2003/92003年09月30日



2003/9/30(火) 金木犀

9月が往く。

夏が大好きで、毎年この季節は悲しい思いをするのだけど
それでも、季節の変化を体で感じられるのは嬉しい事だ。

たとえば今日の空。
今日ほど透明度の良い日は、僕の住む東京西部からでも、南西に丹沢山系、西は奥多摩
北西には遠く秩父連山の武甲山まで目視できる。

そんな澄み切った空と気持ち良く乾いた空気の中、今日の夕日は本当に素晴らしかった。
刻々と変わる空の色を、圧倒されながら職場から眺めていた。
先日の小菅の露天風呂で、こんな光景を見られたら、どんなに素敵だろう。

また、今日は嬉しい事が一つ。
今朝、ふと風の中に懐かしい香が漂った。
金木犀(キンモクセイ)だ。

何度かここでも書いた以前祖母の家のあった場所に有る、樹齢80年とかの金木犀の大木。
祖母が逝き、屋敷を壊し、アパートに建て替えるために、一度は切られる事に決まった
その大木は、紆余曲折の末残された。 が、大きく広げた枝は無残に刈り込まれ
一時は枯れるのではないかと心配していた。

僕は、思い出の詰まったこの金木犀の木が大好きで、何とか助けたかったし
専門家の意見を聞いてこの一年半ケアし続けてきた。

その木に、花が付いたのだ。
先年までご近所の目を惹いた、見上げる巨木そのものをオレンジに染めるような
勢いは無い。
でも、幾つかの枝に付いた今年の金木犀の花。
これは、僕にとって、本当に嬉しい秋の風物詩。 

春の沈丁花と並んで、あの芳香が夜風に漂うと、なんとも言えない気分になる。


殆ど使っておらず、年度が替われば消滅する有給が35日。
なんだか仕事を頑張ろうと言う気がせず、今月はその何日かを消化するつもり。
先日作った10月の勤務表に、自分の休みを公休、有給合わせて12日入れた。

一ヶ月に12日休めると楽だなぁ。
休めばその分、休み明けに忙しくなるのは判っているけど。
明日の事は明日が思い煩えば良い。
今日の癒しが今は欲しい。

明日、明後日はその第一弾の有給。
どう過ごすかは未定。


朝、即席コーンスープ。
昼、コンビニのノリ弁


夜、買ってきた水菜に、冷蔵庫にあったシラス、桜海老をカラ炒りした物を乗せて
バルサミコとイタリアンでサラダ。

これからゆっくり酒。



私信・「ありがとう」は懐かしいですね。363chでしょ? 皆若くてあの頃のドラマは見てて飽きない。
    僕は以前261chでやってた「俺たちの旅」が涙モノでした。

 


2003/9/29(月) ふざけるなJR

僕の通勤手段は車orバイクor自転車。
通勤距離は約7キロ。
その距離の通勤に掛かる時間は、バイク、自転車、車の順に早い。
つまり、車より自転車の方が早く着くのだ。

それは、全てJR中央線のせいだ。
東京西部の人なら良く知っていると思うけど、この中央線、朝は2分おきには走っており
その沿線では、開かずの踏み切りとして有名な渋滞ポイントが沢山有る。
朝の通勤時間帯、一時間にほんの数分しか開かない踏切もあるのだ。

僕の通勤は、まさにその中央線を越える経路。
ダイヤのほんの間隙をついて開く踏切のお陰で、車の場合たった7キロの通勤に1時間掛かる
事も有るという極悪さ。

その中央線の高架線化工事が進んおり、土曜から線路の架け替え工事が始まった。
昨日はJRの大ポカで、半日以上も運休になりニュースになった、あの工事だ。

高架化は大いに結構。
しかし、ニュースにならない被害も有る。

工事により、遮断時間が更に長くなった踏み切り。
今まででも、ほんの数秒のタイミングで開いていた朝のラッシュ時の踏み切り。

もう、まったく開かない。

今日は自転車で朝家を出て踏み切りに着くも、現場の作業員に聞くと、
「今朝の7時15分から一度も開いていない」と言う。
その時点で8時10分。

つまり、通勤という、人の一日でもっとも時間にシビアになる時間に南北を1時間も
完全に分断しているのだ。

工事の期間中はご協力ください、と看板にある。
でも、その工事は2010年末まで続くのだ。

 この看板。
朝の7時-9時は殆ど開きません、とある。 看板に偽りなし。

で、この踏み切りの場所から、記載のある「新小金井街道」までは数キロは有る。
朝の通勤で、その「新小金井街道」まで迂回しても、殆どの車が迂回、集中する
その道は全くのマヒ状態。
しかし、その道以外に中央線と立体交差している道は地域には無いのだ。

ふざけるなJR。


ここ数日不調。
今日は夜7時までの診察時間にギリギリ間に合い心療内科受診。

日記でも、文章にすると自分の考えが再認識されたり整理されたりと言う事は有る。
同様に、主治医との会話の中で自分の本当の感情やストレスを認識させられる事が多い。

眼の優しい主治医相手に懇々と今の状態を訴える。
そして、自分の話している内容を聞き、自分で自分を情けなく思う。
悪循環だ。

薬は変更なし。
4週間分の投薬を希望するも、
もうすこし病態がはっきりするまでは、2週間ごとに受診する事を薦められる。

帰り道、終わってしまったと思っていた限定のモス・ナンタコスがあるのを発見し
買って帰ったものの、ひどく疲れていて袋も開けていない。


2003/9/26(金) 温泉の効能はダテじゃない



グロテスクですね。
これは僕の左ヒジの関節。

高校を卒業した年の10月に起きた、チョッとした事件で大怪我をして
形が無くなる程につぶしてしまった僕のヒジ。

本来の関節は全く崩れてしまって、骨の破片で何とか形作った関節。
このケガで、僕は200日入院し、5回の手術を要した。
その内の70日程はベッドに寝たきりで、寝返りすら出来ない状態だった。

退院後、リハビリも効果無く、左ヒジは45度の角度でほぼ固定され
関節は動かず、僕はその後の進路、将来就きたいと思っていた職業を大きく変える事になった。

今でも、両手で顔を洗う時、右ハンドルのマニュアル車、ゴルフ、テニスをはじめ多くのスポーツ、
果ては事前審査で落とされた船舶免許まで、不自由さは計り知れない。


いや、そんな事はどうでも良い。
このヒジは一年中、特に冬場や雨の日などは重い鈍痛と冷たいシビレでその存在を僕にアピールし続ける。
それは、あの年の10月27日にこの腕を潰してから今日まで、すでに僕の日常になっている。

ところが、だ。

昨日、本当に久しぶりに行った温泉、「小菅の湯」に数時間も浸かっていた効果が出たのか?
痛くないのだ。
いつも、ベッドの中で朝目覚めた時、特に今日の東京地方のように雨の朝には、
シビレて感覚の無くなっていた僕の左ヒジ。

朝起きて、歯を磨き、コーヒーなど飲んでいて、あれ?と気付いた。
痛くない。

「小菅の湯」の効能に関節痛、関節のこわばり、と有るが、効いたのか???

針や灸など、色々と薦められても乗り気になれなかった、半ば諦めていたこのヒジ。
もう少し頑張ってみても良いのかも知れない。


今日は過酷な一日。
明日の土曜はもっと困難な日になりそう。
なんとか乗り切ろう。

今夜も薬を飲んで早く寝る。


2003/9/25(木) 温泉に逃避する そして夏休みの終わり

朝起きて溜息一つ。
僕の遅いたった3日間の夏休みは冷たい秋の雨の中に消える。

休み最後の今日。
誰とも予定を合わせられなかった短い夏休みの終わり。


ふと思い立って山梨の小菅村に行く事にする。
以前からドライブコースとして気に入っている静かな山村。
ここに「小菅の湯」と言う温泉があるのは知っていたが、いまだ未経験だったんだ。

読みかけの本をもって、中央高速を調布から乗り、相模湖ICで降りる。

 

県道・上野原丹波山線は路肩にコスモスの咲く、のどかな道だ。
ATをマニュアルモードにして、久しぶりに汗をかくほど一生懸命に峠道を運転した。 
対向車も殆ど無く、家を出て2時間程で小菅温泉に着く。

ここ小菅村は人口僅か1000人程の村で、東京都の水源である奥多摩湖に隣接するだけあり、
周囲の山は水源林として保護されている。

その村にあって小菅の湯は数少ない集客施設だろう。

入湯料とタオル2枚、浴衣のレンタル料で900円を払い、打たせ湯、ジャグジーなどを楽む。
やや白濁した、すこしヌメリの有るアルカリ泉。
匂いは無く、温度は少し低め。
だから、ゆっくり時間を掛けて浸かることが出来る。

聞くと、休日は非常に混むとの事だったが、今日の男湯は5,6人しか客はいない。
団体客など居なく、とても静かだ。

そして露天風呂に入る。これが良かった。



風呂の半分を覆う屋根を避け、大粒の雨に打たれながら湯に浸かる快感
雨に打たれながら風呂に入る不思議な感覚と嬉しさ、
そして運良く露天には僕一人。

なんで、他の人たちは皆、室内風呂に居るんだろ?
外が気持ち良いですよ!と教えてあげたくなる衝動を抑え、一人贅沢に雨にあたる。

冬、雪の中、この露天に浸かったらどんなに素敵だろう。


腹がへった。

施設内には休憩所兼食堂があり、なかなか旨い蕎麦を食わせるという。
そうだ、小菅は蕎麦の産地なんだ。

ざる蕎麦700円(小菅産蕎麦粉十割)、ニジマスの辛味噌焼き400円などを肴にビール、やがて酒へと。

 

酒は峠一つ越えた所に蔵の有る地酒の「澤の井」
好みの酒だ。

持ってきた本を読んだり、外を眺めたり。
幸せな気分だ。

同じ幸せでも、笑い出したくなる種類のものではない。
じっくりと一人で考え事のできる幸せ、
誰にも邪魔されない自分だけの贅沢な時間を過ごす幸せ。

少し寂しさの混じった一人の幸せな時間。

大きなガラス窓の外に、大粒の雨に打たれたコスモス、その向こうに真っ白な花を付けた蕎麦畑。

山から雲が降りてくる。

新そばの季節にまた来よう。
平日の、できれば雨の日が良い。
この真っ白な花を付けた蕎麦が収穫された頃にきっとまた。



結局、露天と座敷を行き来し、かなり長い時間滞在。
帰り道、澤の井の蔵でMに土産を買い、青梅街道で帰宅。
家に帰ったときはすでに真っ暗になっていた。

さて、明日からまた仕事の毎日。
金曜、土曜の忙しさを想像しただけで気持ちが挫けそうだ。

今夜は薬を飲んで早く寝る。


2003 9/24(水) ラーメン連食、チョイノリ

3連休2日目。
朝8時、カーテンを開けると霧雨がすでに降っていた。

はぁ・・バイクで鎌倉散歩は却下。


出勤途中のMの携帯から連絡が入る。
いつもの定時連絡。
息子が軽い喘息の発作を起こしたので、学校は休ませ一人で留守番させていると言う。

それでも、留守番させて母親が仕事に行けるのだから、子供達、すっかり大きくなったな。


僕の方は、今朝起きた時には昨夜の具合の悪さは消えていた。
でも、やはり遠出する気は起きず、暫く朝刊など読みつつ犬と遊ぶ。
いつまででも、気の済むまで遊んでくれる僕の犬に感謝。



11時になって、やはり気になるので、Mのマンションに一人留守番している子の様子を見に行く。

パジャマ姿でゴロゴロしていた子に、持参した聴診器をあててみるが、それほど状態は悪くない。
あまり心配しなくてよさそうだな。

M家のテレビ故障中で見られなかった昨夜の「遊戯王」と「ピンポン」のビデオを渡すとニコーっと笑っていた。


その後、一人でラーメン行脚へ。
まず、練馬・大泉のつけ麺の有名店「十兵衛」へ。



たまたま運良く、待たずに入店できたが、僕が入った直後から長蛇の列になった。
開店直後から通っているけど、ここも行列店になったな。

オーダーはつけ麺(太麺)。
じっくり時間を掛けて茹でる太い麺は喉越し良く、プリっプリ。
濃厚な魚介系のつけ汁は、酸味と辛味が良く利き、それが麺に絡むと、もう至福と言っても良い。

つるつる、つるつる。

この店では、最後につけ汁をスープ割りしてくれるが、和風とトンコツを選べる。
今日は和風スープで割ってもらった。
これが、また旨いんだぁ。
結局、一本の麺、一滴の汁も残さず堪能。
はぁ、ごちそうさまでした。


ブックオフで立ち読みの挙句、山崎豊子の「二つの祖国」上中下の三冊を購入。
ちょっと畑を見て、ガソリンスタンドに寄ってから二件目へ。


二件目は吉祥寺の「一二三」(ひふみ)
実はこの店に来るのは初めて。
人によって評価の異なる話題の店だ。

店は看板も無く、場所を知らないと通り過ぎてしまうかもしれない。
静かで落ち着いた店内。 BGMはジャズだ。
「一二三そば」850円を注文。



はたして、これは蕎麦なのか、ラーメンなのか?が第一印象。
麺はそば粉を使っているらしい。
汁は昆布とカツオ?  

不思議なラーメンだ。
見た目も、食べ始めた第一印象もこれは「蕎麦」
でも、食べ進むうちに、やはりラーメンだ、と思う。

汁のコクがまぎれも無くラーメンなのだ。
戸惑いながらも、とても上品な物を食べている気になって来る。

蕎麦、ラーメンの境を越えて、まぎれも無くこれは上等な料理だとおもう。
腹ペコで、一気呵成にかき込みたい時には物足りないだろうな。
でも、2杯目で、ゆっくり味わうことの出来る今日の僕には、
とても幸せにさせてくれる一杯だったな。


夜、父がバイクを手放したと聞く。
昔からバイクが好きで、若い頃の写真など僕が言うのも変だけど、なかなかカッコ良いバイク野郎だ。

ここ10年以上、HONDAのでっかいバイクに乗っていたのだけど、バイクの寿命と、自身の体力とで
大きなバイクが負担になり、手放したと。

で、代わりに買ったのがこれ
その名もチョイノリ。

そっと打ち明けるが、父親は70才だ。
・・・別に受けを狙ったわけじゃ無いだろうけど。

でも、バイクを手放し一気に老け込まれるよりは良いし、
こんなバイクを買って喜んでいる親父が可愛くもある。

めったに会話しないけど、いつまでも元気でいて欲しい。
チョイノリ乗って、近所をブイブイさせてくれ。


2003 9/23(火) やっぱり猫がすき?





秋分の日
秋彼岸
今日、太陽は真西へ沈む。
向こう岸にいる人を想う日。


仕事は休み。
遅い夏休みで明日も明後日も休み。

と言っても、友達ともMとも都合を合わす事は出来なかったので、一人で自由に
過ごす積もり。
体調に今ひとつ自信が持てないので、遠出はせずに近所をブラブラしようっと。

今日は朝早くから借りている市民農園で土いじり。
秋は第二の農繁期で、やる事は沢山有る。

写真は左から、モロヘイヤ(もうすぐおしまい)、ハクサイ、トンネルの中には京野菜の水菜の
種を蒔いた。
その左にはホウレンソウの種が蒔いてあり、芽を出しているのは大根、玉ねぎ、ネギ、キャベツ。
他にもチンゲンサイと菜の花の種を蒔く積もり

土いじりは気分が良い。

農薬を使わないので、葉に付く虫を取ったり、クワで根元に土寄せしたり、一休みしてヒツジ雲の
空を眺めたり、隣のスペースのおじいさんと作物自慢したりして、ゆったりと時間が流れる。


先日、あれほど医者に言われたのに、今日、意図して薬を抜いた。

一日を自分の自由に使え、畑仕事やバイクで散歩など、好きな事だけをすれば良い日だから
薬無しで乗り切れる気がしたのだ。

予防のために有る程度の薬剤血中濃度を維持する事も大事なのは重々承知なのだけど。

で、夕方になって具合が悪くなる。
こう言うのを自業自得という。

焦ることが何一つ良い結果をもたらさない事は判っているはずなのに、どうしても焦ってしまう。
一日3度の薬を抜いたり、頓用の薬を我慢したり悪あがきし、結果として自分を追い詰めること
になるんだ。

結局降参し、薬を飲み、医者に適量ならOKと言われている酒を飲む。
焦る自分に自己嫌悪しながら、杯を重ねる。

今、畑にある作物、白菜を収穫し漬物を漬ける頃には、あるいは菜の花の種が芽吹き、
僕の大好きな黄色い可憐な花をつける頃には、今より軽快していたい。
そう願っている。




今夜は、マグロ、うに、ままかり、海老。油揚げ焼き玉ねぎスライスのせ、万願寺トウガラシ焼き
ポン酢かけ。
酒は南部美人。

明日、東京地方の天気は悪いらしい。
ガッカリ。 バイクで鎌倉辺り散歩に行こうと思ってたのにな。

なんか、テレビがツマンナイな。
こう言う時、スカパー入ってて良かったと思うよね?

ところで、地上波で「やっぱり猫が好き」の新作が始まったって噂を聞いたけど
ホントなんですかね。  あとで調べてみよ。


2003/9/22(月) 南部美人

とっても好きな酒、岩手の南部美人・純米吟醸生を手に入れたので、
今夜は自宅で腰を据えて飲む事にする。

いつもより早く帰れたので肴を準備。
鯛の煮付けと岡山名物の「ままかり」の酢漬け。
自家製味噌の焼きおにぎり、酒盗、ナスのヌカヅケなど。

明日は休みだし、見たいDVDなども有るので、今夜は早い時間から
自宅に引き篭もり、一人手酌で飲むことにする。

では、いただきます。

 

 


2003/9/20(土) 横須賀 猿島へ行った

台風が向かってきている。
不謹慎だけど、楽しみだ。  台風が好きなんだ。
出来ることなら、以前良く遊びに行った八丈島の埠頭あたりで物凄い大波を見ていたい。


昨日はMと横須賀。
学生時代、22、3歳の頃だったかな。 
当時の彼女と良くあの辺に遊びに行った。

横浜なら、今は無きバンドホテルに泊まって中華街。
横須賀なら横須賀中央駅のすぐ脇のビジネスホテルに泊まって、
ドブ板通りを飲み歩いたりしたものだ。

自分の車を手に入れて、学生真っ只中で、新しい彼女もいて、自信たっぷりな頃だった。


んで、横須賀。
埼玉のMのマンションへ朝の9時前に迎えに行き、環八、第三京浜、横浜新道、
横横の横須賀ICへ。
国道16号に出たら、もう横須賀の街だ。

  たいした渋滞も無く、風は強いけど良い天気で上機嫌。

適当な駐車場に車を入れて、ドブ板通りをフラフラと。
あぁ、懐かしいな。

ハンバーガー屋さんから良い匂いがしてる。
ハニービーという店だ。
ちょうど昼時だし、匂いにつられて入る。
ハンバーガー、BLT、タコス、そしてバドワイザーを2本注文。

入ってから気付いたが、もしかしたらこの店、
ずっと以前に入ったことが有ったような気がする。
内装、雰囲気、そして何より、この味に覚えがある。

  バーガーもタコスもウマイ。

ケチャップとマスタードをこれでもか、と大量に垂らしたバーガーは特にウマイ。
それに、普段は飲まないバドワイザーもスッキリしてピッタリだ。


ベースの脇を通って三笠公園へ。
昔、ここで音楽に合わせた綺麗な噴水を見たことが有るけど、今でもやっているのかな?

バルチック艦隊を破った有名な旗艦・三笠を見た後、2キロ程沖に有る猿島へ渡る。
往復で大人1200円。


猿島は14年ぶりだ。

 

一時期、渡船が休日のみだったり、完全に渡島禁止だったりしたみたいだけど
今では、3月から11月まで毎日運行
東京湾に浮かぶ唯一の自然島らしい。

東京湾の入口に位置するこの島は一世紀も前から重要な軍事拠点だったようだ。
砲塔跡やトンネルが今でも残り、当時のこの島の役割を今でも色濃く残す。

ただ、今この島ではこれらトンネル等の保護、観光化にむけて全島で工事中で、目当ての
古いトンネル等は立ち入り禁止になっていた。

 

シーズンオフだからか、平日だからか、同じ船で渡島したのは、わずか5人。
皆、島のどこかに散ってしまい、周りには誰も居ない。
静かだ。
対岸には横須賀の街。

暑いけど、風があるから不快じゃない。
ゆっくり散歩したり、沖の船を見たり、靴を脱いでヒザまで海に浸かったり。


なんだか不思議だ。
14年前の僕も、恐らく此処でこのように時間を過ごしたのだろう。
ビールを飲みながら、対岸の街を見ていただろう。

何も変わらないような、全てが変わったような。

当時ここに一緒に来た人は、もう一児の母。
今日、隣に居るMはその頃、前夫と結婚後長女を妊娠中だった頃だ。

僕は14年間、何も変われずに、時間だけ浪費してしまったのかな。
それとも、気付かないだけで、色々と変わったんだろうか。
すっかり歳をとってしまった事だけはたしかだ。


良い休日だったな。
横浜、横須賀あたり、やっぱり好きだな。
歩いていて楽しい街だと思う。

気分の波は有るものの、どこかに行って、それが楽しいうちは、僕は大丈夫だと思う。
毎晩、薬に頼って眠っていても。

 M近影。 いつもありがとう。


2003/9/19(金) 心療内科にて

昨夜の不調は夜中の何度もの覚醒を経て、朝にはどうにか収まった。
今日は、殆ど睡眠も取らずじまいだったが、車で遊びに出かけ、それはとても楽しかった。

その様子は明日?upするとして、今日の夕方、受診した時の様子を書く。

僕の主治医は、割と時間を掛け、しっかり話を聞いてくれる。
そして、厳しいアドバイスをする。

主治医の意見では、僕はまだ、自分の病気(不安神経症)を受け入れていないと。
薬を飲むことに罪悪感があり、できれば飲まずに済ませたいと思っていると。

その通り。

僕は自分の症状をM以外の誰にも言っていないし、薬を飲んでいる事も隠している。
そして、できるだけ早く服薬が不要な状態になる事を熱望している。

主治医の言う事は理解は出来るが、やはり、隠したいのが本音だ。
まぁ職場で、僕は神経症だ!と言っても、何も状況は変わらないだろうけど。

ソラナックスをパキシルに変える、又は増量を勧められるが、それを断る。
ソラナックスで良くなりたい。
今程度の軽い薬で完治に向かいたい。

その代わり、屯用のレキソタンをもっと使うようにとアドバイスを貰う。
5ミリを一錠で効き目ないなら、躊躇無く二錠飲むこと。
一日最大4錠までは飲んでも良いこと。

無理して服薬を我慢し、結局不安発作を長引かせるなら、強力な薬で一気にやっつけるべきだと
言われる。

そうなんだろうな。
医師の言う事は良く判る。


でもな。
なんだか、考える事多し


今日、近所のアパートで、住んでいた老人が遺体でみつかったらしい。
死後数日経っていたと言う。
もともと体の悪かった単身の老人の自然死らしい。

そして、僕は、その人を多分何度も見ている。
アパートの周りに沢山いる野良猫にいつもエサをあげていた方だ。

話を聞いて、なんだか堪らない。
彼は最後の瞬間に何を考えたろう。

どうか、安らかな世界で、ゆっくりお休みください。
それだけを、ただお祈りいたします。


2003/9/18(木)

ちょっと具合が悪いので、覚書。

昨夜はホリゾン5ミリを二分の一錠
寝つきは良かったが早朝覚醒(4時)

今日の朝、引き出しの奥と車のグラブボックスからソラナックスを4錠発見し
昨日受診できなかったものの、通常通りの服薬が可能になる。
朝、昼とも勿論服薬。

午前中は絶好調。  むしろハイな位だった。
午後、急速に不調になり、ホリゾン5ミリを二分の一錠。

夕方帰宅後、食事。
食欲は有る。
食後にソラナックス。
それでも不調は収まらず、冷や汗、動悸、不安焦燥感。

頓用に出ているレキソタンを20時に飲む。

さて、これからどうなるか?
予想(希望)では、今夜は不調のままでも、明日の朝には軽快しているのではないかと
思っている。
そうでなければ困る。

もし、今夜、今以上に具合が悪くなるなら、レキソタンをもう一錠追加しよう。

なんのキッカケも無く、突然の不安発作は辛い。
思い当たる引き金が有るなら、それを避ける事も出来るのに。

明日は仕事休み。
もし復活していたらMと出かけたいと思っている。
復活していなかったら、昼間受診し、主治医の指示を仰ぐ事になる。

はぁ、情けない・・


2003/9/17(水) 薬が無い! 土の匂い
 

通院日。
定時に職場を飛び出し、バイクで10キロほど離れた心療内科クリニックへ向かう。
僕の主治医と話が出来ると思うだけでも、なんだか気持ちが落ち着いてくる。

クリニックの入っているビルのエレベータに乗り、2階で降りる・・・真っ暗じゃん。

あぁ、やっちまった。
このクリニック、普段は夜7時まで診察しているのだけど、水曜午後は休診なんだった。
薬は今夜で飲み切り。

さて困ったぞ。
さすが不安神経症。
真っ暗なエレベーターホールでさっそく不安になって来た。
掌にジワっと汗が出てくる。

明日の木曜も休診だし、金曜の夜に受診するまでどう乗り切ろう?
家に帰って引き出しをゴソゴソと漁る。
出てくる出てくる。デパス、リーゼ、ホリゾン・・・
なんでこんなに沢山、安定剤・抗不安剤の類を溜め込んでいるんだか。

とりあえず、一日三回処方されていたソラナックスと同じベンゾジアゼピン系のホリゾンで
金曜日まで乗り切るしかないだろうな。
フラツキが出ないように、5ミリの錠剤を二つに割って、半分で様子を見てみよう。


庭の片隅に、秋ゾーンとも言うべき狭い坪庭を造ってある。
もちろん自分で石を運び、土を盛り、秋に花が咲いたらこうなるかな?と想像しながら
一本一本木や草を植えていったのだ。

で、初秋。

ほぼ想像通りに、萩はしなだれ掛かかりながら、薄紅の花を咲かせ、彼岸花は真っ赤に萌え、ホオズキは
提灯の様な実を付けた。
もう少しすればフジバカマも花を付けるだろう。

借りている菜園には、今年初めて、京野菜である水菜の種を蒔いてみた。

夏は往き秋が来る


畑仕事、庭仕事
露に濡れた土の匂いを嗅ぐと泣きたくなるのは何故だろう?

 


2003/9/16(火) ハル


なんだか食事を作る気力が無くて今夜は「チキンラーメン」
お酒(チューハイだけど)も缶から直接飲んじゃったし。

食事はキチンと食べる、お酒はキチンと飲む、を心掛けてるのに今夜はダメダメ。



昨夜、(ハル)と言う映画(96年、森田芳光監督、深津絵里・内野聖陽主演)を見た。
ずっと昔ダビングして、一度見たきりだったビデオがラックの奥から出てきたんだ。

パソコン通信のメール交換で互いに癒される男女の話。
今じゃ皆インターネットで、パソコン通信なんて死語だけど、
あの頃はNiftyやPC-VANの全盛期だったかな。

最初に見た当時はあまり印象に残らない映画という感じだったけど、
昨夜は良い映画に思えた。


当時の深津絵里カワイイ。
暗い部屋で深津がフォーラムで知り合った名前も顔も知らない男の人から届いた
メールを微笑みながら読むシーンがいい感じ。
静かに淡々と、いい映画だった。

(ハル)、まだ見ていない人はお勧め。
多分レンタル屋さんに有ります。



今じゃメールやチャットは当たり前だけど、あの当時はまだ一部の人たちの物だったかな?
この映画のモデルになっているパソコン通信はNiftyがモデルなのかな?
映画公開の96年頃は僕もNiftyに入ってはいたけど、その課金の大きさに段々と離れていった頃だ。

そして草の根BBS(これも死語)へと移行。
僕も地元吉祥寺に有った某BBSのメンバーになり一晩中入り浸ってチャットしてたっけ。
メンバーはせいぜい500人強?
常連は100人位だったかな。
だから、今のインターネットしか知らない人には想像しにくい程に互いの交流は濃かった。

メンバーはほぼ地元の人たちだから、オフ会は日常茶飯事。
作家の卵やら金髪モヒカンのロッカーやら、自衛隊員やら・・
そんな未知の世界の人たちと飲むのは楽しかったな。

やがて、その草の根BBSも閉鎖。
当時の人たちは散り散りになってしまい、今はもう連絡を取る手段も無い。

 


 体調はまぁまぁ。
 明日は通院日。


2003/9/14(日) さわやかな夏日 雑感


昨夜は国分寺で飲み会。
気の会う仲間たちとの飲み会そのものは楽しかったのだけど、
往復の電車、飲み屋の喧騒がちょっとキツかった。
特に駅から会場まで歩いた道の雑踏の中で気分が悪くなり一時はどうなるかと思った。
ソラナックス飲んでから行ったのにな。

飲み会の後、キツイだろうから車で迎えに行くと言っていてくれたMに、
大丈夫だから電車で帰ると言って帰ってきたのだけど、地元駅を降りたらMが待っていた。

はぁ・・そんなに心配させているのかぁ、とちょっとショック。
心配してくれるのはとても有り難く嬉しい事だけど。


今日の日曜日、東京地方は気温は上がったものの、風はやはり秋のもので、真夏の攻撃的な暑さじゃなかった。
午前中の早い時間から市民農園でクワを振るう。
収穫の終わったトウモロコシを引き抜き、肥料を入れ深く耕す。

汗と泥にまみれた格好のままで、開店直後の園芸店へ行き、秋モノの野菜を物色。
前回ネギ、玉ネギ、キャベツを植えたので、
今回は白菜の苗10株と、ホウレンソウ、水菜、大根、チンゲンサイの種を買ってきた。
白菜の苗は植え、種は残暑の様子をもう少し見るため、まだ蒔くのはお預け。

いつもの事だけど、畑で土をいじっていると、本当に気分が良い。

少しずつ大きくなってきているウラナリのスイカ君。
熟すのが早いか、気温が下がり株の勢いが衰えるのが早いか。
頑張れ!


昼食はMを呼び出して、ひばりヶ丘のカレー専門店で。
Mはチキンカレー、僕はホウレンソウのカレー。
この店は、カレーを注文すると、ご飯と揚げたナンが付いてくる。
飲み物は最近凝ってるラッシー。

食事後、Mはこれから娘と服を見に行くという。

今までの流れだと、僕もついて往くところだが、Mの元旦那(娘の父親)が数日前に女連れで現れ、
Mの娘と会ったらしい。

数日前は父親の彼女、今日は母親の彼氏(つまり僕の事だ)と行動を共にするのでは、多感な年頃の子に
あまりにも過酷だと思い、今回は僕は退く事にする。

この頃は、僕の精神の状態が今ひとつなので、Mは遠慮して、元旦那の事を口にしなくなってしまったが、
実は母親不在の時に子供達に結構あっているらしい。
モノやお金を与えているようだ。

それを聞くと真っ黒な感情が渦巻いてくる。
でも、今は考えないようにしよう。 自分を壊さないために。


ウチの父親がどんなセールストークに乗せられたか、パソコンを買ってきたらしい。
結構前のモデルが安くなっていたようで、殆ど衝動買いのように買ってきたらしい。
これを買えば、色々な事が出来る、絶対買って損は無い、と言うような事を店員に言われたようだ。

そんなもの、衝動買いする方が悪いのだけど、パソコンなんて触った事も無い老人に、甘言ささやき
売りつけるのもどんなものかと。
なんと言っても、ウチの父親はビデオの録画も留守電の再生も、キャッシュカードでの現金引き出しすら
出来ない機械オンチなのだ。

箱から出したパソコンを前に途方に暮れている親の姿が目に見えるようだ。
事実、Internetはどれだ?と訳わかんない事言っているらしい。

本当に気が重い。
手取り足取り教えてあげるのが親孝行と言う物なのだろうが、僕にはその気力が無い・・・


そんな事を愚痴ろうと、親友の竹の携帯に電話してみた。
ら、奴は今、竹富島だって。
ビーチで体を焼いてるらしい。

よく行く飲み屋で知り合った旅行会社の人に世話してもらい、急に決まった旅行らしいが
くそー、あいつ休み多いよなぁ。
こっちがまともに夏休みも取れない状態だって言うのに。

竹富島か。
なんか、ホントに羨ましいや


2003/9/11(木) 人体の不思議展で不調になる


Mと、東京国際フォーラムへ人体の不思議展を見に行ってきた。
数年前、同様の展示を見に行って、とても興味深く感じた覚えが有る。
学生時代、人体解剖を何度か見学し、よく判っているつもりのモノの復習の
ような感じだったからだ。

でも、今回はダメだった。
展示は素晴らしく、全て本物の人体標本は学術的な価値がある。
特に基礎医学を勉強している学生は見るべきだろう。

でも、自分の精神状態が、今回の、この展示を受け入れなかった。
前回と今回の間に、祖母を亡くし、その祖母の遺志で医学部に献体し、おそらくこんな
標本になっているだろう事も拍車をかけた。

胎児の標本を見た辺りで一気に気分が悪くなり、すっかり体調を崩し、早々に帰ってきた。
帰りの車の中でも、殆ど会話しなかった。


夜、安定剤を飲んで、縁側で十五夜を見る。
薄雲の向こうの満月は、青く優しく光る。
月の光は本当に優しい。
やはり月は良いな。




こんな、ブタの蚊取り線香立てを使いながら、部屋から半分、縁側に身を出して、
月を見ながらゆっくりお酒を飲んでいたら、少し落ち着いてきた。




あちら・こちらの岸の間には、どの位の距離があるんだろ。
あちら岸の世界には、僕らが忘れてしまった色々なもの達がきっとあって、
そんな優しい世界に落ち着くまでには、まだまだ、生まれた時に定められた日まで
嫌な思いを沢山しながら生きていかなくちゃいけないんだろう。

旧暦の9月は長月だけど、寝覚月とも言うらしい。
夜が長くて、きっと目が覚め、色々な事を考えてしまうんだろうな。


2003/9/10(水) 花を探しに

夏休み第二段の2連休初日。
昨夜は薬で強制昏睡。
良く寝たが、朝、仕事に行く日と同じ時間の7時に目覚め、損したような得したような・・

ちょっと親孝行でもしようかと、以前僕が見てとても感動した劇団四季のチケット
母親にプレゼントしていたのだけど、その公演日が今日。
母親、公演前に美容院に行く、なんて張り切っていて、朝早くから出かけたようだ。
喜んでくれたようで、良かった。

僕はと言うと、開店直後のバイク用品店を物色していたら、ヘルメットを衝動買いしてしまい、
予想外の出費。
銀色のSHOEI・J-FORCEⅡ、スモークシールド付きで、3万円也。


ヘルメット買ったら遠出したくなり、そのままバイクで散歩。
昨日、日記にコスモスの事を書いてから、気になってた。
コスモスの群生が見たいな・・

西へ西へと走り、青梅駅を過ぎてから、名栗・秩父方面へ抜ける街道へ。
名栗湖周辺の細い峠道、林道をバイクでウロウロ。
青梅街道では30度を越えていた温度も、この辺では26度。

こういう時、やっぱりバイクは良いな。
車だと、同乗者でも居ればなおさら、目的地に向かう移動手段になりがちだけど、
バイクだと、たった一人だから、自分の行きたい所、走りたい道だけを往けば良い。

途中の山道で話しかけたおじいさんは、昔メグロのバイクに乗っていて、北海道にまで行った
なんて言ってたな。
ずっと一人で走っていると、そんな僅かな会話が嬉しかったり。


奥武蔵の山の上の、秘境の様な場所に有る「子の権現」様にお参り。


500円也のロウソクに願い事を書いて灯してきた。
どうか、身心ともに健康で有りますように。
この日記を読んでくださる数少ないあなたも、健康でいられます様に・・


一日走りまわったけど、目当てのコスモスを見る事は出来なかった。

でも、思いがけず見かけた彼岸花の群生。





咲き乱れる萩



誰も居ない静かなダム湖



今日の散歩は楽しかったな。
バイクで一人、フラフラする楽しさを再認識した一日。
緊急呼び出しとも、携帯電話とも無縁の一日。
良い休日。


暗くなるまで走って、家の近くまで帰ってきて、ふと空腹を感じる。

あっ!
朝起きてから何にも食べて無いじゃん。
何も飲んで無いじゃん。 のどカラカラ。



と、言う訳で、近所のラーメン「椿」に駆け込み、ネギ味噌大盛り。
ラーメンも、一緒に出てきた氷水もperfectに旨かった。

今夜は薬無しで眠れるかな。


2003/9/9(火)

疲れた。

夕方、歩道橋の上から、東の空に登ってくる月をボンヤリと見ていた。

ずいぶんと長い時間、暮れる空と月を見ていたのだけど、
通行人が怪訝な顔をして振り返る。
そんな怪しい雰囲気が有ったのかな?

昼、コンビニのおにぎりを車の中で。
夜、豆腐と一夜干しの魚で日本酒。

幸いな事に明日から2連休。
今夜眠れると良いな。
って言うか、いい加減熟睡しないとヤバイ状態。
昨夜も殆ど眠れなかったし。

残暑が例年より長引くようで、何となく嬉しいな。
畑に、遅れて実ったスイカが3個程有るのだけど、収穫できるかな?
仕事帰りに、街燈の無い真っ暗な畑により、手探りのように野菜の世話をしている。
そんな事が嬉しい。

最近、コスモスの群生を見ていないな。
いつかあの人と北の休耕田でみた、あんなコスモスをまた見てみたい。
沈丁花、紫陽花、向日葵、コスモス、金木犀。
そんな季節の花が大好きだ。


2003/9/8(月) 焼き蟹と吉祥山

ある酒販店の社長がこだわった挙句、新潟の蔵元に理想の酒作りを依頼。
自信を持って自店で販売しているのが、この吉祥山。

無濾過の生原酒で、濃厚だけど後味の良い素晴らしい酒。
香も良い。
ちょっと贅沢に蟹を焼いて、カボスを搾り肴にした。

良い酒と、良い肴。
美味しい物を美味しいと感じられ、楽しめるうちは大丈夫と思う。
ちょっと体も精神も疲れているけど、美味しく呑めるから、僕はまだ大丈夫だと自信を持とう。

膀胱炎はほぼ完治。
神経症は、ソラナックスは欠かさず服用、昨夜は屯のレキソタンは使わずに済んだ。
ただし、睡眠の質は最低。
何度も目が覚め、長い夢を見、朝起きたときにグッタリ疲れていた。

夏休み第二段は10、11日の二連休。
まとめて休みを取れなかったので、今年は函館の女友達Kに逢いに行く計画は消えた。
一緒に飲む約束したのに、ゴメンな、K。
正月にはきっと逢えるよね。

 


2003/9/6(土) その上、膀胱炎
 Sternheimer染色 油侵1000倍

はぁ・・・
タダでさえ体調悪いのに、追い討ちをかけるように膀胱炎になった。

前日夜から頻尿と不快感。
土曜日出勤し、他の仕事なんか放り出し、自分の検査。

あぁ、細菌との戦いに敗れた白血球がこんなに尿中に・・
可愛そうな僕の白血球。

あまり薬を飲むのも嫌だったので、大量に水分補給しながら様子を見よう

まったく、トホホな気分である。


2003/9/5(金) ソラナックス、レキソタン、命の水


気持ちの良い天気
夕方、空気に湿気が少なくサワサワと風が流れる。

連休明けのダルい体で出勤。
2日休んだ割には奇跡的にトラブルも無く平穏に一日の仕事が終わる。
昼、「赤いきつね」
おやつにマンゴープリン。

夕方、心療内科受診。
ここは夜7時まで診察しているので助かる。
主治医に調子はとても良いです、と申告。
レキソタン5㎎はたぶん必要有りません、と宣言。

医師は、あと2週間は今まで通り服薬するように、
また、もっと力を抜いて今の状態を受け入れるように、と言う。

自分の自信を笑うように、夜、家に帰ってから急速に不調。
定時処方のソラナックスに加え、要らないと言ったレキソタンも服薬し、
それでも不穏。

テレビを点けても音がうるさく感じ、かといって消せばシンとした部屋の静かさが
気になり落ち着かない。

音量をほとんど絞って、昔撮ったライブビデオを流し、酒を飲む。

量が過ぎなければ・・と許可されている酒に逃げている自分が嫌だ。
薬と酒の組み合わせの意味する所は判っている。
僕は、弱い人間だ。 
それをキチンと認識する事から始めないといけないのだろう。

月が西へ傾いている。 真南に真っ赤な火星。

今夜は早く寝よう
眠れるなら、だけど。


2003/9/4(木) 和田峠、秋山村、河口湖、勝沼

細切れにされた夏休み第一弾の二日目。
まだ人混みに出る自信が無いので、Mを隣に乗せて車で散歩。

家から甲州街道を30分程西へ、八王子駅を過ぎて陣馬街道へ入る。
細いけど運転の楽しいウネウネ道を走り「夕焼け小焼け」の碑で休憩。
 

和田峠は凄い霧で視界が利かず残念。
平日だからか、峠の周辺で一台の対向車にも出会わない。
霧と静けさで、まるで別の世界にいるような違和感を感じる。
とても静かだ

藤野の駅を過ぎ、いつもの道志道に向かおうと思ったが気分を変えて
今日は秋山村を通る長閑な道で国道139号へ抜ける。

この村の道を車の窓を開けてゆっくり走っていると、
確実に秋がそこまで来ている事を実感する。
本当は、前日の夏の日差しに気を良くし、出来れば川遊びでも、と思っていたのだけど
頭を垂れる稲穂、風に揺れるススキ。
夏は往ってしまったんだ。


河口湖で、僕の大好きな「ほうとう」を食べる。
年に何度か来るいつもの店だ。
白味噌の汁に柔らかく煮えた南瓜が旨い

今日は運転なのでビールは我慢我慢


御坂トンネルから勝沼に抜け、勝沼シャトーでワイン好きの牧師へ赤を一本お土産に。
お世話になっているこの牧師先生。
ワインが大好きなのだけど、何時相談の電話や来訪が有るかも知れず、一日に
小さなグラスに一杯しか飲まないのだと言う。

  「酔って皆さんのお話を聞くわけにいきませんからね」と笑っていた。

ホスピスの牧師から僕の町の教会に移られて1年。
やはりホスピス時代は激務で、体調を崩されたという。

キリスト教の家庭に生まれ育った僕は、教会や賛美歌、牧師のお話といった
世界は、やはり落ち着くな。
好きなワインを好きなだけ堪能できる日が来ると良いですね。


約250キロ程運転したが、運転中の体調はまぁまぁ
唯一、小仏トンネル内で圧迫感から冷や汗と震えを感じた位
このまま治癒に向かう事を祈る

 


2003/9/3(水) ほおずき 鬼灯

ほおずき 
漢字では「鬼灯」
どうして、この実が僕は好きなのだろう
毎年、夏になると庭の片隅で真っ赤に色付く、この鬼灯の実を見ていると
何とも言えない気持ちになる

懐かしいのか、寂しいのか

小さな頃、よく鬼灯の中の実を破らないように出そうとして、何度も失敗し
あの、独特の苦い汁を舐めて泣いたっけ
きっと、亡くなった祖母が教えてくれた遊びだったんだろうな


8月の忙しさは、ちょっと一段落
9月の間に夏休みを取ろうと思う。 と、言っても職種柄長い連休は取りずらく
最大で3連休

今日はその第一弾
今日、明日と連休だ
最近少し体調を崩していたので、これは有難いな


今日は、朝から畑仕事

素晴らしい天気
夏の最後の熱気を惜しむように、体中に汗をかき、昼間から冷えたビールを
一気に飲んで来た
あぁ、畑に居るとなんて癒されるんだろう

借りてる菜園では、夏野菜の盛りも過ぎ、人もまばら
そんな静かな菜園で、秋野菜として、ネギ・玉ねぎ・ホウレンソウ・キャベツを植えた
もう暫くしたら、白菜や大根も作るつもり

枝マメは最後の収穫
これは今夜のツマミになる

乾燥を防ぐ為、ナスの根元に敷いておいたワラをどかしてみると、見事なコオロギが
沢山居るじゃないか
反射的に何匹も捕まえ、袋に入れて持ち帰ってきた

大き目の水槽に土を入れ、ワラ、木などで隠れ場を作り、キューリや煮干などの
エサを入れる
廊下に置いておいたら、早速素晴らしい声で鳴き始めた

僕は、鈴虫の声も好きだけど、このエンマコオロギの声が大好きなんだ

明日はMも休み
どうするかは、まだ考えてないけど、体調が悪くなかったら2人ですこしドライブでも
したいな