2003/72003年07月30日


         

2003/7/31(木) イライラ
               
仕事が全然上手くはかどらない。
ほぼ毎日始業時間より一時間近く早く出勤し、
昼食はカップラーメンを5分で片付ける日が多く、熱があっても喘息が出ても
ほぼ一人の部署なので代わりにやってくれる人は居ない。

一人部署と言う事は、自分のペースで仕事を出来るし、個室も(二部屋も!)あるし、良い事も有るが
本来の仕事の全ての責任を一人で持ち、事務仕事から試薬の発注などの雑用、会議、もろもろの交渉、
果ては、他部署のコンピュータの面倒まで見たり。

イライラする事も多い。
今日は、そのイライラがほぼ限界で、ちょっとヤバかった。
ブチっと切れて、予定には無かったが急遽、明日は休む事にした。

土曜にはいつも出勤しているので連休にはならないが、明日の金曜を休みにしたことで
今、少しホッとしている。

とにかくゆっくりしよう。
髪を切りに行くもよし、バイクで散歩するもよし、いっそ部屋に篭ってずっと映画でも見ていようか。

とにかく明日は休み。
だれにも邪魔されたくない。

そんなこんなで、7月が往く。


2003/7/30(水) ヘブンリーブルー

朝、強い雨。
先日かけた車のワックスで、車体に綺麗な水玉が跳ねる。

以前退職した人が遊びに来たり、溜まった事務仕事を片付けたりで
本来の仕事は少しもはかどらずに一日が終わる。

なんだか中途半端で、満たされず、満足できない日。
そして、夜また酒を飲んでいる。

酒が旨いのが唯一の救い。

梅雨明けまでもう少し。


2003/7/29(火) 菊姫さまと婦長さま

僕が最も崇拝する日本酒の蔵元である石川の菊姫。
僕が最も好む日本酒のタイプである濃厚で骨太な山廃仕込。
そして、その濃厚さに丸みと厚みの加わった熟成古酒。

その条件をすべて備えた酒、菊姫・純米山廃仕込平成11年熟成酒。
これは僕にとっては奇跡の酒と言っても良い。

合理化、省力化が当然の現代で、これほど時間と手間をかけた職人技の粋を
間近に感じる事の出来る製品は少ないのじゃないのか?
それほど、山廃仕込の酒はすでに希少価値になりつつある。

菊姫の酒作りを書き出すと止まらないので、いづれお酒のページで書くとして、
これだけコダワッタ酒が一升3000円ちょっとで買えるなんて、これを幸せと言わずにどうする?って感じだ。

濃厚、芳醇、山廃香高く、酸味と甘み。
タンレイが好まれ、サッパリした酒、辛口の酒が主流の最近では、この酒好みは一種の変態である。
でも少数派だからこそ、主流を相手にせずに済むからこそ、ここまで特徴の有る酒が造れるのだ。
菊姫の社長は、売れなくても良いと豪語するそうだ。


冷で良いが、ヌル燗で理想的なこの酒。
今夜、カツオとタイの刺身、厚揚げ焼き、自家製の万願寺トウガラシ焼きで飲む。

最初、冷で、次いでヌル燗で。
明日も仕事だし、まだ週は始まったばかり。
でも、そんな事関係ない。 この旨い酒を前にしたら、もうそんな事どうでも良い。


保留にしていたMの病棟婦長昇進の件。
Mは受けた。
僕は何も言えないし、M自身の事はMが自分で決めるしかない。

婦長になって良い点・給料が上がる、日曜は休みになる。
婦長になって悪い点・その他すべて。

今でさえ、毎晩帰りが遅く多忙を極めているのに。
前任婦長は子育ても終わり、自由になる時間が沢山有るはずなのに、その忙しさに
転職してしまった。
その仕事を、3人の子供、下の2人はまだ小学生の子供を持つ、
離婚し一人で全てをこなさないとならないMが引き継ぐのだ。

溜息が出る。
不安でも有る。

反面、彼女なら上手くやっていくんじゃないか?との思いもある。
もしかしたら、婦長の仕事を楽しんでやっていくんじゃないかと思う。

願わくば、今以上にMが疲労困憊しませんように。
すこしでも、楽しく、自分の身を犠牲にしないで日々を送ってほしい。

生活の為に仕事をするのに、仕事の為に生活が変になっては、まさに本末転倒じゃないか。

 


2003/7/27(日) 梅干さま

朝起きると良い天気。
湿気も低いし、久々に青空を見た感じ。

午前中早いうちから忙しく動いた。

車を洗ってワックスをかける。
まさに洗車日和で気分良い。車もピカピカ。

庭の芝刈り。
先日買った電動芝刈り機が優れもので、気持ち良いほど良く切れる。
でも、やはり芝刈りは重労働で、汗を沢山かいた。

畑でトマトと枝豆、トウモロコシを収穫。
埼玉のMのマンションまで届ける。

Mは少年野球のお茶当番(という物があるらしい)で、小学校に行っているので
覗いてきた。

お茶当番の席にMは居ない。
探すと、なんとバッターボックスでバット持ってた。
試合に出てやがんの。

次の瞬間、見事なヒットで一塁まで全力で走ってた。
この人、昔から体育会系だからなぁ。

凄く楽しそうだったので、声を掛けずに、野菜は玄関に置いて帰ってきた。
っんだよ、あんな笑って、俺と居るより楽しそうじゃん!と嫉妬する。


午後、竹君とフラフラ。
いつもの酒屋さんで、究極の古酒、菊姫山廃熟成酒を入手。
大事に飲もう。


この前に漬けた梅を今日は土用干し。

梅干は、入梅頃に塩と赤シソで漬けるが、初夏のこの時期、三日三晩干して完成する。
竹篭に干された梅から、スッパイ匂いが立ち上り、側に行くだけで唾が出てくる。

干しながらも形の悪い物や、赤シソの部分をツマミ食いしてみる。
何年も寝かした梅干しとはまた違う若い味。

陽だまりにしゃがんで、梅をつまんでいると、子供の頃に返った錯覚に陥る。



夜、Mが車で来る。
鳥取の祖母が作ったという巨大なスイカを持ってきてくれた。

そのあまりの立派さに、自信を無くす。
僕の丹精込めているスイカは、まだソフトボール大なのだ。

プロには勝てん。


2003/7/26(土) あれから一年

   

デジカメの写真の整理をしていて、あの日から一年である事に気付く。
ちょうど一年前、生まれてから30数年親しんできた家の取り壊しが始まったのだ。

いや、僕が生まれてから30数年というだけで、その家の歴史はもっともっと古い。
100歳を前に亡くなった大好きだった祖母が結婚した時に建てた家だから恐らく築80年弱。

 

大きな木と池と井戸があり、とにかく古くてボロかったけど、僕はこの家が大好きだった。

少年時代の男の子にとって禁じられた遊びである、暗く深い井戸に石を投げ入れたり、
池の鯉を釣ったり、木の上に基地を作ったり、焚き火をしたり。
そしてそれが発覚し、厳格な祖母に追いかけられたり・・・

そんな幸せな時間が何時までも続くはずは無く、僕は大人になり、祖母は亡くなり、
莫大な相続税が課税され、古い家を取り壊しアパートを建てる事になる。

一年前、重機が怪獣のように門を壊し、大きな木を根こそぎ抜き、古い家を押しつぶした。
あの時の喪失感を忘れる事が出来ない。

僕自身が病気で入院中に祖母が亡くなり、告別式の日、僕は顎の腫瘍の摘出手術を受けていて、
しかも祖母の遺体は遺言で医学部に提供されたため、退院して帰った時にはもう全てが終わっていた。
だから、僕は祖母が亡くなった実感を持てずにいた。

一年前、祖母がとても大切にしていた家が解体されるさまを間近にみて、
僕は初めて祖母がもう居ないのだという事を実感したのかも知れない。

あの家の有った場所には今、学生向けの小奇麗なアパートが建っている。
でも、僕が子供だった時代を過ごしたあの家の記憶は、
まるで昨日の事のように鮮明に残っている。

すべては夢の中


2003/7/24(木) 大収穫
 
早くに仕事が終わったので、6歳の甥っ子を連れて市民農園に行く。

この時期、毎日のようにトマト、ナス、シシトウ、枝豆・・
両手にいっぱいの収穫がある。
畑を作っていて一番楽しい時期だ。

今日は、トウモロコシを数本と酒のつまみ用に枝豆とトマト。
甥っ子はトウモロコシの実を採った事が無く、太い幹から実を収穫する
やり方を教えると、嬉しそうにもぎ取っていた。

写真は、トウモロコシを持って踊る甥っ子。
収穫は楽しい。
これはきっと、農耕民族の本能だ。




2003/7/23(水) 梅雨いまだ明けず

Mの2人の息子達はまだ小学生だ。
Mと離婚したとはいえ、父親は父親。
父親として子供と会う権利がある。
それは当然だ。 たとえ、養育費を払わなくても、暴力と暴言で元妻に接して来ていても。

子供達にしてみれば、たまに父親と会う事は生活臭さも無いし、ただ楽しい娯楽かもしれない。
まだ、小学生の子供だ。
それは当然だろう。

昨日、一昨日と、子供達は、父親のアパートに泊まりに行っていた。
まぁそれは良い。
でも、その父親のアパートには、駆け落ちした女、それも、息子の同級生の母親が一緒に住んでいるのだ。

そう、Mの元旦那は、自分の子供のクラスメートの母親と駆け落ちし、同棲しているのだ。

Mが仕事に出ている時間に子供たちに電話し、泊まりに来る約束をさせ、前日までそれを黙っている元旦那。
そして、同級生の母親と同棲している父親の部屋に泊まることになる子供達。

Mの中学生の長女は、察したのかその話を断ったと言う。

小学生の息子の無邪気さと、中学生の娘の不憫さと、Mの心情と、何も出来ない自分の不甲斐なさに
昨日、一昨日と辛い時間を過ごし、酒に逃げた。

さっき、Mのマンションに帰ってきた子供達は、いつもの様に楽しげに晩御飯を食べ、テレビを見、兄弟喧嘩を
していると言う。
でも、きっと子供達なりに何かを感じたはずだ。
感じながらも母親には口に出さないのじゃ無いのか。

なんで、こんな複雑な状況になってしまったんだろう?
Mの子供たちに、僕なりの責任を感じ、押しつぶされそうになる。

自分の子供たちに会うなら別の状況を用意するべきなんじゃないのか?
子供たちに、この女の人は誰だと説明したんだ?
そんな、君の浅はかな行為まで、僕やMのせいにするのか?

直管マフラーの爆音を響かせ、巨大な羽をリアに付け、車高を下げた車に子供達を乗せ
蛇行運転で子供達の歓心をかう君の姿が、目に浮かぶようだ。

そんな事を一人で考えていると、色々な想いに溜息しか出ない。

梅雨、いまだ明けず。

 


2003/7/22(火) お酒のページ

お酒関係のページを新しく作ってみました。
ただ飲んだ日本酒の写真を羅列しただけの無意味なページです。
こうしてマトメテみると、自分のお酒関係の知識の無さ、評価基準の曖昧さに
ウンザリすると同時に、こんなに飲んでるんかいっ! とトホホな気分です。

外で飲む分は含まれず、家で飲んでも写真を撮る事をしばしば忘れてしまいますが
少しずつ更新していくと思います。

お時間が有れば、topから入ってみてください。 

追々お酒関係の用語なども整理して見ようかと思っています。


2003/7/21(月) 縁側を作る

子供の頃の夏、縁側に座ってスイカを食べたり、線香花火をしたりして
その記憶がとても鮮明に残っている。
新しい今の家に縁側は無い。

昨夜、悪友の竹とトコトン飲んで、駅で別れて歩いて帰って・・ここまでは覚えてる。
で、目が覚めたのは朝の9時。
飲みすぎで呆然としてる。

で、特に予定が無かったので、思い出の縁側を作る事にする。

構想30分、計測・設計に30分、材料の買い物に2時間、施工に3時間。

約半日で西日よけのヨシヅ付きの縁側の完成だ。

物を作るのが好きだ。
プロ用の電動工具を振り回したり、セメントをこねたり、水平を出したり・・
暑くて汗にまみれても、泥にまみれても、楽しくて、嬉しくて、少しも苦じゃない。
出来たものが満足できれば、尚の事うれしい。

物を作る仕事に憧れがある。
趣味でやるのと違って、シビアな世界で過酷なのは承知しているが
思い通りの物が出来た達成感は良い物だろうな。

デッキは厚さ4センチの材木を張ったので、その丈夫な事。
基礎には住宅用の鋼製根太受けを使ったし、何十年も使えそうな感じ。
けっして大きくないこの縁側で、長さ10センチのモクネジを150本も打ち込んでいるのだ。
マキタの電動工具万歳。

さっそくスイカを食べてみる。
梅雨明けしない曇り空だけど、なんだか子供時代に帰ったみたい。
いいぞ、いいぞ

はっ、縁側といえば枝豆とビールって言うのも最高だなっ、と気付き、畑に枝豆を収穫に行く。
今年、僕の畑では枝豆の出来がとっても良い。
ついでにトマトも沢山とってきてから、まだ明るいうちに風呂で汗を流す。

   
風呂上り、雲の切れ間から青い空も見える。
そこで、茹でた枝豆をツマミにビールを一気に飲む!
うまい! もう最高 これ最強 究極の爽快気分。
酒飲みでよかった。

自家製の枝豆は少し実が硬いけど、とっても濃厚な味で甘みも強くとても美味しい。
トマトは市販の物には無い強い香りと酸味。
一度食べると癖になる味だ。

その後、黄昏を経て暗くなっても、スポットライトと金鳥の蚊取り線香を持ち出して、ビールを酒に
枝豆を魚に変えて飲み続ける。

いつまでもパンツ一枚で、テレビも音楽も無しで酒を飲む。
面倒な事は、明日考えれば良い。


2003/7/20(日)  Mへ


M。
今日は誕生日だね。
おめでとう。 
何歳になったかは考えないようにしようね。

いままでに何度あなたの誕生日を祝ったろう。
もう、僕達が知り合ってから12年になるんだよ。

12年。
本当に色々有った12年でした。

何度、僕達の関係は無理だ、やめよう、と思ったことか。
あなたも随分と辛い思いをしましたね。
たくさん2人で泣いたね。

でも、これからはきっと良い事が色々やってくるよ。
少なくともそう信じようよ。
今までの苦労がきっと良い芽を出すと信じよう。

誕生日だというのに、今日もあなたは仕事だね。

あなたの好きな花を買ったから、後で届けに行くよ。
互いに今夜は時間が無いから、ほんの数分しか逢えないけど
それでも顔を見に行くよ。

その時、ちょっとだけキスしよう。


2003/7/17(木) 本能の導くままに

コンピュータのモニターを見つめながら、何か体の奥の方から悶々としてくるモノを感じた。

落ち着かない、くすぐったいような感じ。
なんだろ?この感じは・・
あっ、なんか発情してんじゃん 欲求不満だぜ、俺。  って訳で日記を確認。

げ、5月の末からホテル行って無いじゃん!
もう2ヶ月近くして無いじゃん!
これじゃ、セックスレスじゃんっ!

運良く、明日は2人とも休み。
鼻息荒く、Mに電話する。

「もしもしぃー 明日 ヤリたいんだけど ホテルでゆっくり休みたいんだけど  はぁはぁ」

「良いけど・・」 苦笑している。 

笑いながら、甘口の白ワインを買ってきて、とか言ってる。

 
 いつも一緒に居るのに、しないときは全然しないんだよなぁ。
キスはいつもしてるし、おっぱいも(以下略)
やっぱり年取ったのかな?
10代の頃はセックスの事ばっかり(でも無いけど)考えてたな。
当時の彼女は大変だったろうなぁ・・

いや、年取って衰えたというより、そんな直接的は方法に拠らなくても愛情を
表現できるようになったのかな。
逢って話をするだけで満足できる事が多い。

なんて言いながらも、たまにはホテルに篭りたい。
平日昼間のサービスタイムにゆっくり篭りたい。
お酒や食料、映画のビデオなんかを持ち込んで、
仕事で疲れたMの足もゆっくり、ゆっくりマッサージしてあげる。

そんな訳で、明日はホテル。

行くと決まったら、嬉しくて一人ソワソワしている。 

興奮もしてる。

アホである。

 


2003/7/16(水) お中元

昨夜、久々にMと電話で喧嘩になった。
発端は忘れてしまったが、Mの一言が凄く無神経な気がして僕が一方的に不機嫌になり、
それを発端にドンドン険悪な雰囲気になった。

彼女に非があると思った僕は
「このまま、電話を切りたく無いので謝れ」と言ったが、すでに機嫌の悪くなっている
Mは
「謝る必要ない!」と。

こうなったら、彼女は一歩も退かない。
仕方なく、とても嫌な気分で電話を切る。

その後、胃が痛くなり早々にベッドに入った。
どのくらい寝たか判らないが、携帯の着信音で起こされた。
Mからで、僕の家の門の脇に荷物を置いたから回収してくれ、と。
今どこに居るのか?と聞くと、もう自分のマンションに向かって車を走らせているとの事。

あぁ、痛い胃を抱えてやっと寝たのに!とブツブツ言いながら服を着て門を見に行くと
僕の大好物のエビスビールのお中元だった。

多分、今度会う時に僕にくれようと買ってあった物だろう。
僕が外で飲むたびにエビス、エビスと騒いでいるものだから。

彼女なりの仲直りの合図だ。
今までにも何度かこういう事があったっけ。
ちょっと脱力しつつ、家に戻り、でも早速冷蔵庫に収納した。


この頃、夜中に目が覚める。
いや、神経質なのか昔から朝まで熟睡する事は少なかったけど。
最近は殆ど毎晩、それも決まった時刻、3時頃に目が覚める。
習慣になっている寝酒のせいなのか、あるいは神経症なのか。
あまりに毎晩、同じ時間に目が覚めるので、稀に朝まで目覚めずに寝ると
意外な気分になったりもする。

以前は、そんな深夜に目覚めた時良く車で散歩したものだ。
新宿の高層ビル街を車で流すのが好きだった。
歌舞伎町側と違って、西口側は走っているのはタクシーばかりで、
シンと静かなビル群をボケーっと眺めたな。

最近はそんな気力もなく、深夜目覚めた時は大抵ネットを徘徊している。
色々な方の日記を読んだり、エッチな画像を眺めた挙句、ウイルスをゲットしてしまったり。

それでも、深夜にゴソゴソと行動しているのは楽しかったりする。
中学の頃、ラジオの深夜放送に熱中したあの頃を思い出す。

 


2003/7/15(火)  梅雨いまだ明けず

火曜日。
朝からどんよりとした曇りの日。
梅雨はまだ明けない。 
予報では、少なくとも今週いっぱいは曇りや雨の日が続く。

市民農園では、トマトにうどん粉病が出始めた。
トマトの持病なのだけど、日照不足と雨が悪影響をもたらしているのだ。
隣の畑の方は、この雨でスイカが全く実を付けないと嘆いていた。
僕の畑では大根が腐ってしまった。

夏の水不足を考えれば梅雨の存在は貴重なのだろうけど、
やはり憂鬱になって来る。
犬も心なしか不機嫌だ。

7月に入ってから仕事が多忙で精神的に余裕が無い。
今日も午前中早い時間からトイレに行く暇もなく働いた。
忙しくしていると時間が経つのが早いのは良いのだけど、だんだんと気持ちが
ささくれ立って来て、言葉を選んでじっくりと対応しなければいけない人にまで
僕の焦りが伝染し不安にさせてしまう。

こんな事じゃマズイと、無理やり時間を割いて同僚とマックに避難する。
ほんの僅かの時間だけど、その気分転換の効果は素晴らしい。
午後も頑張れたのは、ビッグマックのお陰じゃなくて、ほんの30分の気晴らし
のお陰だろう。

Mは今日、子供の学校に用事が有るとかで仕事は休み。
例の婦長の件はまだ保留中。
昼間、車の点検や買い物、学校と一つ用事が終わる度に僕にメールをくれる。
忙しくて、返事は返せないが、どこで何をしているのか手に取るようにわかり
それはそれで微笑ましくもある。
こういう事は、やはりメールの出番。
だって、いちいち仕事中に電話されたらさすがに重くなるだろう。


 先日の飲み会後2日間、珍しく休肝日にしていた。
適量に抑えておくのなら(その適量の加減が難しいが)休肝日は必要ないと言う
説も有るけど、やはりたまに素面で居るのは精神衛生上、良い気分ではある。

いや、もしかしたら、休肝日明けの酒の旨さを味わいたくての休肝日なのかな?
その証拠に、今夜はいつもより念入りにツマミを作り、ゆっくりとお酒を味わっている。

僕は自分一人で飲むときは本当にペースが遅く、時には一合のお酒(180ml.)を呑むのに
一時間以上も掛ける事が有る。
だからホロ酔い加減が長続きするし、味が判らなくなる程に酔う事も(ほとんど)無い。

こんなペースで、一人で飲む事が好きなんだ。

 

 

2003/7/13   愛してやまない居酒屋にて

10代の終わり頃から通い続けているいつもの居酒屋。
昨夜はその馴染みの店で飲み会。
メンバーは最近職場を退職し全く違う業界に転職した2人と僕の3人。
3人位だと、ゆっくり話せるし、自分のペースで飲めるし、居心地良い。

流通業界に転職したF君から取り扱い製品であるユンケルの一番高い奴
の差し入れ。
教師になったSさんは、元々痩せっぽちだったが、新しい環境にまだ慣れず
また痩せたみたい。

他の業界の話は面白い。
特にこの4月から新任教師として小学校で担任を持ったSさんの話に
目を丸くして聞き入る。
教師の世界も中々凄いみたいだ。

八海山ビールで乾杯後、僕は早々に日本酒に突入。
開春、男山、田酒、白岳仙・・・・ 飲んだ飲んだ。

料理は揚げ出し豆腐、柳川鍋、カレイの一夜干、川海老唐揚など
平凡なモノだけど、どれも美味い。

この店は料理も美味しいし静かで、酒の揃えも一流。
全体に少し値段が高めだけど、良い店だから許す。
ただし、酒の仕入先が普段僕の出入りしている酒販店なので、
目新しい酒には出会えないが。 

あっという間に0時を過ぎる。
また飲もうねーっと言ってバイバイ。
フラフラと、いつもの屋台のラーメンを食べようと歩いていったが
出てないじゃん、屋台。

そういえば、この前も出てなかったな。
物凄く温厚なお爺さんのやっているサッパリ醤油味ラーメンの屋台。
もう屋台始めて40年!って言ってたお爺さん、具合でも悪いのかな。
なんか心配。

その後予想通り、携帯でMに電話しながら帰宅。
何を話したかは覚えて無いなぁ。 
どうせ、何を食べて、何を飲んで・・なんてどうでも良い話をしてたんだ
と思うけど。

 


2003/7/12

これと言って何も無い、平和な日々。
梅雨ももう一息、でも、毎日はっきりしない天気。

今夜は、いつもの店で仲の良い人たちと飲み会。
きっと、自分の適量を越えて飲みすぎ、トドメにラーメンを食べて
深夜帰宅するだろう。
そして酔いつつもMに電話して、何を飲んだか、何を食べたか
報告するだろう。 
彼女は半分呆れつつ、僕の電話を聞いてくれるんだろうな。

あーなんか、自分の行動が目に見えるようだよ。
でもまぁ良いや、今夜も飲みすぎちゃおう。

きっと楽しい夜になると思う。
では、行ってきます。


2003/7/10  枝豆、エダマメ

ビールのツマミを一つ選べと言われたら、この時期に躊躇は無い。
枝豆である。

たとえ、昼間の仕事中、どれほどイライラしても、どれほど頭にきても
どれほどのストレスを溜めても、ビールと枝豆の魔力の前では些細な事だ。

そんな訳で、昼間、体中にストレスを溜め、昼食にカップラーメンを5分で
流し込んだだけの胃袋を抱え、ヘトヘトになっても真っ直ぐ家に帰らなかった。

畑だ。

小雨降る中、どろだらけになって、今年初めての枝豆を根っこごと抜く。
本当はまだ収穫に10日ほど早い。
でも、今夜は飲まないで居られない。
50株以上のうちの3株。 これだけで、夜のツマミには充分だ。

まだ、収穫にやや早い若い枝豆。
甘く香り高く柔らかい。
合間に生ビールを飲む。 どんどん飲む。 何杯も飲む。

昼間、イライラさせてくれた職場の某のお陰で、思いがけず良い晩酌になる。

この後は、栃木の銘酒、「とちあかね」を開けよう。
この酒は、「花酵母」を使ったとても香り高い素晴らしい酒だ。


2003/7/9  スパイゾルゲ

Mとスパイゾルゲを見にマイカルへ。
水曜のレディースデイ、混むかと思ったがさすが平日。
スムースに席に着く。

映画の前にいつものお寿司屋さんで、満腹に食べて
昼間だというのに東京の地酒、沢の井をたらふく飲んだ。
普通の人が働いている時間に飲む、昼酒の旨さよ。
レモン塩で頂く活タコが特に美味かったな。

んな訳で3時間超の上映時間が少し重い。
少し眠くなりつつ、上映開始。

ゾルゲという人物に前から興味を持っていた。
本も読んだし、関連人物の話である四季のミュージカル「異国の丘」も見た。
だから今回の映画に期待していた。

前評判は良くなく、ネットの評価も良くなかった。
でも、少なくとも僕は3時間が短く思えるほどに没頭できた。
何より、世界中が大荒れだった当時、国を憂い、戦争を回避しようとした
彼らの命がけの行為は、是非はともかく、その熱さにある種の羨ましさを感じる。

彼らが命をかけて、(そして実際その為に処刑された)
守ろうとしたこの国の、今の、この姿を見たら、一体何を想うだろう。
それを考えると、もっと真面目に生きないといけないな、なんて思ったり。

「年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず」

写真は、僕の家から車で10分弱の所にある、ゾルゲの墓。
此処には、彼の愛人であり、2000年まで生きた女性も共に眠っている。
墓碑には生涯独身を通した彼女の名が、妻 石井花子 と刻まれている。



 割と早くに子供を生んだMの長女は今、中学3年生。つまり来年受験だ。
昔、僕も目を皿のようにして読んだ、黄色い表紙の高校案内を買う。

懐かしい。
こういうものを見ると、僕が高校受験した時がつい昨日のように感じる。
主要な高校の名前を見ただけで、大体のレベルが判るから、記憶って恐ろしいものだ。
僕の車でMと共に、近所の高校を見に行ったり。

あの、素直で優しいMの長女。
いつも僕にハニカミながら笑ってくれるあの子。
どんな高校に行くのだろう。 
どうか、良い3年間を過ごせる学校に出会えます様に。
どうか、良い友達にめぐり会える高校生活が彼女に待っていますように。
まぁ、まだ先の事だけど。


2003/7/7  

雨の七夕。

五月の終わり頃、Mの職場でゴタゴタがあり退職か、部署変えかで
もめた事があった。
あれから1ヵ月ちょっと。  またゴタゴタしているらしい。

今度はMに内科病棟の婦長になって欲しいというもの。
良くもまぁ、次々と・・

何度も書いてるけど、Mの子供達はまだ小さく、しかも母子家庭ゆえ
仕事中心の生活を送る事は出来ない。
循環器主任の今でも帰りが遅い時は8時過ぎまで子供達は
夕食も食べずに待っていると言うのに。

内科婦長になんてなったら益々子供に負担が掛かるのは判りきってる。

でも、給料面で生活が安定するのは確かに必要な事。
養育費を貰わずに子供達を育て、マンションのローンも車のローンも
払っているのだから。

本当は僕がもっと経済的にも支えるべきなんだろうな。
これでも数年前から一定額を毎月渡しているけど、僕の職場も不況のあおりで
給料全然上がらないばかりか、手当てのカットばかりでここ数年で数万円の手取り減。

うーむ、世の中上手くいかないのだ・・

婦長の件、まだすこし返事に猶予はあるようなので、良く考えてもらいたい。

僕は自分に出来る事と出来ない事を見極める冷静さと、出来ない事を
認める勇気と、出来る事を行う普通の優しさを身に付けたいと願う。

MとMの子供達の幸せは当然だけど、そろそろ僕自身も幸せになりたいんだ。


2003/7/6  お見合い?

日曜日。
早朝、ベッドの中から雨の音を聞く。
あぁ雨か・・と思いつつ二度寝。 次に起きた時には雨は上がっていた。
今日、Mは仕事。
たまには行こうか?という愛犬の求めに応じて散歩。
いつもの道をジブリの前まで歩き帰ってきた。

思う所有り、スポーツジムの退会手続きに行く。
一時期は週に5日は走りに行っていたジム。
週50キロ、一月200キロは走りこんでいた。
居心地も良くお気に入りの場所だったが、ジムの方針か、スタジオ中心に
なるようで仕方なし。
でも、走るのは好きなので、そのうち深夜にジョギングを始めよう。
一人で黙々と長距離ジョギングするのが好きなんだ。

ブックオフで宮本輝の「私たちが好きだったこと」、鬼内仙次の「島の墓標」
を買う。
その後ラーメンでも喰いに行くか、と親友の竹に電話する。

おい、ラーメン行こうぜ
「いや、今から柏に行かないといけないんだわ・・」     柏??
「実は見合いなんだよね(笑)」  って、見合いかいっ!

結婚願望が強くて結婚相談所に登録。(僕が身元保証人だ)
何度か見合いしたのは知っていたが、とっくに辞めたと思ってた。
まだ続けていたのかぁ・・・  

見合い、僕には無理だ。
大体、凄く人見知りなので、初対面の人に僕が与える印象は絶対に良くない
だろうし、身上書から入る恋愛なんてちょっと違和感あるなぁ。
いや、見合いって結婚前提だから恋愛感情は関係ないのかな?
いやいや、好きじゃ無い人とは結婚しないよなぁ・・

なんて、一人ぶつぶつとバイクに乗りながら見合いを考える。

立川の「パワー軒」で支那そば中700円也をすすりながらもまだ
見合いについて考えていた。


2003/7/5  もうすぐ夏
初春に蒔いたヒマワリの種。
梅雨明けを前に大きく開いた。
今日の東京地方は朝から良い天気。 
気温は高く空は青く、夏がもう目の前に来ている事を体中で感じる。

あぁ夏。 どこまでも高い積乱雲。夕立、雷、天の川。
良いなぁ、夏。 
実は暑いのは苦手なのだけど、暑い!暑い!と文句を
良いつつ、夕方火照った体をビールで冷やすあの快感。
春も秋も要らない。
夏はどこまでも暑くあれ。
冬はとことん凍りつけ。 冬の寒さは燗酒が癒してくれる。

昼過ぎMのマンションへ。
ここ暫く、僕とMの間ではインド料理のパン、あの扁平な形をした「ナン」が
ブームで、渋谷、鎌倉と美味しいナンに出会った事も有り、ナンという響きに
惹かれるようになっている。
で、今日は大泉のモスバーガー。
今、モスでは期間限定でナンチョリソ、ナンタコスのナンメニューがあるのだ。
これが美味かった。

 最近、少し足が遠のいていたモスだけど、
このナンの美味さはまさにモスの面目躍如だ。
その後荒川の河川敷を散歩、大宮の駅周辺で買い物をし帰ってきた。

今日は暑く、散歩や買い物をしている時から、夜のビールを想う。
グラスに良く泡を立てたビールを注ぎウグウグウグと一気に飲む。
たまらない。

で、帰り道借りている市民農園に寄り、丹精込めたトウモロコシを二本とキュウリを
収穫。
ザッと風呂に入り、トウモロコシを茹でながらビールを一気に飲む。
やっと生き返り今夜の日本酒は広島の美和桜・純米生原酒の山廃にした。

山廃って好きなのだ。 
少しクセの有る物が好みだ。
バーボンならターキーライ、スコッチならアイラのボウモアかラフロイグ。
もう止めてしまったが煙草を吸っていた時は濃厚なピースが好きだった。
で、日本酒のタイプなら山廃だ。
独特の香りと味が癖になる。

ツマミは勿論、トウモロコシの塩茹でとキュウリ、甘エビを殻ごと塩焼きにしたもの。
派手な凝った料理も好きだけど、こんなツマミで濃厚な酒を一人飲むのも良い物だ。
気持ちよく酔って、気落ち良くベッドに入ろう。
で、明日の日曜日、目覚ましでなく自然に目が覚めるまでゆっくりと休もう。


2003/7/3   熱発

職場と家が近いというのは嬉しいもので、定時に職場を出、帰り道に市民農園に寄り
ナスを収穫し家に帰って風呂に入り、ツマミを作り晩酌を始めても、この時期まだ明るい。

今夜はメバルの煮付け(母親が作ったものを差し入れしてもらった)、ナス焼き、
キュウリとミョウガの酢の物。
あと、一昨日買って冷蔵庫に入れてあったウナギの白焼きを熱湯で油抜きしてから焼き直し、
ネギとポン酢、ワサビで食べる。 
これはとても美味でうなってしまった。
酒はビールの後、静岡の喜久酔・特別本醸の生。
サッパリだけど旨みも乗り、麹の香り高く幾らでもいける酒。

小雨に濡れる庭の芝を見ながらビールを飲むのは少し良い気分。
雨の日特有の匂いがする。  雨の日の犬は眠くてしょうがないらしく、コンコンと眠っている。

今、仕事で使う測定機器の買い替えの時期。
メーカーの営業さんや職場の経理担当とヘヴィな交渉でヘトヘトになる。
今日の交渉では定価550万円の機械が納入価200万円に。
いったい定価って何なのよ?
幸い、僕は機械の値段など気にしなくて良い立場?なので、新しい機器が入ることは大歓迎だ。

そんな交渉で一日終わったが、朝から熱があり、すこしフラフラする。
ここ数日、夜になると足がむくみ、微熱が出る。
風邪気味のようで、明け方体が熱くて目が覚めたり。

といっても写真のように、食欲も酒欲も旺盛なのだけど。

喘息もちで、風邪が長引くと発作を誘発し大変な事になる。
今夜、そこそこ飲んだら薬を飲んでとっとと寝る積り。
明日一日終われば今週の土曜は珍しく休み。
あと一日頑張れば、ゆっくり畑仕事が出来るぞ。

Mの風邪もまだ治らず。
お互い、一度ひいた風邪がいつまでも直らない年になったね、M.。


2003/7/2  何も無い一日
何も無い平々凡々な一日。
朝、天気予報の降水確率を睨み、久々に自転車で出勤。
やっぱり自転車は良いな。
何より、線路越えに時間が掛からない。

通勤経路の最も難関はJR中央線の踏み切りなのだ。
朝のラッシュ時、踏み切りは殆ど開かない。
線路との立体交差路は大渋滞。
よって僅か6-7キロの通勤に40分も掛かるという馬鹿げた事になる。

バイクなら車の間を縫って進む事が出来る。
自転車なら、遮断機なんて潜って(以下略

しかし、それより魅力なのは自転車の通勤経路だ。
都内とは思えないほど自然に恵まれた小さな川。
この川脇の土手を走って通勤できるのだ。

白鷺や鴨が集まる池や鯉の泳ぐ川を眺めながら自転車を漕ぐのは
本当に楽しい時間だ。
それが真夏でも朝、川沿いの空気は軽く心地よい。

自宅から数キロの小川。
当然、少年時代からこの辺は縄張りであり、絶好の遊び場だった。
まさに自分の庭だ。
この辺は子供時代からあまり変化もせずお気に入りの場所だ。

もう7月。
もう一息、あと少しで僕の大好きな季節がやってくる。
もう少しの辛抱だ。