。
他のビルと対照的に灯りの落ちた都庁は大きな遺跡のように見える。
ハザードを点けた僕の車に飛び込んできたMはほんのりと酔っていた。

         なんで、そんなに息切らせてるの?
          
             住友ビルから走ってきたの


ちょっと散歩をしようか。
昼間の雑踏は苦手だけれど、夜の都心の底を流すのは嫌いじゃない。
車を走らせながら、桜の樹の多さに今更ながら気付かされる。

散り際の桜が信号の赤に照らされ、ゾクッとするほどに綺麗だ。
今夜は道往く人も、いつもと違い上を向いて歩いている。



3時間だけのドライブを終えてマンション前で別れた。
天気は下り坂。
もうすでに空気に雨の気配。



2004/4/1(木) 自転車を漕ぐ

   

良い天気の木曜日。
春特有の風にもまれ、埃にまみれ、花粉に涙し。
それでも萌え出でるこの時期の季節に体をさらして自転車通勤するのは楽しい。

通勤路の何割かは河川沿いの砂利道だ。
小さな川だけれど鴨が集まり、鯉が泳ぎ、散歩中の犬が恐る恐る足を踏み込む。
そんな様子を見ながらワッセワッセとペダルを漕ぐ。

桜の薄紅、レンギョウの黄、コブシの白、ミツバツツジの赤紫、ハナズオウの赤。
ユーカリも薄黄色の花をつける。
春は色彩の季節でもある。

時間を作ってゆっくり山歩きでもしようか。
スギナやワラビを摘みながら、小さな双眼鏡を持って。



そんなゆったりとした気分も職場に着いたとたんに吹き飛んだ。
やらなければいけない事が多すぎる。 そして何一つ思う通りにこなせやしない。
昼、「緑のたぬき」をかき込んで10分ウタタ寝して午後はまたオロオロと過す。
新入職員の研修やらマニュアルの改訂やら、僕にとって雑用としか思えない仕事が多い。
デスクのPCを更新したのも痛い。
新しく買ってもらったパッカードのPCは実に早く快適でモニターも見やすいけれど、
データの移行できていないPCなんてただの箱だ。



そんな訳で歯医者の予約時間に間に合わず、でもイトーヨーカドーで惣菜だけは買って帰宅。

シューマイ、サラダ、枝豆、テンプラ、イカから揚げ、チーズにビールとワイン。
明日は休み。
これら食材と映画をダビングしたビデオを持ち込んでMと1日ホテルに篭るのだ。
久しぶりにゆっくり休みたい。
お酒を呑みながらビデオを見て、ゆっくり昼寝もしよう。
そんな時、もちろん携帯はoffだ。
だれにも邪魔させない。